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NHK 子ども科学電話相談から学ぶ、IT初学者を殺さない方法

2021/07/24に公開約2,200字1件のコメント

初学者は免疫がない

なぜか私の Twitter タイムラインに 2019 年の記事であるはずの 新人プログラマをレビューで殺さない方法 が流れてきました。
この記事を初めて読んだ私の感想は「わかる。 免疫無いと死んでしまう よね」ということでした。

この記事を読んでいる人のなかに「新人プログラマが馴染んでいない気がする」「初めて IT 系に来た営業の人がつらそう」みたいなことを思ったことがある方はいませんか。
これは私の偏見ですが、第三者から見て「つらそう」と思う場合は、大抵、本人メッチャ苦しんでいます。

ただ、その苦しみは、言うならば 免疫がない ことにより、免疫がある人に比べ多くダメージを負っているからなのだと私は思います。
過去辛かったことも、今振り返ると「必要な免疫を獲得できていない環境に身を置き、不必要に苦しんでいた」ように思えます。

本稿では

  • 免疫がない人の痛みを軽減するにはどうしたらいいのか

という問いへのひとつの解答として 「NHK 子ども科学電話相談を見習ってはどうか」 を掲げたいと思います。

「子ども科学電話相談」とは

毎週日曜日の午前 10 時 05 分~ 11 時 50 分に放送されている NHK のラジオです。
様々な科学的分野について、お子様からの電話での質問に専門家が解答しています。

https://www4.nhk.or.jp/kodomoq/

私はこの番組を頻繁に聞いているのですが、この番組で非常に参考になるのが「専門家の皆さんの お子さん(初学者)への態度 」です。

先生たちに学ぶ、初学者への対応

具体例として、子ども科学電話相談を聴いていて、見習うべき点だと思うことを書いていきます。

お子さんが間違った解釈をしていそうに思えるとき

聴いていて、「お子さんが言っていることは間違っているんじゃないかな?」と思うことがあります。
そういうときによく先生が使う切り返しが「それは誰かが言ってましたか?」や「本に書いてあったとかかな?」と、 情報の入口を確認すること です。

お子さんは「お母さんが言ってた」とか「この本に書いてあった」など返してくれるのですが、そこから先生たちは「得た情報が間違っていたのか、お子さんの解釈が違っていたのか」を見極めて、さらに確認したり、正しい情報で返答していることが多いです。

新人が間違った解釈をしていそうなとき、条件反射的に「間違いの指摘」という態度で接して、新人が「なぜそうしたのか」ということを無視してしまうことはあると思います。
言い換えとして「それは何かを参考にしましたか?」と聞いてみることで、その「人」への指摘ではなく、そう考えるに至った「情報の入口」への指摘のニュアンスにもなるのではないかなと思います。

参考になりそうな質問: https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/kodomoq/oBBV_Z5HXs.html

お子さんが何を言っているか分からないとき

これはお子さんが未就学児だったりすると度々あります。まだ言語化が上手くできなくて、聴いていて「何を言いたいのだろう…?」と疑問に思うパターンです。
対応としては 「○○ という質問ということで良いですか?」 と、言い換えを提案します。

参考になりそうな質問: https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/kodomoq/LkeH91SaRo.html
先生側から「こういう質問だとすると…」という解答をすり合わせしています。

補足: こちらから言い換えを提案したら考える力が伸びないのでは

この対応については「自分で考える力が育たない」などの意見もあるかと思いますが、自分の考えを述べますと、その力は「何を言いたいのか?を詰め続ける」ということでは解決はしないと思います。
質問をするということはまず疑問があるということかと思いますが、初学者は知識が少ないので疑問点の周辺知識も少ないことが普通です。
そのような状況で「自分は何を知らないのか」を説明することは非常に困難なことがほとんどですし、言語化に膨大な時間を費やした後さらに「理解」に時間を必要とするので、効率的ではないように思います。
もし自分の力で考える力をつけてほしいなら「自分がすでに理解したことを言語化する」などから任せてみるのが良いかなと思います。

さいごに

これを読んだ人のなかに「仕事なのにこんなに優しくされるのはおかしい」「自分はこんなに優しくされなかった」と思う方もいると思います。
それはある部分では私も共感いたしますが、個人的意見を述べますと「IT 業界は論理的な詰めに耐えられる人しか残らない」みたいな印象が先行して、人が離脱してしまうことは非常にもったいないことだと思っており、そういったイメージは今後無くしていくべきだと思います。
業界の末端の末端ではありますが、不必要な詰めが減り、業務のために必要な知識の理解のための円滑なコミュニケーションだけが行われるようになることを願っています。

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Discussion

いい記事ありがとうございます!確かに初学者は免疫ないはずですよね。どんな大学でも情報系大学入りたては全くわからない、という人はいますね。それこそ、大学でプログラミングを始めだす人もいるはずですし。
そのときに、すごい人に会うと早口で矢継ぎ早にプログラミングのことを言ってくるので、免疫過剰になるのも分かります。

ほかにも、ワクチンみたいに事前に最低限度の知識を入れやすくするっていうのもいいかも知れないですね。例えば、「貸しサーバを借りてssh接続をしてlinuxに接続をできるようにして、そこでrailsを使って一つアプリを立ち上げる」という一連の流れを体験してみる。こうすることで、少なくともサーバをどう立ち上げてみんながwebサービスを提供しているかがつかめて、免疫過剰な状態防いでくれると思います。

長々と話してしましたが、この記事に書かれているのは概ね賛成です。いい記事ありがとうございます!

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