Grok APIのLive Search(Xやウェブから情報収集できる機能)をGASで試してみた
要点を3行で
- 2025年5月22日よりGrok APIでLive Searchが使えるようになった。Live SearchはXやウェブを検索して情報を取得できる機能
- 本投稿ではGoogle Apps ScriptでLive Searchを使った関数を試作。米国株の最新情報やxAIの最新の話題の取得例を紹介
- 2025年6月5日までは無料で使えるが、送信データはxAIと共有される点に注意
事の経緯
朝起きて、AI関連のTLを見たところ、xAIのアカウントが「Live Search API」を提供開始とのことで、早速試してみました。
公式サイトにはPythonの実装例が豊富に書かれているため、ここではGoogle Apps Scriptで試作したものを紹介してみます。
実際に試してみる
ソースコード例
ソースコード
// APIと送受信する関数
function callGrokWithLiveSearch(prompt) {
const apiKey = PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('XAI_GROK_KEY'); // APIキーはスクリプトプロパティから取得
const apiModel = "grok-3-latest";
const apiUrl = "https://api.x.ai/v1/chat/completions";
const payload = {
messages: [
{ role: 'user', content: prompt }
],
search_parameters: { // Live Search用のパラメータ
mode: 'on', // on:必ず検索 auto:検索はAIが判断 off:検索しない
return_citations: true // 引用元を含める
},
model: apiModel,
};
const options = {
method: 'post',
contentType: 'application/json',
headers: { Authorization: 'Bearer ' + apiKey },
payload: JSON.stringify(payload),
muteHttpExceptions: true,
};
const res = UrlFetchApp.fetch(apiUrl, options);
if (res.getResponseCode() === 200) {
const data = JSON.parse(res.getContentText());
return data.choices[0].message.content.trim();
} else {
return `Error (${res.getResponseCode()}): ${res.getContentText()}`;
}
}
// テスト関数
function testcallGrokWithLiveSearch() {
const prompt = "2025年5月21日の米国株について教えて";
message = callGrokWithLiveSearch(prompt)
Logger.log(message)
}
Xとウェブから最新情報を取得する
というわけで、さっそく最新のニュースを聞いてみます。
実際、ニュース記事にあるようにダウ平均は816ドル安と報告されており、最新情報が取れていることがわかります。
ちなみに引用先として、Xでの投稿のほか、SBI証券やヤフーファイナンスの記事などもリストアップされています。XでGrok 3に質問をすると、XのTLとウェブサイトを両方検索して回答してくれる場合がありますが、それと同じですね。
Xの特定アカウントだけを検索対象にする
そこで今度は、Xの特定アカウントだけを検索対象にしてみます。今回はxAIの公式アカウントを検索してみました。
Xの特定アカウントだけを検索するには、search_parametersを以下のようにソースコードを書き換えます。xaiは公式アカウントのアカウントIDです。
search_parameters: {
mode: 'on',
sources: [{ "type": "x", "x_handles": ["xai"] }]
},
xAIの最新のニュースを聞いてみます。
ちょうど今試しているLive Search APIのニュースが取得できました。
リファレンスリストを見ると、10ポストぐらいを取得しており、2024年8月ぐらいの話題も拾っています。xAIのポストを追うところでは20~30ポストぐらいをさかのぼって取得しているようです。
使い道は?
今回の例で示したように、投資なんかは最新情報を探しやすくなるわけですが、毎日のように進化するAIまわりのニュースも収集しやすくなるかなぁと思います。
ちなみに公式サイトを見ると2025年6月5日までは無料で使えるそうです。そのかわり送信した情報はサービス改善に使われる点にご注意ください。
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Xはお金の話中心です
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