MacBook Air (M1 Pro) をAsahi Linuxに全振りした話
お前誰やねん
普段の仕事は医師(耳鼻科医)をしております、Louiseと申します。
趣味でプログラミングをしていたら何故かプログラマーになっていました(笑)
勿論、普段の仕事も続けています・・・(儲かるとは言ってない)
記事を書こうと思ったきっかけ
MacOSでどうにかLinuxが導入できないかをずっと考えていましたが、DockerやK8sやUTMなどのVM(Virtual Machine)の記事ばかりがヒットしてOS自体を導入する記事が見当たらなかったため悶々としていたところ、Asahi Linuxを導入している記事を見つけ、MacOSに不満を持っていた私はLinuxに全振りしてやろうと思いこの記事を書くに至りました。
Asahi Linuxの導入
前置きが長くなってしまいましたが、Asahi Linuxの導入について説明致します。ただし、今のところ公式で導入可能なMacOSのARMチップはM1~M2(ProやMaxやUltraなど含め)のみで、M3以上は対応しておりませんので注意です。
また、Asahi Linuxは以前はArch Linuxを採用していましたが、現在はFedoraを採用しています。
公式ホームページにある通り、次のコマンド一発で導入可能です。(curlが必要なので各自導入しましょう)
curl https://alx.sh | sh
インストールとアンインストールはこの記事がとても参考になります。他のDistributionに移行するときにとても参考になりました。
インストール時に行っていることは、MacOSの空きパーティションを切り出し&リサイズし新しいOS(この場合はAsahi Linux)をフォーマットしながらインストールを簡単な指示に従いながら自動で行います。
インストール時にy/nを聞かれたらyで設定すれば大丈夫です。
また、OSの選択部分では、個人の好みなので強制ではありませんが、WorkstationのDesktop版を選択すると一番設定がラクです。
GNOMEのデスクトップ(Ubuntuのような見た目)にするかKDE Plasma(Windowsのような見た目)にするかは個人の好みなので、使いたい方を選ぶようにしましょう。これは後からでも追加導入が可能です。
無事に以下のメッセージが表示されたら再起動を行いましょう。
To be able to boot your new OS, you will need to complete one more step.
Please read the following instructions carefully. Failure to do so
will leave your new installation in an unbootable state.
When the system shuts down, follow these steps:
1. Wait 15 seconds for the system to fully shut down.
2. Press and hold down the power button to power on the system.
* It is important that the system be fully powered off before this step,
and that you press and hold down the button once, not multiple times.
This is required to put the machine into the right mode.
3. Release it once 'Entering startup options' is displayed,
or you see a spinner.
4. Wait for the volume list to appear.
5. Choose 'Asahi Linux'.
6. You will briefly see a 'macOS Recovery' dialog.
* If you are asked to 'Select a volume to recover',
then choose your normal macOS volume and click Next.
You may need to authenticate yourself with your macOS credentials.
7. Once the 'Asahi Linux installer' screen appears, follow the prompts.
Press enter to shut down the system.
ここで大事なのは、通常の再起動ではなく、「起動オプションを読込中」となるまで押し続け、ボリュームリストが表示されるまで待ちます。
その後、インストール時に自分が設定した新しいAsahi LinuxのOS名が表示されているはずなので、それを選択します。
「MacOS復旧」の画面で「復旧するボリュームを選択」が表示されたら通常のMacOSのボリュームを選択して待ちます。
すると、プロンプトが現れますが、慌てずに最後に質問される「ユーザー名」と「パスワード」(MacOSのもの)を入力し、
Installtion complete! Please enter to reboot.
と表示されたらreturnキーで再起動を行います。
次の起動時からはAsahi Linuxが選択されるので通常の再起動を行います。
すると、U-bootのロゴとともに色々ログが表示され一瞬ギョッとしますが正常に動いているので心配しないようにしましょう。
その後、言語やロケーション、ネットワークなどの設定画面が現れるので、各自設定しましょう。途中でサードパーティーを有効にするかの確認画面がありますが、できるだけ設定しておきましょう。あとで困らなくなります。
これから先はFedoraの設定になるので、各自お好きなように設定を行いましょう。
インストールお疲れ様でした。
アンインストール方法
基本的に先程のQiitaの記事の通り(再起動時長押しでMacOSを標準起動にした後パーティションの削除)に設定すれば問題ないはずですが、間違えてApple_APFS_RecoveryなどのリカバリーパーティションやGUID_partition_scheme、Apple_APFS_ISCなどを消去しないようにしましょう。
最悪MacOSが起動できなくなり文鎮化します。パーティションの削除はくれぐれも慎重に行いましょう。
まとめ
画像がなく簡単な説明だけになってしまいましたが、これにて説明を終わります。ご一読ありがとうございました。
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Asahi Linuxは公式ではFedoraですが、有志の方たちがUbuntu版などの他のDistributionに向けての開発を行っています。
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