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日系大企業の情シス現場あるある

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この記事は corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#2 Advent Calendar 2021 の5日目エントリーとなります!

はじめに

私は日系SIer → 外資系SIer → 日系ユーザー企業(社内SE)というキャリアを辿ってきており、客先常駐という立場も含めて様々な情シス現場を見る機会に恵まれました。
とりわけ JTC(Japanese Traditonnal Company=日系大企業) 情シスでのあるあるネタをまとめてみたいと思います。

禿同してくれる方がいれば是非コメントもらってみたいのと、逆に同じような課題で困っている方にとっても何かしら突破口を探す種になれば。

なんとなくドヨ〜ンとした職場の雰囲気

何かトラブルが発生しているわけでもなく、普段の仕事をしている皆、活気がないというか淡々としているというか、もうちょっと楽しそうに仕事したらいいのに…という現場ってすごく多くないでしょうか?

怖い人が多い現場だと風通し悪くなっちゃうケースは理解できますが、特にそうでもないのに皆やけに活気なく感じることが多いのは何故なんでしょうか。
(大きめの日系企業どこも似たような感じしますが、逆にベンチャー気質のある現場だとワイガヤが多かったり、ポジティブで意識高い人が多いようです)

今はTeamsやSlack等のチャットツールが普及しているので、個人的には積極的に「イイネ!」リアクションを打つなど、職場全体の心理的安全性を少しでも緩和できないかと工夫してみています。
逆に、何百人も入っているはずのチャンネルで誰かが投稿しても何一つリアクションなし…みたいなのってすごく不自然ですよね。。

偉い人が技術に詳しいか否か

偉い人が技術に詳しいというのは、基本的に恵まれた環境だと思います。
ユーザー企業やSI上流の会社だと、マネジメントはIT系部門であっても手を動かした経験がほとんどない方も結構多く、そんな現場で新しい技術やサービスを生かして何かをしたいときに稟議決裁を勝ち得るのは簡単でないでしょう。
トンチンカンなトップダウン指示が飛んできてIT現場が困惑するケースも多いと思います。

一方でマネジメント層が現場叩き上げで特定の分野に詳しいが故に、稟議説明などの場で明らかにレイヤー感のそぐわないダメ出しをしまくって現場が困り果てる…といった場合はお互いに不幸に見えます。
みなさんも偉くなった際には、自分の核となる技術スキルは大切にしつつ、部下への提言はTPOに沿った粒度でコントロールすることを忘れないようにしましょう!?

内製化、結局やりたいの?やりたくないの?

これも超あるあるですが、エンタープライズな情シス部門では実作業をベンダーに発注しているケースが大半かと思います。
この「内製化しようぜ」の風潮はおそらく、けっこう昔から繰り返し出ているのではないでしょうか。最近ではDX(Digital Transformation)の文脈でプッシュされるケースが多いようです。

そもそもJTC情シスのもつ課題として、

  • 委託中心のため社員に技術力がつかない → 企画、検討、レビューといった上流業務の質が微妙
  • ベンダー委託コストが大きい

という点があり、これらの突破口として「内製化」が上がるのだと思います。
しかし内製化にはもちろんデメリットもあり、

  • 社員の稼働が半端なく取られる。価値ある上流業務に避けるリソースが減る
  • ドキュメンテーションが適切に出来ないと属人化し、ブラックボックス化する
  • 単純にシステムの品質が下がる
  • トラブルの際に社外へ責任転嫁しづらい

特に稼働面は大きく、結局人が足りないから出向・派遣・委託でアウトソーシングという方向にも行きがちで、それって本当に内製化と言えるのか?という結果にもなりがちです。

逆に考えると、「いかに稼働をセーブしつつ社員の技術力を高めるか?それによって上流業務の品質を高めるか?」 という点が解消できれば、内製化の目的達成と言えるのかもしれません。

アプリ(業務) vs インフラ(基盤) の壁

OA系というより業務システムの話ですが、システムの規模が大きくなると「アプリケーション(業務)」と「インフラストラクチャー(基盤)」でチームや部署が分かれるケースは多いと思います。
残念ながらアプリとインフラの仲が悪い現場、というのも珍しくないですね。

そもそも「アプリ」「インフラ」という区分けも微妙で、ミドルウェアやフレームワークの設定レベルになるとどこまでをどちらの管轄とすべきか微妙な箇所は必ずあり、最終的には決めの世界になるため厳密にやるならSoWを定義するなど、適切に管理する必要が出てきます。

しかしベンダー委託な現場では、そもそもコントロールする社員側が実装の世界から遠いこともあり実態を把握していないことも多い。そのためトラブル時の切り分けなど、各チームのベンダーの勝手な主張に振り回されてしまう悲しい事例がよく見られます。

ましてや昨今はクラウドネイティブな技術進歩により、仮想化・コンテナ・マネージドサービスなど、抽象化が進みすぎてもはや何がアプリでインフラかの切り分けも相当難しくなりつつあります。

大切なのは社員が技術の実態を正しく理解したうえで、「自チームの所管ベンダーが主張している内容は本当に正しいのか?」「ここはアプリかインフラか微妙なところだから、合理的な問題解決ができるよう両チーム前向きに歩み寄って考えよう」といった姿勢を持つことかなと思います。

まとめ

あるあるというと残念自慢っぽいネタも多くなってしまいましたが、もちろん日系大企業ならではのいいところもあります。

  • 飛び抜けた変人は少ない。真面目でルールに従う人が多い。
  • 人材が均質。地頭もいい人が多い。
  • 社内のルールや手続きがテンプレ化(=効率化)されている。

どんな文化の現場が合うかは人それぞれですが、私個人の場合は日系大企業の働き方が合っているなと思っています。

もちろん今回の内容は私のたった数年の社会人経験に基づいたものなので、ひとくくりに日系大企業といっても様々な現場があると思います。
みなさんのあるあるネタもぜひコメントなどで教えてください!
また、上記と似たような事例を「うちの現場ではこう対応した」といった成功事例などもシェアいただけると嬉しいです。

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