🎚️
Ciscoルータの基本設定
はじめに
今回はCiscoルータの基本設定について解説して行きます。
Cisco機器の使い方を通してネットワークについて理解が深めていきましょう。
モードの説明
- ユーザモード
- 起動してEnterで入った時点のモードで、ルータの基本的な状態の確認が可能です。
- 特権モード
- ルータの設定が可能なモード。詳細な状態の確認やファイルの移動などを行う
- グローバルコンフィギュレーションモード
- ルータ全体の設定を行うためモードで、ホスト名前、特権モードへのパスワード設定など
-
- 特定コンフィグレーションモード(ライン、インターフェイス、ルータ など)
- インターフェイスへのIPアドレスの設定、ルーティングプロトコルなどの設定、ラインへのパスワード設定などそれぞれ個別の詳細な設定を行うことが可能です。
モードの遷移とコマンドをまとめた図がこちらになります。
コマンドについて解説
- ホスト名の設定
グローバルコンフィグレーションモードで行います。
構文「hostname ホスト名」
// グローバルコンフィグレーションモード
Router(config)#hostname Router1
- インターフェースのIPアドレス設定
インターフェイスコンフィグレーションモードで行います。
構文「ip address IPアドレス サブネットマスク」
// インターフェイスコンフィグレーションモード
Router(config-if)#ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
Ciscoルーターのインターフェース
・デフォルトで無効になっている(shutdownの状態)ため、有効にする必要がある
有効にするコマンドは「no shutdown」
Router(config-if)#no shutdown
よくあるエラー
-
省略しすぎてしまった際に表示されるエラー
% Ambiguous command →省略しすぎ -
コマンドの不足によって表示されるエラー
% Incomplete command →コマンドが不完全
基本設定について
- グローバルコンフィグレーションモードに移動
// ログイン画面
Enter
// ユーザーモード
Router>en(enable)
// 特権モード
Router#conf t(configure terminal)
// グローバルコンフィグレーションモード
Router(config)#
- ホスト名の設定
// グローバルコンフィグレーションモード
Router(config)#hostname R0
R0(config)#
- インターフェースコンフィグレーションモードに移動
// グローバルコンフィグレーションモード
R0(config)#interface G8
// インターフェースコンフィグレーションモード
R0(config-if)#
- インターフェースにIPアドレスを設定
R0(config-if)#ip address 192.168.0.1 255.255.255.0
R0(config-if)#no shutdown
以上で基本設定が終了になります。
特権モードに移り、設定がうまく反映されているかを確認してみましょう。
// 特権モード
R0# show running-config
確認問題
- 特権モードからユーザーモードに移るためのコマンドはなんでしょう?
答え
disable
終わりに
最後まで記事をお読みいただきありがとうございます。ネットワークはどのITに関わる全てのエンジニアに関わる大切な分野だと思います。一緒に勉強していきましょう。
Discussion