WebRTCを利用したTokBoxアプリケーション開発に必須のOpenTokダッシュボードの使い方と特徴
WebRTCのサービスを運用する上での課題
WebRTCを用いたサービスを運用している上で一番多く発生する問題が、ビデオチャットが繋がらない・音が聞こえないという問題になります。
主な原因としては、ネットワークやブラウザの制限、セキュリティ設定の問題、デバイスの問題などが挙げられます。
しかし、これらの問題が起きていることを証明するためには各種のログが必要になりますが、それらを自前で用意することはそれなりの工数がかかる作業になります。
上記のような問題を簡単に確認できるようになるのがこの記事で紹介するTokboxに付随した管理ツールになります。
TokBoxについて
TokBoxは、WebRTC(Web Real-Time Communications)技術を使用したクラウドベースのビデオ通話、音声通話、およびリアルタイムメッセージングのためのAPIプラットフォームです。WebRTCは、ブラウザベースのアプリケーションでの音声/ビデオ通話やチャット機能を可能にする技術であり、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでも使用できます。
TokBox APIを使用すると、開発者はビデオ通話や音声通話、リアルタイムメッセージング機能を簡単に実装できます。TokBoxは、SDKやAPIを提供しており、WebRTC技術を知らなくても簡単に実装できます。
開発者は、TokBox APIを使用して、以下のような機能を実装できます。
- ビデオ通話や音声通話の開始、停止、終了
- チャットメッセージの送信、受信
- 画面共有機能の実装
- カスタムUIの作成
TokBox APIは、主にWebアプリケーション開発者、ビデオ通話アプリケーション開発者、リモートワークやリモート教育などの分野で使用されています。
TokBoxの管理ツールについて
Tokboxではビデオチャットのセッションごとに時間、ユーザデータ、エラーログ、通信品質などを確認できます。
今回はこちらの機能を紹介します。
機能紹介
ユーザデータ
セッションに参加したユーザのいる場所・OS・SDKや、いつ接続・切断したか、画面共有したかまで管理しています。
これによりユーザに不具合などの問題があったときに原因特定がしやすくなります。
通信品質
通信量やパケットロス比率を出してくれます。
これらの急減があるとビデオが止まっている、音声が聞こえない等の問題が発生している可能性が高いです。
エラーログ
接続エラー等の問題をユーザごとに出してくれます。
ユーザの通信環境により、そもそもWebRTCが使えないなどの時にこのログを確認することで問題を把握することができます。
まとめ
Tokboxはビデオチャット機能を作るうえで簡単に実装できるうえに、ここでまとめたセッション中の状態を細かく見れることで、問題が発生したときの調査が非常に簡単になります。
また、それ以外にも可用性の高さや録画機能などもあり、おすすめできるサービスになります。
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