短縮URLサービスの利用を再考する:Bitlyの変更を機に探る最適な選択肢
概要
bitly のサービス内容が変更され、無料だと 月に10個しか作れなくなりました。それに伴い、課金して使うか検討したときの資料をまとめておきます。
そもそも短縮 URL を取り巻く環境はどうなっているのか調査して、対処法法を意思決定しました。
背景
運用している複数のプロダクトで Bitly を使って短縮 URL を生成していました。
短縮 URL を生成する目的は、SMS で自社の URL を送信する際に文字数制限があったり SMS のメッセージが分割されるのを可能な限り防ぎ、送信のコストを削減する目的で導入していました。
問題
URL を短縮するだけにあまりコストを払いたくないです。
Googleが短縮URLサービスを停止したりしているので短縮URLは必要性が低くなってきているような雰囲気を感じます。
サーベイ
biltly 以外の短縮 URL サービスに乗り換えようと考えて、類似サービスを探していたのですが意外と欲しいサービスが見当たりませんでした。短縮 URL サービスに求めることが意外と多いのです。
短縮URLサービスに求めることまとめ
- 運営元がしっかりしていること(広告を挟んだりされてしまうリスクがあるため)
- 長期的に運用されそうなこと、長期的に運用してきていること(途中で止まるとリンク切れになるため)
- ドメイン名が短いこと。
- 短縮 URL サービス名が広く認知されていること(ユーザにとって見れば、自分が使っているサービスとは違うドメインの URL が掲載されているので)
- API で URL を発行できること。
上記を満たすようなサービスはすごい少ないです。しかも、ドメイン名が短いと結構怪しい感じが出ちゃうのでサービス名が広く知られていることは重要だったりします。
上記の要件を満たす候補は、tinyurl, Ow.lyぐらいしか無いです。
短縮URLサービスのリスク
もし短縮 URL サービスに秘密のリンクを掲載して認証無しに設定したら短縮 URL サービス側に悪意があったらその情報にアクセスできてしまいます。
また、細かいことを言えばユーザにとって見れば、利用規約を踏んでいないのに他社のサービスを利用することになってしまいます。
自社のプロダクト内で短縮 URL サービスの生成に失敗してしまった場合に、エラーハンドリングを適切に行なっていなければ処理が落ちてしまって後続の SMS 送信などが失敗するリスクがあります。コードレビューをしっかりする必要があります。
短縮URLサービスを使うメリット
そもそも短縮 URL を使うメリットを考えてみます。主に以下の 2 点かなと思います。
- トラッキングコードを入れても URL が長くならない。
- SMS の送信コストを抑えられる。
アプローチ
上記を踏まえて、自社のプロダクトでどうするかのオプションを考えてみます。
bitlyを使い続ける
$8/month を課金するだけで済むので 1 番楽です。コードを変更する必要もないです。 bit.ly というドメインの認知度はインターネットに慣れている人であれば高いですが、一般の人にとっては怪しく見えてしまうかもしれません。
自プロダクト内で実装する
ドメイン名がそこそこ短い場合は自社で実装してしまうのが良いかと思います。自社サービスと連動していればユーザに取ってみても認知されているドメイン名です。
構築するのもそんなに手間ではないと思います。短縮 URL は 1 度作成したら基本的には消せないのでデータ容量は気にする必要があります。
短縮URLを使わない
最近、SMS は全角 670 文字ぐらいは送れるそうなので短縮 URL サービスを使わないというのもオプションになります。
短縮 URL を使うより文字数が多くなってしまうので SMS 送信コストは増える可能性が高いです。
理想を考える
転送 URL を使わないことが一番です。
その次は、自プロダクトで短縮 URL 機能を作ること。
最後に、社外の短縮 URLSaaS を使うこと
と考えます。
短縮URLサービスを使うことをやめてみて
手元のサービスで、短縮 URL をつかなくなったことで 1 通あたり 8 円程度の SMS で送信コストがアップしてしまいました。
140 通/月以上送る場合は短縮 URL を使ったほうが安いことになります。
まとめ
短縮 URL を使うメリット・デメリットをまとめました。
プロダクトの状況をや達成したい目標にあったアプローチを選定する必要があります。
Discussion
サービスを使うのであれば、Dub APIとか試してみたいと思っていました!
Dubは知りませんでした!昔から存在するの短縮URLサービスと比較するとモダンですごい良いですね!新規導入する際はDubが1st optionですね。
メモ
dubの説明
bitlyから無料ユーザへ向けてサービス内容の変更する告知がきました。
2025年2月から無料ユーザが生成した短縮URLを開く際に広告が表示される場合があるとのこと。
