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テレカン環境のセルフチェックポイント

2021/01/20に公開

概要

  • 株式会社マインディアCTOの@matsubokkuriです。
  • 自分の動画と音声が相手に想定通り届く状態かをセルフチェックするための項目です。
  • Zoom, Google Hangout, Microsoft Teamsなどで汎用的に使えるスキルです。
  • macOS前提での解説ですが、同じような設定がWindowsにもあります。

社内LT用の資料です。

評価する指標

PC

使っているPCにおいて主にボトルネックになる箇所は以下の2点です。

  • CPU処理速度
  • 物理メモリ

WhereByやGoogle Hangoutは動画と音声の処理にWebRTCを使っています。
今の所ハードウェアエンコーディングを使えないので、エンコードとでコードの処理にGPUではなくCPUを消費します。

このあたりがボトルネックになっていないかを確認するためには、アクティビティモニタでCPUやメモリの使用率の変化をグラフで観察します。

例えば、どのくらいCPUを使うかというと、320×240の動画と音声ストリームを8つ開いたときの状態です(2.4 GHz 8-Core Intel Core i9という速めのCPUを積んでいるマシンでもこのぐらい消費しちゃいます)

マイク

  • 値段はピンきりです。100円〜5万円。
  • YouTuberやPodcastが流行ったので、「youtube liveオススメマイク」とかで検索するとたくさん出てきます。録音する場合はテレカンに比べてビットレートが高いので、YouTuberが使っていればテレカンに使うには十分すぎるクオリティでしょう。
  • YouTubeにレビューが沢山掲載されています。コロナ前なので紹介されていても入手が困難です。最近では在庫が復活してきたので入手しやすいです。
  • USB2.0とUSB3.0では、周波数特性の違いからノイズが乗るようです。 よって、USB2.0接続のデバイスは2.0規格で接続する必要があるようです。

どこかの記事で見ましたが、EarPodsのマイクはなにげに優秀とのことです。しかし、冬になって上着を厚着するようになったのでこのマイクが服と擦れて「ガサガサ」と音を立てる人が増えてきました。冬には使用しないことをおすすめします。

https://www.apple.com/jp/shop/product/MNHF2FE/A/earpods-with-35-mm-headphone-plug

マイクの性能をちゃんと使い切れているかどうかを確認するためにサンプリングレートを見るのは重要です。macOSではサンプリングレートがデフォルトでは低い場合があります。その場合はマイクの性能を使い切れていないのでもったいないです。
https://www.liveon.ne.jp/glossary/wk/sampling_rate.html

  • 純粋にマイクや録音環境をテストするためには、自分で録音してみます。macOSではVoice Memosアプリを利用します。
  • ホワイトノイズの乗り方、音量の大きさが確認できます。
  • Krispを利用すればこのようなホワイトノイズやキーボード音やマウスのクリック音といった音声以外の帯域をカットしてくれます。

  • Bluetoothのヘッドフォンの場合、メーカーがマイクの品質を重視していないことが多いです。
  • スピーカーのビットレートは良いけど、マイクのサンプリングレートは低い場合が多々あります。
    • 例えばマイクビットレートが8kHzといった具合です。
  • Bose QC35 bluetoothヘッドフォンの場合は、16kHzに固定されています。
    • CD: 44.1kHz, 電話: 8kHz

スピーカー・ヘッドフォン

  • ハウリングを防ぐために、ベストはスピーカーを使うのではなくイヤホンかヘッドフォンを使うことです。
  • 指向性マイクを使っていたり、マイクとスピーカーが遠かったり、ハウリング防止ロジックが効いていれば近くても良いです。

カメラ

  • FPS
    • 1秒間に何コマ撮影できるか
  • 解像度
    • どこまで細かく映像を撮れるか
  • ホワイトバランス
  • 露出

回線の品質

  • latency
  • bandwidth
  • IPのversion

スピードテストを行う際 https://www.speedtest.net/ はIPv6に非対応なので、https://fast.com/ を使ったほうが良いです。メジャーなテレカンサービスはIPv6で繋がります。

CloudflareのSpeedtestは回線の品質を表すメトリックが多数出るので品質のチェックを行いやすいです。 https://speed.cloudflare.com/

ベンチマークでは一時的な情報しかわかりません。テレカンをしているときに、テレカンが不安定になった場合は逐次、即座に自分の状態を知る必要があります。

そのときに、いちいちアクティビティモニターを開いていては時間がかかったり、粒度が荒かったりするので原因分析をすぐに行うことが難しいです。なので、私はiStat Menusを使っています。

https://bjango.com/mac/istatmenus/

より高品質を求めて

  • テレカン映えを狙って。
    • ライティング
    • ダイナミックレンジ
    • 光源

参考資料はこちら。写真や映像の世界の話になってきますが、機材以上に光が重要です。

https://rocketnews24.com/2020/04/09/1356841/

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