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【2024最新】Windows11にGoogle Playストアをインストールしたい (WSABuilds)

2024/03/01に公開

Windows11でAndroidアプリを使いたい

この記事のゴールは、Google PlayストアとGoogle関連アプリ (Gapps) が組み込まれた Windows Subsystem for Android (WSA) をインストールする事です。

Windows11で使えるAndroid環境

Windows11でAndroidアプリを動作させる方法は大まかに二つです。

Androidエミュレータを使用する (Nox Player、BlueStacks等)

  • インストールや設定が簡単
  • キーマッピングなどゲーム関連の機能が充実している
  • ゲームに特化している傾向があり、通話アプリなどは動作しない
  • 設定次第でロースペックなPCに対応できる

Windows11標準機能の Windows Subsystem for Android (WSA) を使用する

  • 文字入力、マウス入力、ウィンドウの管理とサイズ変更、音声入出力設定、ファイルの受け渡しなどWindowsのネイティブ機能が使えるので操作性が高い
  • Google PlayストアとGoogle関連アプリ (Gapps) が使えない
  • Hyper-V を利用するため一部エミュレータと併用できない
  • メモリは16GB以上推奨

非公式の方法で WSA に Gapps をインストールした場合、Nox Player・BlueStacks等では動作しない通話アプリや Google Play の課金も動作します。
今回はこれらの機能を使いたいため、WSA を採用します。

WSA + Gappsを導入する

導入手順は以下の2ステップです。

  1. Windows の機能の有効化または無効化から「仮想マシン プラットフォーム」を有効にする
  2. WSABuilds をダウンロードして解凍 → run.bat を実行する

通常であれば Microsoft Store からAmazonアプリストアをインストールすることで WSA も同時にインストールされます。
これが正規の WSA 導入方法であり、WSA のみを単独でインストールすることはできません。

今回の方法では、外部のツールで生成されたファイルから Gapps が組み込まれた WSA をインストールします。

本来であれば Linux 環境を用意してインストール用のファイルをビルドする必要がありますが、ビルド済みのファイルと導入ガイドを提供するリポジトリが WSABuilds です。

次の章で注意ポイントを説明します。

WSABuildsの導入

上記リンクが導入ガイドです。

ダウンロードしたファイルの展開(解凍)に失敗する場合

7zの展開時にエラーが発生する場合があります。

ERROR: Unsupported Method : WSA_2311.40000.4.0_x64/WSACrashUploader/arm64/KernelTraceControl.dll
ERROR: Unsupported Method : WSA_2311.40000.4.0_x64/WSACrashUploader/arm64/msdia140.dll
ERROR: Unsupported Method : WSA_2311.40000.4.0_x64/WSACrashUploader/arm64/msvcp140.dll
ERROR: Unsupported Method : WSA_2311.40000.4.0_x64/WSACrashUploader/arm64/vcruntime140.dll

上記は 7-Zip で展開した場合のエラーです。
このエラーが出た場合、そのまま run.bat を実行するとファイルの整合性チェックに失敗して終了します。

簡単な解決策として、展開フォルダにある filelist.txt からエラーがあったファイルパスの行を削除することでインストールに成功します。

https://github.com/MustardChef/WSABuilds/issues/295

導入ガイドにはエラーを避けるため最新の 7-zip/WinRAR を使用しなさいと記載がありますが、最新版であるにも関わらず私の環境ではエラーが発生しました。

動作確認してみた

Nox Player、BlueStacksでは難しいことの一つとして音声通話があります。

LINEの通話機能を試してみましたが安定して動作します。

マイク → ParakeetVC → ステレオミキサーを WSA の入力デバイスに指定することで、ParakeetVC の音声で通話することもできました。

音量ミキサーから WSA の入出力デバイスを設定できます。
入力デバイスはそのままAndroid端末のマイク入力として音声が入ります。
この辺りはさすがWindows標準機能の WSA と言ったところです。

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