📝

【合格体験記】Generative AI Test 2024 #1

2024/08/15に公開

2024年6月8日に実施された「Generative AI Test 2024 #1」に合格しました。遅ればせながら、合格体験記を書いたので公開したいと思います(結果発表の日から約2ヶ月も経っている...)。これから受験してみたいと思っている方の参考になれば幸いです。

https://www.jdla.org/certificate/generativeai/

試験概要

  • 試験日 : 2024/6/8(土) 10:00-23:59
  • 申込期間: 2024/4/1(月) 13:00 - 2024/6/4(火) 23:59
  • 試験時間: 20分
  • 問題形式: 選択式19問、記述式1問
  • 受験費用: 2200円(税込)
  • 合格通知: 2024/6/21(金) 13:00

試験はパソコンまたはスマホで好きな場所・時間に受験することができます。私は試験日に旅行をしていたのですが、夕食後に受験しました。オンライン受験の良いところですね。

試験時間は20分、問題数は20問です。選択式の問題は1問当たり20〜30秒で読み終えられる文章量ですので、順調に解き進めることができれば10分ほどで選択式問題が解き終わります。記述式問題を含めても余裕を持って解答できる時間になってます。

学習スケジュール

受験勉強前の私のスキルです。

  • データサイエンティスト兼機械学習エンジニアとして働いており、普段から生成AIに関する情報収集をしている
  • 昨秋から、コード生成AIや画像生成AIを社内導入するために、生成AIに関する法律・規制の情報収集をしていた

学習スケジュールは以下のとおりです。

  • 5月上旬:資格に関する情報収集
  • 5月下旬:公式教材の動画・資料閲覧
  • 6月上旬:問題演習

3週間ほどの間に(体感で)合計10時間ほど学習しました。元々生成AIに関する知識を持っていたため、受験対策の期間と時間は短めとなっています。

使用した教材

上記のうち、私のスキルレベルに対して特に効果的だと感じた教材は2つです。

1つは、試験を想定した問題演習ができる「Generative AI Test対策クイズ出題くん」です。問題のレベルを少しずつ難しくしたり、選択式と記述式の両方に対応していたり、本番さながらの問題が多く、大変役に立ちました。また私はChatGPTを無償プランで利用しておりチャット回数に制限があったのですが、そのおかげで、毎日少しずつ問題を解くという習慣ができたこともよかったポイントでした。

2つ目は、法律・規制・世界動向に関してまとめられた行政の資料です。法律や規制の整備は現在進行中のため、いわゆる時事問題になるのですが、ブログや技術サイトなどでは中々リアルタイムでそれらの資料を取り上げているものが少ないため、発行元の資料を見に行くのが最も早く正確でした。

結果

試験日の2週間後に結果発表があり、受検申込をする受検者専用ページ(「受検者MyPage」)で確認できました。受検者専用ページでは「試験結果レポート」と「解説」をダウンロードすることができます。また後日、オープンバッジを受け取ることができます。

  • 試験結果レポート(PDF形式)
    • 分野別(生成AIの技術、生成AIの利活用、生成AIのリスク)にスコアが算出されています。レーダーチャートもあり、得意分野と不得意分野を視覚的に把握できます。
  • 解説(PDF形式)
    • 各問題に対する解説が記載されています。問題文は書かれていませんが、解説の内容から、何にについて問われていたのかはある程度思い出すことができます。
  • オープンバッジと合格証書
    • このようなオープンバッジとオープンバッジの載った合格証書を受け取ることができます!

感想

受験してみて、生成AIに関する基礎用語や概念、技術・法律・規制面での注意点などを体系的に学習・整理することができる試験に感じました。試験範囲が狭く問題数も少ないので、しばらく試験を受けておらず試験勉強のリハビリをしたいという方にもオススメです。合格すると合格証書だけでなくオープンバッジがもらえるのでテンションが上がります。私はこの試験を受けてモチベーションが上がり、今年は他にもいくつかの資格試験を受ける予定にしています。

試験後に見つけた教材

試験後に見つけた、役に立ちそうな教材をここにメモしていきます。

  • 2024/08/14追記:ヘルスケア領域に特化した生成AI活用のガイドライン(2024/1/28)
    • ヘルスケア事業者のためのガイドラインとなっているが、資料前半にある世界の動向は非常に参考になる
    • インドに関する動向は他の資料ではあまり見かけないため、貴重に思う
  • 2024/08/14追記:文化庁発表「AIと著作権に関する考え方について」(2024/7/31)
    • AIとの関わり方に関して、他者の著作権を侵害しないための対策方法と、自身の著作権を侵害されないため&された時のための対策方法が示されている
    • 「著作権を侵害しない」ための指針を示している資料は多いが、「著作権を侵害されないため」の指針を示している資料は少なく、貴重である
  • 2024/08/14追記:【2024年7月版】世界各国のAI規制とガイダンスの動向まとめ
    • 日本、米国、EU、イギリス、カナダ、中国の動向がまとめられている
    • 米国やEUについてまとめた資料は他にもあるが、EUやカナダについてもまとめられている資料は少ないため貴重である
    • 日本のガイダンス資料として、AI事業者ガイドライン、AI戦略会議、文化庁発表「AIと著作権に関する考え方について」、コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブックが紹介されている

Discussion