SwiftUIで実装したApple Watch専用アプリをリリースしました
はじめに
タイトル通り 7/31 に Apple Watch 専用アプリをリリースしたので
実装や App Store Connect 周りで思ったことを書いていきます。
作ったアプリ
勤怠ちゃんという勤怠に関する定型ワードをSlackに投稿するアプリです。
テーマカラーは千代田線グリーン。16000系を意識しています。
PCやスマホで Slack アプリを開いて打ち込むの面倒だな〜
Apple Watch で数回画面をタップするだけで代わりにできたら楽だな〜
ということで 日報ちゃんというアプリ名で
2018年の Qiita Advent Calendar で実装してみたのが最初で,
2019年の夏の合宿で SwiftUI で作ってみようと取りかかり,
2019年の Qiita Advent Calendar で実装して記事書きました。
watchOS 6 から iOS アプリは不要となり,
アプリを Apple Watch 専用に作れるようになったのが大きく,
よりシンプルなアプリが作れるようになりました。
機能的にも勤怠ちゃんはシンプルなので Apple Watch 専用アプリはよく合っています。
今回は,コンセプトとデザインは据え置きなものの,
watchOS 7 以降をサポート,つまり SwiftUI 2 でスクラッチで開発した感じです。
SwiftUI 初版はまだまだ融通が効かないことも
多かったので気持ちよく実装はできました。
今回はサポートページは GitHub にリポジトリ作って README を代わりにしました。
良かったら下記の記事たちもご覧ください。
Apple Watch 専用アプリを実装・申請する上で困ったこと
画面の狭さ
40mm と 44mm の細かい差が辛いところもあって,
基本的に ScrollView
を使う必要があって,
View のコードはネストが深くなりがちでした。
ファイル分けたらそこまで気にならなくはなりました。
ウォークスルーなどで長い説明文を書いても画面が狭く,
スクロール必須になるのでよりシンプルな文言選びをしました。
詰め込みすぎず分けられる内容は画面を分けました。
同様に画面のスクショを使いながら機能を説明する形はできなかった。
iPhone 側で補足することもできないのは辛いなと思いました。
Link が使えない
iOS アプリなら TextView
などで
文字列を修飾してテキストリンクにしたり,
単純にボタンやセルのタップアクションなどで
SFSafariViewController
でリンクを開かせたり,
Safari などの外部ブラウザに遷移できるのですが,
watchOS ではできないのでモヤモヤしました。
ペアリングしている iPhone 側で開けたりしないのかなぁ🤔
実機インストールが不安定
開発初期からだいぶ改善されてきたのですが
MacBook Pro 16インチではできなくて,
M1 の MacBook Air だと可能みたくな感じでよくわからない。
でもだいたいはシミュレータで事足りる。
TextField
の入力はさすがに実機じゃないと厳しいです。
手書きは英語なら(ry
App Store Connect が分かりにくい
App Store Connect にログインして,
マイ App から新規アプリを作るのですが,
Watch App はプラットフォームの選択肢にない🤔
? 部分タップしてみたら・・・
なるほど iOS プラットフォームを選択したらよかったです。
でも疑問は残る。Watch App 専用なので
iOS 側のスクリーンショットはもちろんない。
ここスクショのアップデート必要なのだろうか?🤔
結果的に不要で大丈夫でした。
代わりに Apple Watch の項目部分を記入しました。
アプリ説明やキーワード等は通常通りバージョン情報部分に記入します。
スクリーンショットもここにアップロードします。
Slack投稿可能になるまでの説明に苦心
これは申請時まで全く考慮できていなかったことで,
Webhook URLをどう共有するか迷いました。
なので Slackを新規アカウントで作り,
投稿用のチャンネルを作って Webhook URL を生成して
App Reviewに関する情報 のメモ部分に書いておきました。
申請できるのにここの説明で結構時間使いました。
Appleレビュー
さて,楽しい楽しい Apple様のレビューの話です。
リジェクトされるならされていい。
知見が貯まるだけやからなという気持ちでした🥶
レビュー状況履歴は下記になります。
1回 Metadata Rejected 食らってます。
コードが悪いとかではなくて情報もっと求むというやつでした。
一番よくある系のリジェクトですね。
Guideline 2.1 - Information Needed
We're looking forward to completing our review of your app. Before we can continue, we need a video that demonstrates the current version, 1.0.0, in use on a physical iOS device, showcasing all the features and functionality of your app.
Keep these requirements in mind as you make your demo video:
- Only use footage of your app running on a physical iOS device, not on a simulator.
- Make sure the video clearly documents all relevant app features, services, and user permission requests.
- You can use a screen recorder to capture footage of your app in use.
実機で機能がわかるようなデモ動画を用意して教えてね。
ってことで,平日だったこともありここで数日時間かかってしまった。
スクリーン動画撮れる言うたって Apple Watch じゃ無理ですやん😇
YouTuber 時代以来になる撮影&動画編集しました。
収録は iPhone 12 Pro Max,編集は iMovie でサクッとやりました。
動画収録中に広角・通常に切り替えられたので便利になったものですね。
これで OK もらえたのでこれくらい雑でもいいんだなって知見になりました。
興味があったらご覧ください。
おわりに
Apple Watch 専用アプリをリリースしてみたのでその所感等を書きました。
ひと通りリリース作業も楽しめたしリリースしてよかったと思いました。
iOS アプリはちょっと(気が重い)なぁっていう方は
watchOS で簡単なアプリ作ってリリースまで体験してみるのも良さそうです。
コロナ禍もあってフィールドテストが
まだいまいちできていないアプリ(UIKit + SwiftUI 混合)も作っているので
iOS 15 正規版登場の頃までにリリースできたらいいなぁと思ってます。
長文,乱文になりましたが
ご覧いただき,ありがとうございました。
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