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画伯だけどユーザーを知りたい:2. UXリサーチに挑戦編

2024/11/25に公開

第2回 UXリサーチをやってみる

目次

  1. 優れたUXとは?
  2. UXリサーチをやってみる
  3. ワイヤーフレームを描いてみる
  4. ハイファイプロトタイピングを作ってみる
  5. ケーススタディしてみる

はじめに

今回から本格的に手を動かしていきます。
第2回は「UXリサーチ」編ということで、架空のモバイルアプリを作成する設定で進めていきます。
具体的には、ペルソナ、ユーザーストーリー、ユーザージャーニーを作成し、"どんな機能"が"誰"にとって"なぜ"必要なのかを明らかにします。
デザインやモックアップを作る前の重要な準備フェーズとなります。


架空アプリの設定

シェア型別荘の予約システムを作成します。
年数日しか使用しない別荘を一棟購入するのではなく、数泊分の利用権を購入する「別荘シェアリング」は、近年注目されているサービスです。

プロダクトページは誰でもアクセスできるWebサイトを想定していますが、今回は「別荘を購入した後の予約システム」を想像でデザインするストーリーを進めます。


UXリサーチのプロセス

下記の順でUXリサーチを進めていきます。

共感マップ

  • 概要: ユーザーが「感じていること」「考えていること」「見ていること」「聞いていること」「言っていること」「行動していること」を可視化します。
  • 注意点: 実際のユーザーインタビューが必要なため、今回は作成をスキップします。

ペルソナ

  • 概要: ターゲットユーザーを具体化した架空の人物像を作成します。

ユーザーストーリー

  • 概要: ユーザーが特定の目標を達成するために製品やサービスをどのように利用するのかを短い文章で表現します。

ユーザージャーニー

  • 概要: ユーザーがどんな場面で、どのようにサービスを利用するのかを時系列で可視化したものです。

問題定義

  • 概要: ここまでに定義したユーザーの声を元に、何をどのように解決するのかを協議します。
  • 注意点: 複数人でのブレインストーミングが理想的ですが、今回は1人で進めます。

共感マップ

  • スキップ
    実際のユーザーインタビューが必要なため、今回は作成をスキップします。

ペルソナ

進行中の内容

別荘という高額な商品を扱うため、ターゲットは主に高所得者層となります。検索した結果、利用権の価格が数百万円以上になることが多いことが分かりました。以下の特徴を基にペルソナを構築します。

ペルソナの特徴

  • 家族を持つ40代~60代。
  • 普段は都市部に住み、休日や長期休暇に静かな場所へリフレッシュに行きたいと考えている。
  • 時間やお金にある程度余裕があるが、計画の煩雑さは避けたい。

ペルソナ例: 高橋さん

高橋さん


ユーザーストーリー

「私は仕事が忙しい会社員として、休日を家族と快適に過ごすために、簡単に別荘を予約したい。」

ユーザーストーリー


ユーザージャーニー

  1. 認知 → 別荘利用の可能性を知る。
  2. 検討 → 自分のニーズに合った別荘プランを探す。
  3. 利用 → シームレスに予約を完了し、実際に宿泊を楽しむ。
  4. フィードバック → 利用後の感想や改善要望を共有。

ユーザージャーニー


問題定義

ここまでのリサーチを元に、解決すべき課題を定義します。

対象ユーザー

  • 高所得層で別荘をシェア購入した家族持ちの40代~60代。
  • ストレスなくリフレッシュできる時間を確保したいが、予約の手間を減らしたいと考えている。

課題

  1. 予約システムが煩雑で使いづらい。
  2. 利用可能な日程が分かりにくく、予約競合が発生する可能性がある。
  3. 家族全員が予定を共有しやすい仕組みがない。

解決策

  • カレンダー形式のUIを導入し、空き状況を一目で把握できるようにする。
  • 競合する予約が発生した場合、自動で代替案を提案する機能を追加。
  • 家族メンバー間でスケジュールを共有できる通知機能を搭載。

終わりに

全て1人で考えるのは結構大変です。複数人でブレストしながらワイワイ進めた方が楽しく仕事できます。
1工程ずつローテーションしてTmメンバーの数だけペルソナ〜ユーザージャーニーまで作成してみるというのもありかもなと。
ちなみにスライドはGoogleが一般に公開しているテンプレートを使用しました。

次回

リサーチ結果を基に、次回はワイヤーフレームを作成して予約システムの具体的なデザインに取り組みます。
課題および解決策に基づき、まずは手書きのワイヤーフレームから始めてみようと思います。

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