iOS プッシュ通知の証明書更新をやってみる
こんにちは、エムアイ・ラボ です!
一年に一度の「iOS プッシュ通知の証明書更新」の時期がやって来たのですが、
毎年『あれ、どうするんだっけ・・・?』とググるところから始まるので、手順を整理してみたいと思います。
今回はSTEP1~5、スムーズに進めば大体1時間くらいの作業になります。
※ 2023年4月時点の手順です
STEP1:CSRファイルの作成
1-1. まずはCSR(Certificate Signing Request)ファイルの作成から
キーチェーンアクセスを起動 > 左上のキーチェーンアクセスをクリックして、
証明書アシスタント > 認証局に証明書を要求 をクリックします。
認証局に証明書を要求
1-2. 証明書アシスタントの画面で
ユーザのメールアドレス、通称、要求の処理を指定します。今回の要求の処理は以下を指定
- ディスクに保存
- 鍵ペア情報を指定
1-3. 保存先の選択が出るので任意の場所を選択し「保存」をクリック
1-4. 保存先にCSRファイルが出来ていることを確認
作成したCSRファイル。保存時にファイル名の先頭に日付を付けました
STEP2:証明書の更新
2-1. Apple Developerにアクセスし「Account」をクリック
2-2. プログラムのリソース > 証明書、ID、プロファイル > 証明書(英語) をクリック
2-3 「Certificates, Identifiers & Profiles」 の左メニュー 「Identifiers」 をクリックし、更新対象のIDをクリック
2-4. 「Push Notifications」 までスクロールし「Edit」ボタンをクリック
2-5. Production SSL Certificate の「Create Certificate」ボタンをクリック
2023年4月22日に有効期限が切れる証明書が設定されていることが分かります
2-6. 「Create a New Certificate」 の画面が表示されるので、「Choose File」をクリックし、
STEP1で作成したCSRファイルを選択後、「Continue」をクリック
20230406_CertificateSigningRequest.certSigningRequest のファイルがアップロードされました
2-7. 証明書の日付が1年後になったことを確認し、「Download」ボタンをクリック
証明書の有効期限が更新されました
STEP3:p12ファイル(個人情報交換ファイル)の作成
3-1. STEP2-7でダウンロードしたAPNs用証明書「aps.cer」をダブルクリックし、キーチェーンアクセスを開く
3-2. キーチェーンに証明書が追加されたことを確認し、当該証明書を右クリックして「・・・を書き出す」を選択
3-3. 保存先の選択が出るので任意の場所を選択し「保存」をクリックし、パスワードを入力
証明書を書き出すためのパスワードの入力画面が表示されるので、Macへログインするパスワードを入力
3-4. 選択した場所に「証明書.p12」が保存されたことを確認
STEP4: AWS SNSにp12ファイルを登録
4-1. AWSコンソール にログインする
4-2. SNSを開き、Mobile > プッシュ通知をクリック
4-3. 更新対象のアプリケーションを選択し、「編集」ボタンをクリック
今回はまず開発環境の証明書を更新します。
2023年4月22日に有効期限が切れる証明書が設定されていることが分かります
4-4. 編集画面にて、証明書にSTEP3-4で作成したp12ファイルを選択
「証明書のパスワード」を入力後、証明書とプライベートキーそれぞれに文字列が設定されたのを確認し、「変更の保存」ボタンをクリック
証明書 と プライベートキーに文字列が設定されました
4-5. 証明書の有効期限が更新されていることを確認
STEP5: push通知の送信テスト
5-1. AWS SNSから証明書を更新したアプリケーションを選択し、「アプリケーションエンドポイントの作成」
ボタンをクリック
5-2. 「アプリケーションエンドポイントの作成」画面で、デバイストークンを入力後、「アプリケーションエンドポイントの作成」ボタンをクリック
5-3. 5-2で作成したエンドポイントを選択し、「メッセージの発行」ボタンをクリック
「配信プロトコルごとにカスタムペイロード」を選択して、「メッセージの発行」ボタンをクリック
5-4. デバイスにプッシュ通知が届きます
ここまでが、iOS プッシュ通知の証明書更新とテスト送信の手順です。お疲れ様でした〜!!
テスト送信まで問題なく完了できれば、次は本番環境への反映となります。
本番環境への反映手順は、
STEP3で作成したp12ファイルを使い、本番用のアプリケーションを選択してSTEP4の手順を繰り返せばOKです★
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