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Google I/O 2023 Car Update まとめ
はじめに
Google I/O 2023で発表された、自動車関連のアップデートとアプリ開発者への影響をまとめます。
背景
- 米国のドライバーは延べ年間70億時間を車で過ごしている
- 2.25億人(同乗も含む)
- 1日2回以上、50分の運転
- Android AutoとGoogle Built-in(Android Automotive OS)の、更に安全かつ便利に使えるようになるアップデートを発表
Android Auto : 運転中にミーティングアプリからミーティング参加できるように
- Microsoft Teams、Webex by Cisco、Zoomアプリを通して、スケジュールされたミーティングに運転中参加できるようになる。
- サポートされているアプリのカテゴリにMeeting等がないため、現時点では一般の開発者が開発できるわけではないようです。
Google Built-in : 停止中にYoutubeが見れるように
- シボレー、ホンダ、ポールスター、ルノー、ボルボなどのGoogle Built-in搭載車で、停止中にYoutubeが見れるようになります。例えばEVの充電中など、車のディスプレイで動画が見れるようになるので、UXとしてはかなり大きそうです。
- Google Built-in向けにVideoアプリ開発のガイドラインが追加されており、Youtube以外の動画アプリの開発もできそうです。
Google Built-in : 停止中にGameができるように
- Google開発のGameSnacksというアプリがPlayStoreからダウンロードできるようになった。
- その他のアプリも順次配信されていく模様
- サポートされているアプリのカテゴリにゲームが追加されているため、これも一般の開発者が開発できそう
Google Built-in : EV充電ステーション連携機能の強化
- WazeアプリでEVプラグタイプ等の条件でEV充電ステーション検索ができるように。
- 一般開発者も、Google Built-in向けのライブラリであるCarAppLibraryを用いてナビアプリの開発時間を短縮できるようになった。また、車のメーターにターンバイターン情報を表示したり、センサーデータを用いて有用な情報を表示したりできるようになった。
- CarAppLibraryではIoTアプリも簡単に開発できるようになった模様
Google Built-in : 天気アプリの追加(Preview)
- 今年後半に天気アプリが追加される見込み
- 現在は早期アクセスのみの模様
Google Built-in : 将来的なマルチスクリーン対応
- A14からマルチスクリーン対応される。自動車でも後部座席等の体験に大きな価値があるため、今後このあたりの開発が期待される。
まとめ
Android Automotive OSに対しては、アプリカテゴリがかなり追加され、開発ライブラリのアップデートがあり、対応アプリが増えてきそうです。
また、将来のマルチディスプレイでの対応で、運転中でも後部座席はビデオ視聴できる、いった機能が予見されます。
Android Autoではアップデートはミーティングに関するもののみで、一般の開発者への影響は少なさそうです。
日本でももっと自動車向けのアプリ開発が盛り上がって欲しいと思います。
※元記事
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