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[Cisco]ルーティングについて!#2-④(OSPF)
OSPFを自分なりに解説
自分なりにOSPFを解説します~
OSPFとは?
特徴 | 説明 |
---|---|
種類 | リンクステート型のダイナミックルーティングプロトコル |
経路選択 | 最短経路(コストが一番小さいパス)を自動で選択 |
利用ケース | 中〜大規模なネットワーク、障害耐性が求められる構成に向いている |
メリット
- ネットワーク構成に変更があった際、自動でルーティングテーブルを再計算して反映してくれる。
- トポロジーの把握能力があり、障害時に自動で別ルートへ切り替えることが可能。
デメリット
- ルータのCPU・メモリにある程度負荷がかかる。
- 設定がスタティックルートより少し複雑。
OSPFの設定前提
- ルータ同士がOSPFによってお互いを認識し、ルート情報を共有する必要があります。
- 各ルータに OSPFプロセス番号 を設定し、どのネットワークをOSPFに参加させるかを指定します。
ネットワーク構成(例:PC1ーRT1ーRT2ーPC2)
IPアドレス
PC1 :f0 192.168.1.1 255.255.255.0 (GW:192.168.1.254)
RT1 :f0/0 192.168.1.254 255.255.255.0
f0/1 10.0.0.1 255.255.255.252
RT2 :f0/0 10.0.0.2 255.255.255.252
f0/1 192.168.2.254 255.255.255.0
PC2 :f0 192.168.2.1 255.255.255.0 (GW:192.168.2.254)
OSPFの設定
RT1 の設定
RT1(config)# router ospf 1
RT1(config-router)# network 192.168.1.0 0.0.0.255 area 0
RT1(config-router)# network 10.0.0.0 0.0.0.3 area 0
RT2 の設定
RT2(config)# router ospf 1
RT2(config-router)# network 192.168.2.0 0.0.0.255 area 0
RT2(config-router)# network 10.0.0.0 0.0.0.3 area 0
注意!
- network コマンドでは「対象ネットワーク」と「ワイルドカードマスク」を指定します。
- 0.0.0.255 は /24 に相当
- 0.0.0.3 は /30 に相当
動作確認!
①各PCからデフォルトゲートウェイの設定確認
- PC1 のデフォルトゲートウェイ:192.168.1.254(RT1)
- PC2 のデフォルトゲートウェイ:192.168.2.254(RT2)
②Pingによる疎通確認
- PC1 から PC2 へ Ping を実行
PC1> ping 192.168.2.1
- 成功すれば、スタティックルートが正しく機能していることを確認できる
うまくいかなかったら(トラブルシューティング)
- IPアドレスやサブネットマスクが正しく設定されているか?
- OSPFで正しいネットワークがアドバタイズされているか?
- インターフェイスが no shutdown で有効化されているか?
- ルータ同士が OSPF ネイバー関係を確立できているか?(show ip ospf neighbor)
この上記を一旦確認してみる!
まとめ
OSPFは自動でルーティングを学習・切り替えしてくれる強力なプロトコルです。設定は少し複雑ですが、大規模ネットワークや柔軟性が必要な環境では非常に有効です。
スタティックルーティングに比べて動的で、障害時の対応力に優れている点が魅力です。
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