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文字列「補完」じゃなくて文字列「補間」
文字列内で変数や式を埋め込む場合、「補完」ではなく「補間」という用語を使って、「文字列補間(String Interpolation)」と呼ばれます。
ドキュメントを読んでいて、「文字列ほかんの『ほかん』の漢字って『補完』じゃなかったのか...😮」とやっと気づきました。
補完と補間の基本的な違い
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補完: 補完とは、何かが不完全または欠落している場合に、その欠けている部分を埋める行為を指します。たとえば、プログラミングにおけるコードエディタのオートコンプリート機能など。
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補間: 補間とは、与えられた一連のデータ点の間で、未知の値を推定または計算する行為を指します。この用語は数学や物理学、画像処理などでよく用いられます。
要するに、補完は「足りない部分を埋める」こと、補間は「既存のデータから新しいデータを推定する」ことといえます。
文字列補間とは
「文字列補間」はこの補間の概念を、文字列の生成に応用したものです。具体的には、文字列内で変数や式を動的に評価し、その結果を元の文字列に埋め込む行為を指します。
let name = "John"
let greeting = "Hello, \(name)!"
このコード例では、\(name)
が動的に評価され、結果として"Hello, John!"
という新しい文字列が生成されます。このとき、変数name
の値が文字列内に「補間」されているといえます。
まとめ
文字列補間とは、未知または動的な部分(この場合は変数や式)を既存の文字列テンプレートに埋め込む行為です。このプロセスは、基本的な「補間」の概念、つまり「既存のデータから新しいデータを推定または生成する」ことに基づいています。したがって、この文脈では「補間」という用語が適切であり、それが「文字列補間」に名前が付けられた理由といえそうです。
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