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HTTPとHTTPSってどっちがいいの?インターネットの安全性を調べてみた

2025/01/04に公開

インターネットを使っていると、ブラウザのアドレスバーで「http://」や「https://」を見かけたことはありませんか?これらはウェブ通信のプロトコルを表しています。「HTTPSって鍵のマークがあると安全なの?」と思ったことがある方も多いでしょう。

この記事では、HTTPとHTTPSの違いを丁寧に解説し、安全なウェブ通信について一緒に学んでいきます。


HTTPとは?:ウェブ通信の基本

HTTPの概要

HTTP(HyperText Transfer Protocol)は、ウェブページを表示するための通信プロトコルです。例えば、あなたがウェブサイトを開いたとき、ブラウザがサーバーとデータをやり取りするのにHTTPを使います。

仕組みを簡単に説明

HTTPでは、あなたのブラウザが「サーバー、このウェブページを見せて」とリクエストを送り、サーバーが「はい、どうぞ」とデータを返してくれます。非常にシンプルな仕組みですが、ここには大きな問題があります。

HTTPの弱点

HTTP通信は暗号化されていないため、送受信されるデータがそのまま第三者に見られてしまう可能性があります。例えば、公共Wi-Fiを使っているときに誰かが通信を傍受すると、入力したパスワードやクレジットカード情報が盗まれてしまう危険性があります。


HTTPSとは?:HTTPに安全性をプラス

HTTPSの仕組みと役割

HTTPS(HyperText Transfer Protocol Secure)は、HTTPに「暗号化」の仕組みを加えたものです。この暗号化にはSSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)という技術が使われています。

HTTPSの動き方をイメージしてみよう

  1. SSL/TLSハンドシェイク
    HTTPSでは、まずブラウザとサーバーが「安全に話し合える鍵」を交換します。これをSSL/TLSハンドシェイクと言います。

  2. データの暗号化と送受信
    通信内容(例:ログイン情報)は、交換した鍵を使って暗号化され、誰かに見られても解読できない状態で送られます。

HTTPSのメリット

  • データの機密性: 通信内容が暗号化されるため、第三者に見られる心配がありません。
  • 改ざんの防止: データが送信中に書き換えられることを防ぎます。
  • 信頼性の向上: HTTPSを採用しているサイトは「安全性が高い」とみなされ、ユーザーからの信頼を得やすいです。

HTTPとHTTPSの違いを表で確認

特徴 HTTP HTTPS
暗号化の有無 なし あり
安全性 低い 高い
アドレスバーの表示 http:// https://と鍵マーク
主な用途 古いサイトや非機密ページ用 機密情報を扱うページ、現代の標準

HTTPSが必要な理由:具体例で考える

公共Wi-Fiでのリスク

例えば、カフェや空港などの公共Wi-Fiを使ってショッピングサイトにアクセスしたとします。HTTPを使っているサイトの場合、あなたの入力した情報は暗号化されていないため、他のネットワーク利用者に傍受される危険があります。

検索エンジンもHTTPSを推奨

GoogleはHTTPSを採用しているサイトを検索結果で優遇しています。そのため、ウェブサイト運営者にとってもHTTPSへの移行は必須と言えるでしょう。


HTTPSの導入は簡単?

無料の証明書発行サービスを利用しよう

現在では、Let’s Encryptのような無料サービスを使えば簡単にHTTPSを導入できます。特に個人ブログや小規模サイトを運営している方にはおすすめです。

専門知識が必要な場合も

大規模なウェブサイトや企業のサイトでは、有料の証明書を購入し、適切な設定を行う必要があります。


HTTPからHTTPSに変えるときの注意点

  • リダイレクトの設定: 旧URL(http://)から新URL(https://)にリダイレクトする設定が必要です。
  • サイト全体の動作確認: HTTPS化後に画像やスクリプトが正しく読み込めているかチェックしましょう。

まとめ

HTTPとHTTPSの違いを理解することで、安全なウェブの利用が可能になります。特に、個人情報を扱うサイトではHTTPSが必須です。これからウェブサイトを訪れる際は、アドレスバーに「鍵マーク」があるか確認し、安全にインターネットを楽しみましょう!

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