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「図解まるわかり プログラミングのしくみ」で学んだこと&つまずいたポイントまとめ

2024/11/25に公開

最近、「図解まるわかり プログラミングのしくみ」という本を手に取りました。この本はプログラミングの基本や周辺技術について幅広くカバーしており、まさに「プログラミングって何?」という疑問に答えてくれそうな一冊。ですが、ざっと読んだだけでもいくつかの「はてな」が浮かびました。クラスやインスタンス、Dockerの仕組みなど、初心者には難しそうな内容が盛りだくさん…。今回は、この本を読んで感じたことや疑問点をまとめつつ、これから学ぶ方へのアドバイスをお届けします。


クラスとインスタンス:初心者には少し急ぎすぎ?

プログラミングの基礎概念として出てくる「クラス」や「インスタンス」。本書ではこれらの概念が説明されていますが、初心者がいきなりこの章に挑戦すると、「何それ?」と感じるかもしれません。私自身も最初は混乱しました。

  • クラス: 設計図のようなもの。例えば「犬」というクラスを作ると、「名前」や「色」、「吠える」という特徴や行動を設定できる。
  • インスタンス: その設計図を元に作られた具体的なもの。例えば「ポチ」という犬がインスタンスです。

本書では図で説明されているものの、概念を理解するための具体例や手を動かす演習が少なく、初心者には実感が湧きにくいかもしれません。

Dockerのビルド図:理解の壁が高め

「Dockerって便利らしいけど、何をどうしてるの?」と疑問を解消しようと読み進めたところ、図解に出会いました。しかし、これがちょっと分かりにくい…。矢印が多く、時系列も曖昧なため、初心者には「どうしてこうなるのか」がピンとこない印象でした。

私なりにポイントを整理してみる

  1. Dockerは「仮想的な箱」を作る技術で、その箱の中にアプリや必要な環境をまとめて配置できる。
  2. ビルドは「その箱を作る過程」。Dockerfileという設計図を元に、箱を組み立てる。
  3. 図の矢印は、設計図→箱→完成品(コンテナ)という流れを示しているはず。

ただ、これを理解するには「実際に手を動かしてみる」のが一番だと感じました。

プログラミングの周辺技術:広いけど浅めの説明

本書の良いところは、プログラミングそのものだけでなく、その周辺技術も取り上げていることです。たとえば「クラウド」「仮想化」「データベース」など、現代の開発には欠かせないトピックが一通り載っています。しかし、初心者にとっては「広く浅く」の内容が逆に理解を難しくしている面もありました。

よく分からなかったので用語や技術を調べてみた

本書には、初心者にとって少し難解な技術や用語がいくつか登場します。以下に、それぞれについて簡単にまとめてみました。

Bulma CSS フレームワーク

Bulmaは、Webサイトのデザインを簡単にするためのCSSフレームワークです。
HTMLにクラス名を追加するだけで、洗練されたボタンやナビゲーションバーを実現できます。Bootstrapと似ていますが、純粋にCSSのみで構成されているのが特徴です。

DLLは、Windowsでプログラムが機能を共有する仕組みです。
共通機能を外部のDLLファイルにまとめておき、複数のプログラムが実行時に必要な部分だけを呼び出して使います。メモリの効率化やコードの再利用に役立つ重要な仕組みです。

CGIと最近の技術の違い

CGI(Common Gateway Interface)は、サーバー上で外部プログラムを実行し、動的なWebページを生成する仕組みです。
ただし、リクエストごとにプログラムが起動されるため効率が悪く、最近ではFlaskやNode.js、AWS Lambdaのような仕組みが主流になっています。

排他制御

排他制御は、複数のプログラムが同時に同じリソースを操作するのを防ぐ仕組みです。
ミューテックス(mutex)やセマフォ(semaphore)を使ってリソースを一時的にロックし、データの競合を防ぎます。

仮想化が何をしているか

仮想化は、1台の物理マシンを仮想的に複数のコンピュータとして動作させる技術です。
ハイパーバイザー(VMwareやKVM)が物理リソースを分割して仮想マシンに割り当てることで、効率的なリソース利用を実現します。

システムコールとは?

システムコールは、プログラムがOSの機能を利用するための入り口です。
例えば、ファイルの読み書きやプロセス管理など、直接ハードウェアを操作できないユーザープログラムがOSを通じて実行します。

Gitはどう動いているのか?

Gitは、コードやファイルの変更履歴を管理する分散型バージョン管理システムです。
変更内容を「コミット」として保存し、ブランチやマージを通じて共同作業を効率化します。

バッファオーバーフローとは?

バッファオーバーフローは、プログラムがメモリ領域を超えてデータを書き込むことで発生する問題です。
これによりプログラムが不正動作したり、セキュリティの脆弱性が生じたりします。

ACIDってどんなこと?

ACIDはデータベーストランザクションの信頼性を保証する4つの性質です:

  1. Atomicity(原子性): 全て成功するか全て失敗するか。
  2. Consistency(一貫性): トランザクション後もデータが整合性を保つ。
  3. Isolation(分離性): 他のトランザクションに影響されない。
  4. Durability(耐久性): トランザクション結果が永続的に保存される。

ガベージコレクションってなに?

ガベージコレクション(GC) は、プログラムで不要になったメモリを自動的に解放する仕組みです。
JavaやPythonでは、使われなくなったオブジェクトをGCが検出して解放します。


この本のおすすめポイントと注意点

おすすめポイント:

  • 全体像を把握するのに役立つ: 「こういう技術があるのか」とざっくり学べます。
  • 図解が多い: イメージが掴みやすい場面も多い。
  • 次の学習への道標になる: 一通り読んでから、詳しく学びたい分野を絞り込むのに最適です。

注意点:

  • 初心者にとっては説明が足りない部分がある。特に「手を動かして学ぶ」フェーズに移る前提で読むのが良い。
  • 技術の背景知識がないと、一部の内容が難解に感じる。

まとめ:学習の第一歩としては有益、でも次の本も考えよう

「図解まるわかり プログラミングのしくみ」は、プログラミング全般に興味を持つ人にとって良い入り口になる本です。ただし、初心者が深く理解するには、これだけでは情報が足りない部分もあります。私自身もまだまだ勉強中ですが、この本で得た知識をきっかけに、次の一冊を選ぶステップとして活用するのが良いと思います。

ぜひこの本を手に取ったら、「わからない」を恐れず、「これを次に調べてみよう」という視点で読み進めてみてください!

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