MIERUNEの地図タイルを支える技術
はじめに
MIERUNEでは2017年ごろに、MIERUNE / MIERUNE MONOという2種の地図タイルを無償公開しました。
当時、マルティスープ様に記事を投稿していただいたりもしていますタイルサーバーのリプレイス
2017年ごろに構築されたシステム(以下、旧システム)はAzure CDN -> Google Cloud Compute Engine
という構成で動作していました。一方この数年で、MIERUNEのメインのパブリッククラウドはAWSとなりました。ゆえに、AWSにこのシステムを移行することとしました。
移行手順
現状、クライアントがいるシステムではなくSLAを謳っているでもないので、そこまでナーバスな移行ではありませんでしたが、以下の手順を取りました。そもそも小規模なシステムなので特に問題も起きませんでした。
- 旧システムの調査
- 旧システムと同じ振る舞いをする新システムを構築する
- ドメインのDNSレコードを新システムに切り替える
新システムの構成
新システムはフルサーバーレスで構築できたこともあり、旧システムと比べてインフラコストが大きく低減しました。技術選定として、BFFはHonoを利用してさっくりと実装、旧システムと同じ仕様のエンドポイントを実装してタイルサーバーと繋ぎます。タイルサーバーには、筆者が開発しているchiitilerを採用しました(なおchiitilerでもHonoを利用しています)。chiitilerはコンテナとしてLambdaで動作させています。
なお、Lambdaとコンテナについて・Cloudfrontと関数URLについて、興味のある方ははそれぞれ以下の記事をご覧ください。
公開している地図タイル
MIERUNEとMIERUNE MONOが利用できます。
MIERUNE: https://tile.mierune.co.jp/mierune/{z}/{x}/{y}@2x.png
MIERUNE MONO: https://tile.mierune.co.jp/mierune_mono/{z}/{x}/{y}@2x.png
Attribution: MIERUNE Inc. © OpenMapTiles © OpenStreetMap contributors
利用方法・条件などは以下に記載しています。
ぜひご利用ください。
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