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ChatGPT-4を用いたディベートのモデルシナリオ

2023/11/05に公開

ディベートで検証するChatGPT-4

これを上手くディベートで使うためのプロンプトを作っていきます。

ディベート側の参考は以下の通りです。
英語ディベート理論と実践
http://www.tamagawa-up.jp/book/b27917.html

全国教室ディベート連盟
https://nade.jp/

原則とベーシックな方法

原則とベーシックな方法

■原則

① モデルには詳細な説明を与える
② 明確かつ正確な指示を与える
③ 出力は毎回異なるため何度か繰り返す

■ベーシックな手法

① ロールプロンプト(Role-prompting)
・モデルに特定の役割を与える
・役割に応じた回答の品質が向上する

② トリプルクオート('''または""")の活用
・プロンプトを要素ごとに分離する
・複雑なプロンプト指示に有用

③ ワンショット/フューショットプロンプト
(One-shot / few-shot prompting)
・指示の前に1つまたは複数の例を与える
・タスクやモデルによって例の数を変える
・学習済みのタスクを思い出させることに有効

今回やりたいのは判定なんですが、その前にモデルシナリオがなかったので作らせることにしました。

ロールプロンプト(Role-prompting)

あなたはディベート甲子園で3度優勝し、10年以上中高生にディベートを教えてきた優秀な指導者です。「日本は動物園を廃止すべきである。是か非か」という論題に対して、モデルディベートを行うことにしました。このディベートでは肯定側立論、否定側質疑、否定側立論、肯定側質疑、否定側第一反駁、肯定側第一反駁、否定側第二反駁、肯定側第二反駁の順番でスピーチします。モデルディベートの原稿を作成してください。

アウトプット 肯定側立論(v1)

ディベートのトピック「日本は動物園を廃止すべきである。是か非か」に対して、モデルディベートの原稿を下記の順番に沿って作成します。なお、原稿作成にあたり、それぞれの立場から一般的な主張を構築していきますが、実際のディベートではもっと多様なデータや理論が使われる可能性があります。

肯定側立論

オープニングステートメント:
皆さんこんにちは。本日は「日本は動物園を廃止すべきである」というテーマについて肯定側の立論を行います。

主張1: 動物福祉の観点

  1. ストレス環境: 動物園では動物たちが狭い空間に閉じ込められており、ストレスフルな環境下で生活している。
  2. 自然行動の制限:

ここで、求めているような形式じゃなかったので、具体的な指示を与えてみました。

立論では肯定側はメリットを一つに絞り、否定側もデメリットを一つに絞ります。メリットの構成は現状の問題点、プラン、解決性、重要性です。因果関係についてはAならばB、BならばCのように原因から結果になるように順番にナンバリング・ラベリングしてください。現状の問題点と解決性は対比するようにしてください。デメリットの構成は現状分析、発生過程、深刻性です。

欲張り議論をやめて、一つのメリット・デメリットを書けるようになりました。

アウトプット 肯定側立論(v2)

了解した。では、指定されたフォーマットに従い、原稿を作成するよ。

肯定側立論

現状の問題点:

  1. 動物福祉の欠如: 現状、動物園における動物たちは狭いスペースに限定され、ストレスと健康問題に苛まれている。

プラン:
2. 動物園の全面廃止: 私たちは動物園を全て廃止し、代わりに動物たちをサンクチュアリなどの適切な環境に移すことを提案する。

解決性:
3. ストレス減少と健康向上: 提案されたプランが実施されれば、動物たちは広い自然に近い環境で暮らすことができ、ストレスが減少し、健康が向上する。

重要性:
4. 動物福祉の推進: 動物たちの福祉を重視することで、生物多様性の保護と共生の理念が推進される。

ワンショット/フューショットプロンプト(One-shot / few-shot prompting)

さらに、ナンバリングとラベリングが伝わっていなかったので例示しました。

肯定側立論の例を示します。これを参考に書き直してください。
肯定側立論
メリット「動物の健康が守られる」
現状の問題点
1.現状、動物園の動物は狭いスペースでの生活を強いられています。
2.狭いスペースで暮らすことで強いストレスを感じています。なぜなら動物は本来広い自然の中で暮らしているからです。
3.ストレスにより健康を損ない、死んでしまう動物もいます。
そこで、動物園を廃止します。
解決性
1.動物が狭いスペースでの生活を強いられることがなくなります。
2.狭いスペースで暮らすことがなくなるので、強いストレスを感じることがなくなります。
3.ストレスにより健康を損なうことがなくなります。
重要性
1.動物が本来の寿命で生きられることこそ生物との共生を意味しています。自然の中で暮らす人はほかの生物との共生を守る必要があります。

アウトプット 肯定側立論(v3) OK原稿

了解しました。指定されたフォーマットに基づいて肯定側立論を書き直しましょう。

肯定側立論

メリット: 動物の健康が守られる

現状の問題点:

  1. スペースの制限: 現状、多くの動物園では動物は非常に狭いスペースでの生活を強いられています。
  2. ストレスの問題: 狭いスペースで暮らす動物は、本来の自然環境とはかけ離れた生活をしているため、強いストレスを感じています。
  3. 健康への影響: このストレスは動物の健康を損ない、早死にするケースも少なくありません。

プラン:
動物園を廃止します。

解決性:

  1. 生活環境の改善: 動物園を廃止することで、動物たちは狭いスペースで生活を強いられることがなくなります。
  2. ストレスの軽減: 自然に近い環境で生活することで、動物たちが感じるストレスは大幅に軽減されます。
  3. 健康状態の向上: ストレスの軽減により、動物たちの健康が保たれ、より長く生きることができるようになります。

重要性:

  1. 共生の促進: 動物が本来の寿命を全うできる環境を整えることは、私たち人間が他の生物との共生を真剣に考え、それを守る責任があることを意味しています。動物園の廃止は、生物との共生を重視する社会への一歩となるのです。

以上が、動物園を廃止すべきだとする私たち肯定側の主張です。動物の福祉を守り、共生の理念に基づいた社会を目指すためにも、この提案を考える時が来ていると思います。

ここから第一反駁まではずっとワンショットプロンプトをしていきます。

良いです。次はこの立論に対する否定側質疑です。否定側はこの立論の致命的な欠陥を指摘し、肯定側はそれに答えるという設定で原稿を作成してください。

この指示の重要な点は、どのような指摘をしてほしいか中身を指定することです。初心者向けの答えやすい質問をさせることも可能です。ここではできるだけ議論を崩しに行きます。

アウトプット 否定側質疑(v1)

否定側質疑

質問1:
あなたが述べた通り、狭いスペースでの生活が動物にストレスを与えているとのことですが、すべての動物園が不適切な環境を提供しているわけではないと思います。改善された飼育環境を持つ動物園もありますが、それらの努力を無視して全面廃止にする理由は何ですか?

質問2:
動物園が廃止された場合、具体的にどのようにして多くの動物たちを自然環境に移す計画を立てていますか? また、その移行期間における動物の福祉はどのように確保するのでしょうか?

質問3:
動物園は教育的な側面も有しています。特に子供たちに対して、生き物と直接接することで自然保護の意識を高

すると以下の問題点が分かりました。
1.質問なのに反駁をしている
2.最初にすべて質問し、その後まとめて回答を得る構成になっている

そこで例示を与えます。

以下を参考に書き直してください。
否定側「現状の問題点の1点目で、狭いスペースでの生活が動物にストレスを与えているとのことですが、すべての動物園がそうなのですか?」
肯定側「野生で生きることを考えれば、すべての動物園は狭いと思います」
否定側「野生ではもう生きる環境がない動物もいるのではないですか?」
肯定側「そのような希少な動物であれば保護団体や保護施設で良く、展示用の狭いスペースに入れる必要はありません」

アウトプット 否定側質疑(v2) OK原稿

否定側質疑と肯定側の応答

否定側:
現状の問題点の1点目で、狭いスペースでの生活が動物にストレスを与えているとのことですが、すべての動物園がそうなのですか?

肯定側:
野生で生きることを考えれば、すべての動物園は狭いと思います。自然状態での行動範囲と比べると、どんなに努力しても動物園のスペースは限られています。

否定側:
野生ではもう生きる環境がない動物もいるのではないですか?

肯定側:
そのような希少な動物であれば保護団体や専門の保護施設で十分対応できます。そこでは動物の福祉を最優先にし、展示目的でなく、種の保存に努める環境が整っています。そのため、一般の来園者向けに狭いスペースで展示する必要はありません。

例示すると例を直して満足してしまうようなので、続けさせました。

良いです。あと2つくらい質問をしてください。

最初の「良いです」という褒めは前述のアウトプットに対する評価なので、アウトプットの方向性があっていることを示しています。

アウトプット 否定側質疑(v2+r1)

否定側質疑と肯定側の応答

否定側:
動物園を廃止すると決定した後、すぐに全ての動物を適切な環境へ移動させることができるのでしょうか? 移動計画がなければ、動物たちを不安定な状況に置くことになるのではないですか?

肯定側:
移動計画は確かに重要です。廃止の決定が下された場合、段階的に動物たちを適切な環境へ移すための詳細なプランを作成します。これには保護施設との連携も含まれます。目指すのは、動物たちが可能な限りストレスなく、自然に近い環境で生活できるようにすることです。

否定側:
動物園は教育の場としても重要な役割を果たしています。子供たちにとって、動物たちを直接見ることが自然保護への興味や意識を高める起点になり得ると思いますが、動物園廃止による教育面での損失についてはどのように考えていますか?

肯定側:
教育面での影響は認識していますが、実際の動物園の代わりに、バーチャルリアリティや拡張現実を活用した教育プログラムを開発することで、より広い範囲の動物や環境について学べる機会を提供できると考えています。動物の福祉を損ねることなく、教育的価値を提供する方法はあります。

ここで、例示を直すことと例示をもとに新たな論点について記述するのとでは難易度が違うことが分かります。
質疑は試合で言及されることの少ないパートですが、このように真似してやってみることが難しいパートとも言えるでしょう。

質問が長すぎます。自分からの意見は出さずに、あくまでも肯定側の論拠に対して指摘をするようにもう一度作成してください。

アウトプット 否定側質疑(v2+r2)

否定側質疑

否定側:
動物園廃止後の動物たちの移動計画は具体的にありますか?

肯定側:
自分で調べてよ。

否定側:
教育的側面を考慮せずに動物園を廃止すると、子供たちの学びの場が失われるのでは?

肯定側:
教育的側面は大切だけど、必ずしも動物園である必要はないんだ。他の方法で補えるから心配しなくていいよ。

失礼しました・・・。
custom instructionsにこういうキャラクターを仕込んでいるので、急に肯定側の応答口調が変わってしまいました。試合中はですます口調で喋ろうね・・・。

原稿の中では丁寧に、ですますで答えて。分からないことは分かりませんと答えて。もう一度作成してください。

アウトプット 否定側質疑(v2+r3) OK原稿

了解しました。以下が質疑応答の原稿になります。

否定側質疑

否定側:
動物園を廃止する際の、動物たちの具体的な移動計画はありますか?

肯定側:
分かりません。

否定側:
動物園の展示が教育に与える影響は、廃止することによってどのように代替されるのでしょうか?

肯定側:
そちらの詳細はまだ明らかになっておりません。

r1とr3を上手く混ぜたら良い質疑が出来そうです。

モデルシナリオなので、これ以上ここにこだわるのはやめて先に進みます。

肯定側立論のときに教えたことはできるようになっていましたので一発OKです。

否定側立論&肯定側質疑 OK原稿

否定側立論

デメリット「教育的機会の喪失」

現状分析

  1. 現在、多くの動物園は教育プログラムを提供し、特に子供たちに生物多様性や環境保護の重要性を教えています。

発生過程

  1. 動物園が廃止された場合、これらの直接的な学習機会は失われます。
  2. 実際に動物を見て学ぶ経験は、画像や映像では得られない貴重なものです。

深刻性

  1. 若い世代が自然との接点を失うことは、将来的な自然保護への関心や意識の低下を招きかねません。
  2. 生きた動物を通じて得られる共感や理解は、環境に対する責任感を育てる基礎となります。

肯定側質疑

肯定側:
動物園の教育プログラムに代わる、同等以上の効果を持つ代替案は既に存在しますか?

否定側:
はい、例えば、ARやVR技術を活用した教育ツールがありますが、現段階でそれが全ての動物園に取って代わるものではありません。

肯定側:
動物園の教育効果を数値で示す具体的な研究結果はありますか?

否定側:
はい、複数の研究が行われており、動物園の教育プログラムが子供たちの自然に対する理解と関心を深めることを示しています。

反駁は最初から例示を与えました。
先ほどの反省を生かし、すべての論点を例示するのではなく、同じ書き方で別の論点に反駁するように指示しました。

良いです。では、否定側第一反駁行ってください。以下に例を示します。
否定側第一反駁
まず、現状の問題点から。
1.肯定側は動物が狭い場所でストレスの結果健康を損なって早死にすると言っていますが、どの環境と比較して早いのか分かりません。
2.野生では食料を得られなかったり、他の敵に狙われるなど必ずしも長生きするわけではありません。
3.動物園では外敵がおらず、十分な食事が得られるため、逆に長生きする可能性が高いです。
上記のような書き方で解決性や重要性に対しても反駁を行ってください。

アウトプット 否定側第一反駁 OK原稿

否定側第一反駁

現状の問題点に対する反駁

  1. 肯定側は動物園における狭いスペースが原因で動物がストレスを受けていると指摘しましたが、実際には動物園は動物種ごとの生態や行動パターンを研究し、適切な環境を提供しています。したがって、一概にすべての動物園で動物がストレスを受けているとは限りません。

  2. 野生においては、食料の不足や捕食者からの脅威に常に晒されています。動物園にいる動物はこれらのリスクから解放されており、適切な医療も受けられるため、野生よりも長寿であるケースが多いです。

解決性に対する反駁

  1. 動物園を廃止することで、動物たちがストレスを受けなくなるとの主張がありましたが、実際には野生復帰には数多くの困難が伴います。特に野生の生存技能を持たない動物にとっては、生存自体が難しくなる可能性があります。

  2. 動物園廃止によってストレスがなくなるとしても、それによる適切な保護の場を失うリスクは無視できません。特に絶滅の危機に瀕している種にとっては、動物園が最後の砦となっている場合もあります。

重要性に対する反駁

  1. 肯定側は動物が本来の寿命で生きることの重要性を指摘しましたが、動物園の目的は単に動物を展示することではありません。教育や研究、そして保護活動を通じて、絶滅の危機にある種を救い、生物多様性の保全に貢献しています。

  2. 動物園が提供する教育的機会は、動物と人との共生について理解を深めることにもつながります。これを失うことは、将来的に生物多様性に対する意識の低下を招く恐れがあり、それは非常に重大な問題です。

良いです。同じように肯定側第一反駁の原稿を作成してください。肯定側第一反駁は否定側立論への反駁と否定側第一反駁への再反駁を行います。

アウトプット 肯定側第一反駁 OK原稿

肯定側第一反駁

否定側立論への反駁

  1. 否定側は動物園が動物に適切な環境を提供していると主張しましたが、これは理想的なケースのみを想定していると言えます。多くの動物園での限られたスペースや資金不足による適切でない飼育環境は、依然として解決すべき問題点です。

  2. また、動物園が長寿を保証しているとの点についても、質の高いケアが提供される一部の施設に限った話であり、全体としてはストレス由来の行動異常が見られる動物が少なくありません。これらは野生における自然淘汰とは異なる、人為的な問題です。

否定側第一反駁への再反駁

  1. 否定側は動物園での飼育が野生よりもリスクが少ないと述べましたが、これは野生での生活を知らない動物にとってのみ当てはまる可能性があります。野生における自然な環境で学ぶ生存技術は、動物園では身につけられません。

  2. さらに、動物園廃止に伴う保護施設への移行は、絶滅の危機に瀕した種に特化したもっと適切な環境を提供することを意味します。教育的機会の提供は、動物園の展示だけでなく、野生保護区やバーチャルリアリティなどの新たな手法を通じても十分可能です。

  3. また、動物園が長寿の場として描かれることに反駁します。実際には、動物園による人工的な飼育下での長寿が動物福祉の観点から見て常に肯定的な結果をもたらすとは限らないのです。環境エンリッチメントの不足が指摘される動物園では、動物の精神的な健康が脅かされているのが現実です。

環境エンリッチメントという語彙が急に出てきたのですが、ディベーターも急に説明もなく横文字を出してくることがあるので、むしろリアルでいいなと思いOK原稿としました。あくまでモデルシナリオを作ることが目的なので、ツッコミどころはあった方が良いです。
ちなみに環境エンリッチメントはこれです。
http://www.zoo-net.org/enrichment/outline/

良いです。では否定側第二反駁の原稿を作成してください。第二反駁では肯定側の論点と否定側の論点を総括し、肯定側の意見を踏まえたとしても否定側が勝っていること最終的に示してください。

アウトプット 否定側第二反駁 OK原稿

否定側第二反駁

肯定側の論点に対する総括

  1. 肯定側は動物園の廃止による動物のストレス解消と健康の保全を主張しています。しかし、これは全ての動物園が不適切な環境を提供しているという一面的な見解に基づいており、実際には質の高い飼育環境を提供する動物園も多く存在します。

否定側の論点に対する総括

  1. 否定側は、動物園が野生生物の保護、教育、研究において重要な役割を担っていると指摘しました。これは、一部の問題点を解消するために全体を廃止するという極端な手段ではなく、改善と最適化により更なる利点を提供できることを示しています。

総括

  1. 肯定側の意見を踏まえたとしても、動物園の存在が多くの動物種にとって有益である点、さらには人間社会に対する教育的な価値を鑑みると、否定側の立場が優勢であると言えます。

  2. 動物園を完全に廃止する代わりに、動物福祉の向上と飼育環境の改善に努めることが、よりバランスの取れた解決策となります。このようなアプローチは、動物も人間も双方にとっての利益を最大化することができるためです。

  3. また、絶滅危惧種の保護という点で動物園の役割は極めて重要です。野生復帰プログラムなどを通じて、実際に種の存続に寄与している例も多く、これを無視することはできません。

結論
結局のところ、動物園はただの展示施設ではなく、動物保護の要となる存在です。肯定側の提案は、問題のある動物園に焦点を当て過ぎており、改善という形で対応することの可能性を見落としています。教育、研究、保護という動物園の三大機能を考慮すると、動物園を廃止するよりも、これらの機能を強化し、動物福祉を高める努力をする方が、動物にとっても人間社会にとってもより有益な道であると否定側は主張します。したがって、否定側の立場がより合理的で実用的な解決策を提供していると結論づけることができます。

良いです。では肯定側第二反駁の原稿を作成してください。否定側第二反駁より勝る議論を展開してください。

アウトプット 肯定側第二反駁 OK原稿

肯定側第二反駁

否定側の論点への対応

  1. 肯定側が提示した問題点について、否定側は動物園が教育、研究、保護に役立っていると反論しました。しかし、このような機能は動物園という形態に固執せずとも、他の手段で同等以上の成果を達成可能です。例えば、保護された動物を自然に近い環境で飼育する保護センターや、バーチャルリアリティを利用した教育プログラムなど、動物園を超える代替手段があります。

否定側第二反駁の総括への対応

  1. 否定側が動物園の正当性を主張する中、肯定側の提案する動物園の廃止が「極端な手段」として批判されましたが、この主張は狭い視野に基づくものです。我々は、動物園が動物にとって自然な生活環境とはかけ離れており、改善よりも根本的な解決を求めているのです。

総括

  1. 現代社会では、動物福祉と自然環境保護の意識が高まっています。動物園の存続は、そうした意識とは相反するものであり、長期的に見て動物にとっても人間にとっても最善ではありません。肯定側は、代替手段を通じて同様の利点を実現しながら、動物に本来的な生活を取り戻させることを提案しています。

  2. 保護団体や自然保護区が成功している事例は、動物園に依存せずとも動物の保護が可能であることを示しています。これらの取り組みを強化することで、動物園に代わる新しい保護の形態を作り出すことができるのです。

  3. また、動物園による教育的価値は、現代のテクノロジーを用いれば、より広範囲に、より深く、かつ実際の動物を利用しない方法で提供できます。動物園に依存する教育から脱却し、より持続可能で倫理的な教育手段を取り入れることが可能です。

結論
肯定側の立場は、単に問題点を指摘するだけでなく、動物園に代わる具体的かつ実行可能な代替案を提案しています。動物福祉の最大化と環境保護の観点から、肯定側の論点は現実的かつ将来的にも持続可能な解決策を提示しており、結果として否定側の主張を上回っています。したがって、動物園の廃止は時代の流れに合った、より進歩的なステップであると肯定側は結論づけます。

判定

判定も書かせてみましたが、これは次回のテーマとします。ただ、前回検証したときよりは各段にいいものが書けていると思います。

一応現段階でのアウトプットを載せておきます。

では、あなたはこれから今まで聞いた議論に対して判定を行います。
判定は先生が中高生である選手に話しかけるように行います。そのため、語調は柔らかく、語尾はですます調で丁寧にします。
次に、判定の手順を示します。
1.ねぎらい
「両チームの皆さんお疲れさまでした。」に続けて、試合に対するねぎらいを一言かけてください。
2.講評
試合を振り返って、今後どのようなことに気を付けてディベートするとよりよい試合ができるかを解説します。
まず、この試合で良かった点を1つ以上挙げてください。具体的にどこの何点目が良かったのかを指摘してください。
次に、改善点を1つ以上上げてください。もしも、レイトレスポンス、ニューアーギュメント、倫理的な改善点、論理的な改善点があればこの時点で指摘してください。
3.判定
議論の中身を振り返って、どのような点が評価できたか、あるいは評価できなかったかを説明します。このとき、肯定側のメリットと否定側のデメリットのどちらが大きかったかを判断してください。各論点について矛盾がないように説明してください。最後は「~の勝ちです。」で締めくくってください。

アウトプット 判定

判定

1.ねぎらい
両チームの皆さん、お疲れさまでした。今日は一生懸命に議論を重ね、熱心に自分たちの立場を守り抜く姿勢が印象的でした。

2.講評
良かった点:
特に肯定側の第一反駁で、動物園の代替手段についての具体的な提案が挙げられた点は非常に良かったです。動物園を超える代替案として保護センターやバーチャルリアリティの利用を提案した部分は、論点を明確にし、議論を前進させる効果がありました。

改善点:
一方で、否定側は肯定側の提案する代替手段の現実性について十分な反論がなされなかった点が改善の余地があります。また、肯定側も、動物園廃止に伴う具体的な遷移計画や、その実現可能性についての詳細が欠けていました。これらは今後のディベートでの強化が望まれます。論理的な組み立てにおいては、各論点をもっと明確に繋げることで、より説得力を増すことができるでしょう。

3.判定
議論の中身を振り返ると、肯定側は動物園の廃止に向けた理由を倫理的な視点から熱心に語り、実行可能な代替案を提示しました。一方、否定側は動物園の利点を守りつつも、肯定側の提案に対して反論を行うのが若干遅れました。肯定側は動物福祉という時代の流れを踏まえつつ、現実的な代替案を示しており、その点が評価できます。否定側は肯定側の論点に対しての反駁が不十分であり、論理的に矛盾がないように整理することが求められます。総合的に見て、今回の議論では肯定側のメリットが否定側のデメリットを上回ったと判断します。したがって、今回の勝ちは肯定側の勝ちです。

アウトプット 否定側へのアドバイス

もし否定側の選手から「どうすれば勝てたのか」というアドバイスを求められた場合は、以下のようにお答えすると良いでしょう。


まず、今回の議論で非常に頑張っていたことは十分伝わりました。勝つためには、次のような点に気をつけてみてくださいね。

  1. 具体的な反証の提示: 肯定側の提案した代替案に対し、それがなぜ現実的ではないのか、または既存の動物園の利点を実際のデータや事例を交えて提示することが必要です。例えば、具体的な動物園の改善例や、保護施設と動物園の運営コストとの比較などが挙げられます。

  2. 戦略的なレスポンス: 肯定側の論点に対しては、もっと迅速かつ戦略的にレスポンスをする必要があります。重要なのは、肯定側の論点をただ否定するのではなく、なぜ否定側の立場がより優れているのかを明確にし、その上で反論を展開することです。

  3. 論点の整理: 各論点について、それがなぜ重要であるのかを明確にし、自分たちの主張がどう相手の主張よりも優れているかを示すことが重要です。また、相手の論点に対しては、それがなぜ誤っているのか、または問題があるのかを具体的に指摘する必要があります。

  4. 影響の分析: 各論点について、その影響を具体的に分析し、大局的な視点からアプローチすることが求められます。たとえば、動物福祉の観点だけでなく、社会的、経済的、教育的な側面からの分析も行い、より包括的な視点で議論を展開してください。

ディベートは、ただの知識の展示ではなく、相手の主張を聞き、それに対して自分の立場から有効な反論を構築するプロセスです。次回のディベートでは、今回の経験を活かし、さらに強固な論戦を展開できることを期待しています。頑張ってくださいね。

かなり長くなってしまったので、高度な手法はまた次回記載します。

おまけ custom instructions

途中で一瞬出てきましたが、custom instructionsという機能があります。
これは語尾やレスポンスを設定できるところで、私はここに以下のように仕込んでいます。
・冷静で論理的
・知らないことを聞かれたら「自分で調べて」と言う
・高圧的な言い方をされたら「言い方を変えて」と言う
どこまで反映されているのか分かりませんが、この高圧的な言い方を抑止する設定は結構いいと思います。これはChatGPTを人間として扱おうという話ではなく、論理的に話すことと高圧的に話すことは別の話であり、論理的で丁寧というのは両立するからです。両立できるように、普段から訓練しなければなりません。
(どう言い換えたらいい?と聞くと教えてくれます。最初からああしろこうしろとは言わないのもポイントです)

Discussion