Microsoft for Startups Founders Hub 徹底解説
はじめに
技術担当として働いている中で、様々なエンジニアとお会いします。
その中でもすごく多いのが、
起業して自分のビジネスを持ちたい
という方々が多いです。
先日お話いただいた方も、エンジニアとして企業に働きながら、その知見を横展開させて自身のビジネスを持ちたいとおっしゃっていました。
ハードワークは厭わないから、サラリーマンとしての安定を享受しながら、兼業として自身のビジネスをスケールさせてより多くの収入を得たい。
とのことです。
すばらしいバイタリティですよね。
ただ、起業してビジネスは持ちたいが、大きすぎるリスクは背負いたくない。且つお金はそんなにかけられないというのが本音だと思います。
素晴らしいアイディアを持ち、それを実現する情熱がある方に思う存分暴れ回ってほしいと思っている中で、起業をサポートするサービスがありましたのでご紹介します。
是非、スタートアップ起業にお勤めの方や、将来起業を志す方はご覧ください🚀
Microsoft for Startups Founders Hub について
Microsoft for Startups Founders Hub は、スタートアップ企業を支援するために設計されたプログラムです。
プログラムを開始するのは無料で開始することが出来る
特に3点おすすめのポイントがあります。
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AI サービスへアクセス: OpenAI GPT-4 やクイック スタート AI テンプレートなどの最新の生成 AI モデルなど、AIサービスに無料でアクセス可能
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ツールの定行: Microsoft 365、GitHub、Visual Studio などのツールと共に、Azure クレジットで最大 150,000 ドル (USD) を提供
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エキスパートと1on1: Microsoftのエキスパートと無制限の 1on1 meeting を実施することができます。技術的課題。ビジネス戦略などなんでも相談OK
昨今生成AIアプリケーションの開発から起業される方に向けてAI関連のサービス提供が充実していることが特徴ですね。
また、Azureのクレジットの提供や、Microsoft社員とのディスカッションが出来るという点も魅力的なメリットかなと思います。
Founders Hubへの申請方法
応募方法
では、そんなメリットばかりの Founders Hub への申請方法についてご紹介します。
無料で申請出来て、LinkedInのアカウントがあれば数分で応募が完了します。
そこから、Microsoftの内部の人が事業内容を審査して、審査が通ればプログラムに参加することが出来ます。
応募サイトはこちら
申請する条件
Microsoft for Startups Founders Hub に申請するには、スタートアップが次の条件を満たしている必要があります。
- ソフトウェアの開発が事業の中核となっていること
- 過去にFoundersHubでクレジットを受け取っていないこと、また過去にAzureクレジットで10,000ドル以上を受け取っていないこと
- 設立する会社の本社はAzureの対象となる国の1つであること
- シリーズD未満の企業規模であること
- 起業する会社の事業内容は、教育機関、政府機関、個人ブログ、開発ショップ、コンサルティング会社、代理店、ビットコイン、暗号化マイニングの会社ではないこと
適切な開発ステージを選択
FoundersHubは事業として確立されている場合でも、構想段階でもプログラムに申し込むことができます。
応募フォームの中に、起業する会社の現在の状態を最もよく説明するステージを以下の中から選択するように求められます。
- Ideate - 既にいくつかのアイデアの検証を行っており、プロトタイプを構築し始めているフェーズ
- Develop - ソリューションに価値があり、最小限の実行可能な製品 (MVP) を開発しているフェーズ
- Grow - すでにMVPを立ち上げ、有料顧客の獲得に取り組むフェーズ
- Scale - 市場で成熟した製品を持っており、有料顧客のベースを持っている状況で、より会社のスケーリングに集中するフェーズ
応募した内容へのレビューと評価
平均して審査には3営業日程度です。
アプリケーション内の情報を検証する必要がある場合は、応答時間が遅れる可能性があります。
決定後、応募者へ通知されます。
無事、Founders Hubの審査を通過したら
Microsoft for Startups Founders Hub で審査を通過した全てのスタートアップ企業には、Azureのクレジットが付与されます!
Azureクレジットの金額は、アプリケーションの詳細によって決まります。
成長するにつれて、追加の Azure クレジットを要求できます。
各 Azure クレジット オファーの基本的な条件を次に示します。
$1,000 USD の Azure クレジット
Ideate
フェーズであると認定された企業へ提供されます。
$5,000 USD の Azure クレジット
Develop
フェーズであると認定された企業へ提供されます。
特に以下の要件をクリアしたことになります。
- Azure クレジットをアクティブ化する必要があります。
- あなたのビジネスは認証済みの法人である必要があります。
$25,000 USD の Azure クレジット
Grow
フェーズであると認定された企業へ提供されます。
特に以下の要件をクリアしたことになります。
- あなたのビジネスは認証済みの法人である必要があります。
- 以前に 5,000 ドルの Azure クレジット オファーを付与されていた場合は、それらの Azure クレジットの少なくとも 50% を消費する必要があります。
- ビジネスには検証済みのドメインが必要です。
- ビジネス連絡先のメールアドレスを入力する必要があります。
- 製品のデモビデオを提供する必要があります。
$150,000 USDのAzureクレジット
Scale
フェーズであると認定された企業へ提供されます。
特に以下の要件をクリアしたことになります。
- あなたのビジネスは認証済みの法人である必要があります。
- 以前に 25,000 ドルの Azure クレジット オファーを付与されていた場合は、それらの Azure クレジットの少なくとも 50% を消費する必要があります。
- ビジネスには検証済みのドメインが必要です。
- ビジネス連絡先のメールアドレスを入力する必要があります。
- 製品のデモビデオを提供する必要があります。
- 新しいチームメンバーを追加する必要があります。
- 資金、パートナー提携、または顧客の証明を提供する必要があります。
応募に関して不明点があれば...
以下によくあるFAQが記載されています。
上記でもわからなければ、最寄りのMS社員にお気軽に質問してみてください!
Founders Hub入会で得られる利点
Founders Hub入会で提供してもらえるサービス一覧は以下のようになっています。
AzureのクレジットオファーやMicrosoft365、Githubエンタープライズも提供してもらえるのは熱いですね。
開発周りや会社の業務周りで使用するツールを幅広く無料でサポートしてくれていますね
そしてほとんどの Microsoft 製品オファーは、特典のアクティブ化日から 1 年間
有効です。
1年後、より多くのクレジットをオファーするか、卒業するかの選択をします。
1年未満でAzureの利用クレジットがもらった額より使ってしまった場合は、従量課金に移行します。Azureが急に止まるみたいなことはないので、ご安心を。
より多くのクレジットがほしくなったあなたへ...
Microsoft for Startups Founders Hub で承認されたすべてのスタートアップには、Azure クレジットが付与されます。
また、Azure クレジットのオファー額は、申請の詳細によって決まります。
言うなれば上限はあるものの、1年毎にクレジットのリクエストができるということです。
手順としては以下です。
- Microsoft for Startups Founders Hubにサインインします。
- ホーム タブで、「すべてのタスクを表示」に移動します。ここには、追加のクレジットをリクエストするために必要なタスクが一覧表示されます。
- すべてのタスクを完了したら、「リクエストの送信」ボタンを選択します。
- リクエストが承認されると、Azure クレジットとプログラム期間が追加されます。Azure スポンサーシップの終了日は、承認された時点から 1 年に変更されます。他の特典を利用するための延長時間も得られますが、特典を追加しても、既に有効になっている Azure 以外の特典の期間は延長されません。
最後に
私は個人的にサラリーマン✖️自営業が現代において、安定と夢の実現を両方を勝ち取れる尊い手段だと考えています。
その為に、リスクを抑えて起業する戦法があるので、是非ご活用していただきたいと思います。
みなさんの素晴らしいアイディアが、世の中に広がることを心より願っております。
それでは🖐️
参考文献
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