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Azure の Storage Discovery (ストレージ検出) のレポート
はじめに
Azure のストレージ アカウント (BLOB ストレージ) の利用状況を可視化・分析する機能がリリースされました。こちらを使用すると自身でクエリ実行やブックで可視化する必要がなく、マネージドでレポーティングが可能になります。本記事では可視化・分析できる範囲を確認していきます。
初期設定
- 日本語だと分かりづらいのですが、[ストレージ検出ワークスペース] で検索し、新規作成をクリックします。
- もしくは [ストレージ センター] から [ストレージ検出] > [作成] でも可能です。
- 名前、リージョンなどを指定します。
- ストレージ アカウントの検出範囲として、ワークスペース ルートを指定します。
- サブスクリプションやリソース グループが指定可能です。なお、あとから変更はできません。
- スコープは後で変更できるのでそのまま進めます。
- [作成] をクリックします。
料金プラン
- Storage Discovery は無料でも使用可能です。
- 有償の Standard の場合はトランザクションやセキュリティ構成など確認可能です。
- 課金単位はストレージ アカウント数とオブジェクト数です。
レポートを確認
- ワークスペースを開き、[レポート] をクリックします。
[容量] レポート
[アクティビティ] レポート
[エラー] レポート
[構成] レポート
[セキュリティ] レポート
[従量課金] レポート
スコープ
- レポートの表示範囲として、スコープを作成可能です。
- ストレージ アカウントに特定のタグをつけ、それを条件にスコープを指定できます。
- [レポート] ページでスコープを指定可能です。
Copilot in Azure の活用
- 一部のパネルには [Copilot に質問] ボタンがあり、クリックすると Copilot in Azure が起動し、あらかじめ決められたプロンプトが実行されます。
(参考) 従来の分析方法
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比較として、従来の分析方法を記載します。
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使用状況を分析するには Azure Monitor のストレージ アカウント分析情報を使用します。
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セキュリティ設定は Defender for Cloud の推奨事項を確認します。
まとめ
従来の可視化・分析方法と比較し、大幅に可視化できる情報が充実した印象です。BLOB ストレージは意図しないトランザクションでの高額の課金や未使用のリソースが残存するなどの課題が発生しやすいため、こちらの機能を使用することで適切な BLOB ストレージの管理が可能になるかと思います。
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