Windows 365 : カスタム イメージを使用する vol.1 - 作成編
ここでは Windows 365 Enterprise でデバイス イメージを作成する手順の一つを紹介します。
公式ドキュメントはこちら
マスターイメージとなる VM の作成
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Azure Marketplace にて Windows 365 Enterprise のイメージを入手します
https://azuremarketplace.microsoft.com/ja/marketplace/apps/microsoftwindowsdesktop.windows-ent-cpc
Azure Marketplace にアクセス
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メニューよりベースとなるイメージを選択して [続行] をクリック
Azure Marketplace
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Azure ポータルにリダイレクトされ [作成] をクリック
Azure Portal
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仮想マシンの作成メニューから必要な項目を入力し [確認および作成] をクリック
Azure Portal
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「仮想マシンの作成」の確認画面にて [作成] をクリック
Azure Portal
以上でベースとなる仮想マシンが作成されました。
イメージのカスタマイズ
展開された仮想マシンに接続し、必要なカスタマイズを実施します。
公式ドキュメントとしてはここらを参考に
イメージのカスタマイズ (日本語化)
下記も参考にてイメージを作成します。
展開された仮想マシンに接続し、必要なカスタマイズを実施します。
- 日本語言語パックの追加をします
Settings > Time & Language > Language > Add a preferred language を選択し、[Type a language name…] 項目内に「Japanese」と入力し、リストから日本語(Japanese)を選択して [Next] をクリックします。
管理者権限で PowerShell を実行
「Set as my display language」にチェックを入れて、[Install]をクリックします。
再起動が求められた場合は、再起動します。
[設定] にて言語パックをインストール
- キーボードを日本語にします
インストールされた日本語 パックの [オプション] を押します
[設定] - [言語] メニュー
ハードウェア キーボード レイアウト から [レイアウトを変更する] を押します。
キーボードを 「日本語キーボード 106 / 109 」に変更をし、再起動します。
[設定] - [言語] メニュー
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ひたすら Windows Update をします
[設定] > [更新とセキュリティ] > [Windows Update] > [更新プログラムのチェック] で最新の状態となるまで更新を適用します。
再起動が求められた場合は、再起動します。
[設定] - [更新プログラムのチェック] メニュー
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すべてのユーザーで日本語表示されるように設定します。以下の設定を開きます。
[コントロール パネル] > [時計と地域] > [地域] > [管理] > [ようこそ画面と新しいユーザー アカウント] > [設定のコピー]
[ようこそ画面とシステム アカウント] と [新しいユーザー アカウント] の2つにチェックを入れます。
コントロール パネル
[OK] をクリックすると再起動するかプロンプトが表示されるので、そのまま再起動を実行します。
イメージの一般化 (Sysprep)
「Sysprep」を利用して、イメージを他の PC にインストールできるようにします。
「Sysprep」 についてご存じない方はこちらをご参照ください。
現状 Windows 365 用に公開されているイメージで Sysprep をすると以下のようなエラーが表示され失敗します。
Sysprep 実行時のエラーメッセージ
このため以下の情報を参考にエラーを回避します。
以下展開された仮想マシンに接続し、作業を実施します。
- PowerShell を管理者で起動し、以下のコマンドを実行します。
Import-Module Appx
Import-Module Dism
Get-AppxPackage -AllUsers | ? PackageFamilyName -Like "*Microsoft.LanguageExperiencePackja-JP_8wekyb3d8bbwe*" | Remove-AppPackage
PowerShell の実行イメージ
念のため、当該言語パックが削除されているかを以下の PowerShell コマンド で確認します
Get-AppxPackage -Alluser *Language*
PowerShell の実行イメージ
何も表示されなければ OK です。
- 無事削除が確認できた後 管理者権限のコマンドプロント より Sysprep を実行します
cd c:\windows\system32\sysprep
Sysprep.exe
「システム準備ツール」が起動しますので 「一般化する」のチェックボックスをオン にし、「シャットダウン オプション」の 「シャットダウン」 を選択して [OK] をクリックします
Sysprep を実行
その後自動的にシャットダウンされますので次のステップに進みます。
イメージのキャプチャ
ベースとなる仮想マシンからイメージをキャプチャします。
Azure Portal の [Virtual Machines] より作業を行います。
Azure Portal
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対象の仮想マシンを選択し [キャプチャ] を選択
Azure Portal
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「イメージの作成」より必要な項目を入力し [確認および作成] をクリック
Azure Portal
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入力内容を確認後 [作成] をクリック
Azure Portal
「・・・デプロイが進行中です」のメッセージの元、イメージのキャプチャが行われます。
Azure Portal
Azure Portal
デプロイの完了及び仮想マシンの削除が行われました!
Windows 365 でカスタム イメージを使用する vol.2 - 展開編に続きます!
Discussion
こんにちは。突然すみません。
カスタムイメージとは、つまりどんなことができるのでしょうか。
素人質問で申し訳ございません。ご教示いただけますと幸いです。
あらかじめ、組織が必要とする設定や必要とするアプリなどをインストール済みにした、マスターイメージを作ることができます。
それをベースにユーザーに展開することができます。
上記はちょっと古くなってしまいましたが、ここでは以前は最初から用意されている Windows 365 の OS イメージは英語版のみだったため、カスタムイメージとして日本語の言語パックを入れた Windows を作り、ユーザーがカスタムイメージを選ぶとその日本語化されたイメージを最初から使うことができます。
回答ありがとうございます!
とても分かりやすい回答で理解できました。
相談してよかったです。