【10分で簡単】VitePress を Azure Static Web Apps でホストしてみる
はじめに
VitePress は Vue.js の静的サイトジェネレーターで、Vue 2系時代の VuePress の後継としてビルド速度の向上や TypeScript のサポートなどが強化されています。
今回は、VitePress で作成したドキュメントを Azure Static Web Apps でホストする手順をご紹介します。
また、GitHub Actions を使って、main ブランチへのプッシュ時に自動的にビルド・デプロイする方法も合わせてご紹介します。
VitePress のセットアップ
ディレクトリを作成して、VitePress をインストールします。
mkdir my-vitepress && cd my-vitepress
npm i -D vitepress
VitePress のセットアップウィザードを使用することで、簡単に必要な設定ファイルやディレクトリ構造を作成できます。
npx vitepress init
初期化すると、以下のようなプロジェクト構造が作成されます。
.
├─ docs
│ ├─ .vitepress
│ │ └─ config.js # 設定ファイル
│ ├─ api-examples.md # VitePress API の使用例
│ ├─ markdown-examples.md # Markdown 記法の使用例
│ └─ index.md # トップページ
└─ package.json
また、package.json
には以下のようなスクリプトを追加することで、簡単に開発サーバーを起動したりビルドできるようになります。
{
...
"scripts": {
"dev": "vitepress dev docs",
"build": "vitepress build docs",
"preview": "vitepress preview docs"
},
...
}
開発サーバーを起動して、ドキュメントを確認します。
npm run dev
Azure Static Web Apps へのデプロイ
Azure Static Web Apps は、SPA や静的ウェブサイトをホストするためのサービスです。
GitHub Actions との連携が簡単で、GitHub にコードをプッシュするだけでビルド・デプロイが自動的に行うことができるため、静的サイトのホスティングに最適です。
- Azure Portal にログインし、検索バーから
静的 web アプリ
を検索します。 -
[+作成]
をクリックして、新しい Static Web Apps を作成します。 - サブスクリプション、リソースグループ、アプリ名、リージョン、プランの種類を選択します。
-
デプロイの種類
でGitHub
を選択し、デプロイ対象の GitHub のリポジトリ、ブランチを選択します。 -
ビルドのプリセット
でvuepress
を選択します。また、ここではGatsby
,Hugo
,Jekyll
などの静的サイトジェネレーターに加えて、Vue.js
やNext.js
などのフレームワークも選択できます。
-
アプリの場所
,出力先
を以下のように設定します。
アプリの場所: /
出力先: docs/.vitepress/dist
- プレビュー ワークフローファイルを選択し、GitHub Actions のワークフローが問題ないことを確認します。
-
[確認および作成]
をクリックして、Static Web Apps インスタンスを作成します。
これで、GitHub にコードをプッシュすると、GitHub Actions がビルド・デプロイを自動的に行い、Azure Static Web Apps に VitePress のドキュメントがホストされます。
まとめ
今回は、VitePress で作成したドキュメントを Azure Static Web Apps でホストする手順をご紹介しました。
Azure Static Web Apps は、GitHub Actions との連携が簡単で、静的サイトのホスティングに最適なサービスです。
是非 Azure Static Web Apps を使って、独自のブログやドキュメントを公開してみてください。
参考文献
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