Azure AD のデバイスに extensionAttribute を追加する
はじめに
Azure AD では、ユーザーとデバイスのリソースに 15 個の extensionAttribute (拡張属性) が準備されており、これらに任意の値をセットすることで動的グループやデバイスフィルターなどの属性情報に基づく機能に活用することが可能です。今回はデバイスの拡張属性の設定方法を説明します。
Graph Expolorer で設定
まずは簡単に Graph Explorer から設定します。設定するにはまず対象のデバイスの ID が必要なので、以下 URI でデバイスの一覧を取得します。Method は GET です。
この際、後の手順も踏まえて Directory.ReadWrite.All を許可しておきます。
https://graph.microsoft.com/v1.0/devices/
現時点で exctentionAttribute1 は null になっています。
次に extentionAttribute1 を設定します。URI は以下で、Method は PATCH です。Directory.AccessAsUser.All の許可が必要になります。
https://graph.microsoft.com/v1.0/devices/<デバイスのID>
Request の Body には以下を入れます。
{
"extensionAttributes": {
"extensionAttribute1": "BYOD"
}
}
成功すると 204 が返ってきます。
GET で設定が反映されているか確認します。
MS Graph PowerShell で設定
今度は自動化しやすいように MS Graph PowerShell で設定します。MS Graph PowerShell のインストール方法はこちらでご確認ください。
以下コマンドでログインとスコープの設定をします。
認証画面および承諾画面が出ますので、そのままログイン・許可します。
Connect-MgGraph -Scopes "Directory.ReadWrite.All","Directory.AccessAsUser.All"
使用するプロファイルを beta にします。(v1.0が対応していないため)
Select-MgProfile -Name "beta"
以下コマンドでデバイス ID を確認します。
Import-Module Microsoft.Graph.Identity.DirectoryManagement
Get-MgDevice | Select-Object DisplayName,Id
以下コマンドで extensionAttribute を設定します。
$params = @{
ExtensionAttributes = @{
ExtensionAttribute1 = "BYOD-Device"
}
}
$deviceId = "<デバイスID>"
Update-MgDevice -DeviceId $deviceId -BodyParameter $params
以下コマンドで extensionAttribute を確認します。
Get-MgDevice -DeviceId $deviceId | Select-Object DisplayName,Id,ExtensionAttributes | ConvertTo-Json
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