MICINインターンでの成長と学び
はじめに
この度株式会社MICINのSREインターンを卒業しました。村井です。
MICINでは約2年インターンをしていて、優秀な方が多くたくさんの成長の機会を得た2年間でした。
本記事ではMICINに応募したきっかけと、MICINインターンでの成長と学びを書いていこうと思います!
応募のきっかけ
MICINでインターンを始める前は1年ほどプログラマーをしていました。
「なんかクラウドセキュリティやってみたいなあ」と思い、Wantedlyの募集を漁っていて見つけたのがMICINです。
なぜ応募したのか?
当時見つけた募集を見ていて、社内勉強会の実施や積極的に新しい技術に挑戦する文化などから
セキュリティやクラウドの経験がない「赤ちゃんの僕にも挑戦できるかも!」と思えたからです👶
最初は...
「やってみたい!」と思い入社したはいいものの、入社時の僕はAWSの経験なんてないし Terraformも何をするツールかわからない状態でした。
しかし、僕の理解度を見て適切なタスクをいただいたので徐々に慣れることができました。
また、社内で行われてる勉強会から別のチームが何をしているのかを知れたり、情報セキュリティ部「部内勉強会」の取り組みでセキュリティニュースを見ることでセキュリティ意識が向上しました。
ここまで成長したよ、こんなこと学んだよ
ここまで成長したよ
- メガベンチャーに内定をもらえる程の技術力がついたよ
- 汎用的な知識と経験を得たことで別の組織でも素早くコミットができたよ
- OSSにコントリビュートできるくらいになったよ
MICIN在籍中にコントリビュートしたOSSへのリンク🚀
こんなこと学んだよ
- SREとしての基礎知識、一般的なアプローチ
- ドキュメントの大切さ
- エスカレーションしやすい環境があることの大切さ
SREとしての基礎知識、一般的なアプローチ
僕はMICINで初めて Site Reliability Engineering (SRE) という言葉を知りました。
そして、世の中には様々なSREの定義が存在し、組織によって目標や役割が違います。
MICINでは勉強会でSREに関するオライリー本の輪読会をしていて、この輪読会からSLI/SLO、エラーバジェット、ポストモーテム、トイルなど様々な用語を知ることで基礎の基礎を学びました。
また、フレームワークの提供による生産性の改善や、トイル削減や自動化による運用改善の一般的なアプローチを知ることができました👨🎓
ドキュメントの大切さ
プログラマー時代の僕はドキュメントのない環境で育ちました。
そんな過去もあり、MICIN入社時に受けたオンボーディングで衝撃を受けました😳
ドキュメントが「ない」環境から解放されたのです👼
それと同時に、「自分もわかりやすいドキュメントを書けるようになろう!」と思い、現在もOSSのREADME
やツールのドキュメントにあるGetting Startedを参考に試行錯誤しています。
エスカレーションしやすい環境があることの大切さ
これについては詳細語らせてください🙏
ある日、とあるサービスのDNS情報をCI経由で削除してしまったことに気づきました。
さて、何故削除されたかわからないので原因調査をしたい衝動がありましたがユーザーへの影響が考えられるので、とりあえずエスカレーションをしました。
幸いなことにすぐに復旧が行われ影響も大きくありませんでした。
そうです。心理的安全性のお話です。
これは心理学の話なのですが、地位の低い者には情報伝達において以下のような特徴があります。
- 高い地位に就きたいという願望が強い人や自分の評価を低める可能性のある情報は報告を避ける傾向
- 上位者を不快にさせ、機嫌を損なう可能性があるネガティブな情報を伝達したがらない
このような現象は口を紡ぐ意味のマム(mum)効果と呼ばれています。
関連する論文を貼っておきます。
- Upward Communication in Experimentally Created Hierarchies
- On Reluctance to Communicate Undesirable Information: The MUM Effect
今回のケースで僕がmum効果に影響されずにエスカレーションが行えたのは、「非難されない」という安心感があるため心理的抵抗を受けなかったからです。
立場の弱い者にミスや障害を起こしても非難されないことを知覚させるのは組織にとって利益となります。
そして全ての組織で情報伝達に関する心理的安全性が高まることを願っています😌
これからも頑張ります
インターン期間を振り返ると、実際の業務に関わるタスクがインターン生に割り当てられたことで学校では絶対にできない経験を得ることができました。
新しく発表されたツールや技術を調査し、よければ積極的に取り入れ文書化する(LADRを書く)文化があったので技術選定のプロセスと観点を知ることができ、社会人になっても通用する考え方が身に付いたと思います。
気づけばIT業界は4年目になっていて危機感や焦りを覚えていますが、これからも認知負荷の高い状況でも適切な判断を下せる視野の広いエンジニアになれるよう邁進してまいります。
お世話になったMICINの全ての方へ、ありがとうございました!🙌
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