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Mac(M1/M2/M3)でWebUI Forgeを使う方法を0から解説

2024/03/02に公開

はじめに

この記事ではMacのローカル環境にWebUI Forge環境を構築する方法を解説します。

初心者向けに設定方法を0から解説しています。

WebUI Forgeとは

WebUI Forgeはautomatic1111のUIを踏襲しつつ、内部の構造を効率化した新しいStableDiffusionのUIです。

新しい拡張機能もautomatic1111よりも優先的に開発されることが想定されることから、今StableDiffusionを始める人にはおすすめしたいUIです。

事前準備

ターミナルの起動

Macのターミナルアプリを起動してください。

ターミナルの場所がわからない場合

ターミナルの場所がわからない場合は、Dockの中からLaunchpadを起動しその中にある”ターミナル”と記載されたアイコンを選択してください。

homebrewのインストール

macで必須のアプリケーション管理ソフトであるHomebrewをインストールしておきます。

公式リンクの”インストール”に記載のあるテキストをそのままコピーし、ターミナルに貼り付けて実行してください。

この後brew ~というコマンドが多数出てきますが、それらは"Homebrewを使ってソフトインストール"する時に使っています。

インストールフォルダの用意

ファイル一式をインストールするフォルダを用意します。
ファイルを管理したい場所で右クリックし”新規フォルダ”から新しいフォルダを作ってください。

フォルダ作成後にターミナルでそのディレクトリまで移動しておいてください。

ターミナルの移動方法がわからない場合

ターミナルの移動方法がわからない場合はFinderでインストール先のフォルダを右クリック⇒フォルダに新規ターミナルでもOKです。

safetensorsファイルの用意

huggingFace等で使用したいモデルのsafetensorsファイルを予めローカルにダウンロードしておいて下さい。

試すだけなら定番のanimagine-xlがおすすめです。
https://huggingface.co/cagliostrolab/animagine-xl-3.0

環境構築

関連ライブラリのインストール

ターミナルで以下のコマンドを実行してください。forgeの実行に必要なライブラリが自動でインストールされます。

途中でパスワードが要求される場合、Macのログインパスワードを入力してください。

brew install cmake protobuf rust python@3.10 git wget

automatic1111のダウンロード

githubからautomatic1111のファイルをダウンロードします。
ターミナルで以下のコマンドを実行してください。完了後、フォルダ内にstable-diffusion-webui-forgeという名前のフォルダが作成されます。

git clone https://github.com/lllyasviel/stable-diffusion-webui-forge.git

safetensorsファイルの配置

作成されたフォルダ内のモデルディレクトリに使いたいsafetensorsファイルを設置します。
具体的には、stable-diffusion-webui-forge > models > Stable-diffusionの中にsafetensorsファイルを設置してください。

特に使いたいモデルがない場合はここの手順はスキップしても構いません。
モデルを設置しなくても、後述のWebUIの起動時に自動的にモデルがダウンロードされます。

設定ファイルの書き換え

mac環境用に設定ファイルの書き換えを行います。
mac用に提供されている起動オブションを以下の手順にしたがって書き換えてください。

stable-diffusion-webui-forge > webui-macos-env.sh をテキストエディタなどで開いて、内容をすべてコピーします。

その後、stable-diffusion-webui-forge > webui-user.shの先頭にコピーした内容を全て貼り付けます。

Forgeの起動

stable-diffusion-webui-forgeへ移動

インストール手順の中で作成されたstable-diffusion-webui-forgeディレクトリへ移動してください。

移動方法がわからない場合は、インストールフォルダ内に作られたstable-diffusion-webuiを右クリックし、フォルダに新規ターミナルを選択してターミナルを起動してください。

webuiの起動

ターミナル内で以下のコマンドを実行してください。
初回起動時は必要ファイル等のダウンロードが行われるため少し時間がかかります。

./webui.sh

起動完了後、ブラウザが自動的に開き利用ができるようになります。

うっかりブラウザを閉じてしまった場合、ターミナルに表示されているURLをコピーしブラウザのURLバーにペーストしてください。
以下のようにRunning on local URLと出ている部分が該当します。

〜〜〜省略〜〜〜
Running on local URL:  http://127.0.0.1:7860

その他:SDXL利用時の注意

animagzineXLなど、StableDffusionXLを利用する際は、エクスポートする画像のサイズを1024×1024などの推奨サイズに設定してください。デフォルトのサイズだと画像の破綻が発生します。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はWebUI Forgeの使い方を0から解説してみました。
少し手順は長いですが、今後の機能拡張が期待されるツールなので是非導入に挑戦してみてく浅い。

私のXではStebleDiffusionに限らず、AIを活用した業務改善情報の発信をしておりますのでご興味のある方は是非フォローをお願いします。
https://twitter.com/Linus_lab

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