【広告CV通知】タグ発火とCAPIの違い
Webサイトにおける広告CV計測方法として代表的な、タグ発火とCAPI(Conversion API)の2種類について、それぞれCV通知の大まかな流れを説明します。
(*詳細な仕様はwebサイト、広告代理店や媒体によって異なります。)
Webサイトの仕組み
CV計測方法の説明の前に、そもそも理解しておいてほしいWebサイトの仕組みを大まかに示します。
登場人物
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ブラウザ
chrome/safari/firefoxなど、webサイトを表示する機能を持つアプリケーション。HTML形式のファイルを理解し、人間に読みやすい、webサイトとして表示してくれます。 -
サーバ
webサイトの提供者。ページを返したり、商品の購入処理をしたりします。
静的ページ表示
商品ページなど表示のリクエストをサーバーに送り、サーバーが該当のページのHTMLファイルを返すことで、webサイトのページ閲覧ができます。普段PCでドキュメントファイルやエクセルファイルを開くのと同じイメージです。
購入などの動的処理
購入など動的処理をする場合、ページを返すだけではなく、決済処理や購入の記録をする処理をサーバーで行います。
ここから本題〜〜
タグ発火
タグ発火。Pixel(ピクセル)とも呼ばれます。Facebook Pixel、TikTok Pixelなど。(Pixelというのは、トラッキングピクセルと言って、1ピクセルの画像を読み込ませてトラッキングする方法に由来するらしいです。)
購入の場合、購入完了ページにCV通知用のタグを設置します(とても簡単、Google Tag Managerとかでもできるし)。CV通知用のタグとは、HTMLタグのことで、scriptタグなどでCV通知が動作します。↓↓こんな感じ。
<!-- 例: Meta Pixel Code -->
<script>
!function(f,b,e,v,n,t,s)
{if(f.fbq)return;n=f.fbq=function(){n.callMethod?
n.callMethod.apply(n,arguments):n.queue.push(arguments)};
if(!f._fbq)f._fbq=n;n.push=n;n.loaded=!0;n.version='2.0';
n.queue=[];t=b.createElement(e);t.async=!0; .....略...
</script>
<noscript><img height="1" width="1" style="display:none"
src="https://www.facebook.com/tr?id=xxxxxxx&ev=PageView&noscript=1"
/></noscript>
<!-- End Meta Pixel Code -->
↓流れ。タグ発火の場合、ブラウザからCV通知します。そのため、購入完了ページ表示前にサイトを閉じられたり、ブラウザでタグのハッカがブロックされたりするとCV通知ができなくなります。また、サードパーティークッキーの制限などでクッキーでトラッキングしている場合に、適切な通知が送れなくないことがあります。
CAPI
ConversionAPIを略して、CAPI(きゃぴ)。または、ソケット通信と呼ばれることもあります。(OSI基本参照モデルのトランスポート層のソケット通信とは別物です。)ConversionAPIを使ってCV通知する方法です。ConversionAPIとは、とても簡単に言うと、広告会社が提供するCV通知リクエストすると、CVを記録してくれる機能のことです。(APIの詳細な説明はここでは省略します。でもなんか難しそう。)
↓流れ。購入処理完了後に、サーバーからCAPIへリクエストを送り、CV通知します。ブラウザを経由しないため、CV通知を確実に実行でき、また、正確な通知をできるはずです!
まとめ
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広告のCV通知には大きく、タグ発火とCAPIの2種類がある
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CV通知を送るタイミングが異なり、実装の難易度や通知の正確性が異なる。
広告実装の仕様書などでよく目にする表です。↓↓実装の難易度 通知の正確性 タグ発火 低 低 CAPI 高 高
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