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ChatGPTと自分の前提定義が一致しているか

2023/05/11に公開

こちらの記事でChatGPT, タートルグラフィックス, jsを用いて四角形を10個横並びに描くプログラムを作成しました。その際に「上下左右だけ」の指示ではうまくいかず、「0度の方向、90度の方向」などと指示する必要がありました。

上下左右での指示

ChatGPTを使い始めた頃に「四角形を10個横並びにする」プログラムの作成を勧めていた時は、
定義や環境の説明部分に

・タートルは上方向を向いて生成される

と記載して行なっていたり、四角形を描くプログラムを作っていく中で、

・四角形が縦に並んでしまった
・四角形が縦に積み上げられてしまっているから、横並びにして欲しい

というような指示をよくしていました。縦横の指示でうまくいくこともあれば、返答に「横に10個並べるために」という文言が入っているものの、縦に積み上げられるコードが返されることもよくありました。

ChatGPTはタートルが生成される向きを正しく理解していないと思い、タートルが何度の方向を向いて生成されているのか聞いてみました。

すると「0度」と返ってきました。

つまり、ChatGPTと人間で定義の食い違いが起きていたのです！

ChatGPTに上下左右での指示を正しく理解してもらうには、始めに

・0度が右
・90度が上
・１８０度が左
・270度が下

であると教えてあげる必要があることを発見しました。

人間同士のやり取りでも方向に関する理解の違いは起こり得ることなので、私の指示がいかに雑であったかを痛感しました。
ChatGPTをうまく利用するには、「前提定義が一致しているか」という観点が大事だと感じました。