Open1
LVM(Logical Volume Management)について
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LVMとは:
- ストレージを柔軟に管理するシステム
- 物理ディスクを仮想的な形で扱える
- 容量の拡張や縮小が容易
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LVMの基本構成:
a) 物理ボリューム(PV: Physical Volume)
- 実際のディスクやパーティション
- 例:/dev/sda1, /dev/sdb
b) ボリュームグループ(VG: Volume Group)
- 複数の物理ボリュームをまとめたもの
- ストレージプールのようなもの
c) 論理ボリューム(LV: Logical Volume)
- ボリュームグループから切り出した仮想的なパーティション
- 実際にファイルシステムを作成する場所
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基本的な操作:
a) 物理ボリュームの作成:
pvcreate /dev/sdb
b) ボリュームグループの作成:
vgcreate myvg /dev/sdb
c) 論理ボリュームの作成:
lvcreate -L 10G -n mylv myvg
d) ファイルシステムの作成とマウント:
mkfs.ext4 /dev/myvg/mylv mount /dev/myvg/mylv /mnt/data
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LVMの利点:
- 容量の柔軟な管理
- オンラインでの容量拡張が可能
- 複数ディスクを1つのボリュームとして扱える
- スナップショット機能
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よく使用するコマンド:
- pvs, pvdisplay: 物理ボリューム情報表示
- vgs, vgdisplay: ボリュームグループ情報表示
- lvs, lvdisplay: 論理ボリューム情報表示
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容量拡張の例:
論理ボリュームの拡張:
lvextend -L +5G /dev/myvg/mylv resize2fs /dev/myvg/mylv
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スナップショットの作成:
lvcreate -L 1G -s -n mysnap /dev/myvg/mylv