Open1
tune2fsコマンドについて
- tune2fsとは:
- ext2/ext3/ext4ファイルシステムの設定を調整するコマンド
- ファイルシステムの「チューニング(調整)」を行う
- システム稼働中でも多くの設定変更が可能
- 主な使用目的:
a) ファイルシステムの情報表示:
# 基本情報の表示
tune2fs -l /dev/sda1
b) ジャーナリングの追加/削除:
# ext2からext3へ変換(ジャーナリング追加)
tune2fs -j /dev/sda1
- よく使用するオプション:
# ファイルシステムラベルの設定
tune2fs -L "MYDISK" /dev/sda1
# 自動チェックの間隔設定
tune2fs -c 30 /dev/sda1 # 30回マウント後にチェック
# 最大マウント回数のクリア
tune2fs -c 0 /dev/sda1
# チェック間隔を時間で設定
tune2fs -i 10d /dev/sda1 # 10日ごとにチェック
- 表示される主な情報:
tune2fs -l /dev/sda1 で表示される情報:
- ファイルシステムラベル
- UUID
- ブロックサイズ
- 作成日時
- 最終マウント日時
- エラーの処理方法
- ジャーナリングの情報
- 重要な使用例:
エラー時の動作設定:
# エラー時の動作を設定
tune2fs -e remount-ro /dev/sda1
予約ブロックの調整:
# 予約ブロックの割合を設定
tune2fs -m 2 /dev/sda1 # 2%を予約
- 注意点:
- root権限が必要
- バックアップを取ってから実行
- マウント状態によって制限される操作あり
- 誤った設定はシステムに影響を与える可能性
- よくある使用シーン:
- ファイルシステムの情報確認
- 定期チェックの設定調整
- システム最適化
- トラブルシューティング
- 実践的な使用例:
システム情報の確認:
# 詳細情報の表示
sudo tune2fs -l /dev/sda1 | grep -E 'Block count|Block size'
# ジャーナル情報の確認
sudo tune2fs -l /dev/sda1 | grep 'Journal'