Open1
/etc/fstabファイルについて
/etc/fstabとは
- システム起動時に自動的にマウントするファイルシステムを定義するファイル
- 永続的なマウント設定を行うための設定ファイル
日常生活での例え
- 建物の案内図や部屋の配置図のようなもの
- どのストレージ(部屋)をどこに配置するかを指示する設計図
ファイルの構造
6つのフィールドで構成
デバイス名 マウントポイント ファイルシステムタイプ オプション dump fsck
例
/dev/sda1 / ext4 defaults 0 1
UUID=xxxxx /home ext4 defaults 0 2
各フィールドの意味
a) デバイス名:
- パーティションを指定(/dev/sda1など)
- またはUUID(推奨)
b) マウントポイント:
- マウントする場所(ディレクトリ)
- 例:/, /home, /mntなど
c) ファイルシステムタイプ:
- ext4, xfs, nfsなど
d) マウントオプション:
- defaults:標準的なオプション
- ro:読み取り専用
- rw:読み書き可能
e) dumpフィールド:
- 0:バックアップ不要
- 1:バックアップ必要
f) fsckフィールド:
- 0:チェック不要
- 1:ルートファイルシステム用
- 2:その他のファイルシステム用
実際の使用例
# UUIDの確認
sudo blkid
# fstabの編集
sudo vi /etc/fstab
# 設定のテスト
sudo mount -a
よくある設定例
# ルートファイルシステム
/dev/sda1 / ext4 defaults 0 1
# ホームディレクトリ
/dev/sda2 /home ext4 defaults 0 2
# CDROMマウント
/dev/cdrom /media/cdrom iso9660 ro,user,noauto 0 0
注意点
- 設定ミスはブート失敗の原因に
- バックアップを取ってから編集
- mount -a でテスト
- UUIDの使用を推奨