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カーネルモジュールと管理

カーネルモジュールとその管理
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カーネルモジュールとは:
- カーネルの機能を拡張する小さなコード片
- 必要に応じて動的にロード/アンロード可能
- 例:デバイスドライバ、ファイルシステム、ネットワークプロトコルなど
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モジュールの利点:
- カーネルの柔軟性を向上
- システムリソースの効率的な使用
- カーネル全体の再コンパイルなしで機能追加可能
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主要なモジュール管理コマンド:
a) lsmod:
- 現在ロードされているモジュールを表示
- 使用例:
lsmod
b) insmod:
- 単一のモジュールをロード
- 使用例:
sudo insmod /path/to/module.ko
c) rmmod:
- ロードされたモジュールを削除
- 使用例:
sudo rmmod module_name
d) modprobe:
- モジュールとその依存関係を自動的に処理
- ロード例:
sudo modprobe module_name
- アンロード例:
sudo modprobe -r module_name
e) modinfo:
- モジュールの情報を表示
- 使用例:
modinfo module_name
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モジュールの設定:
- /etc/modules:起動時に自動的にロードするモジュールを指定
- /etc/modprobe.d/:モジュールのオプションや別名を設定
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モジュールの場所:
- 通常は /lib/modules/$(uname -r)/ ディレクトリ内
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依存関係:
- modules.dep ファイルにモジュール間の依存関係が記録されている
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自動ロード:
- udev システムにより、必要なモジュールが自動的にロードされることが多い
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セキュリティ考慮事項:
- 信頼できるソースからのモジュールのみをロードすること
- モジュールのロード/アンロードには通常 root 権限が必要
これらの知識は、システムのカスタマイズやトラブルシューティングに不可欠です。
ハードウェアの問題解決やシステムの最適化において重要な役割を果たします。
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