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udevadmコマンドとudevadm monitorについて
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udevadmとは:
- udevシステムを管理・制御するためのコマンドラインツール
- デバイス情報の取得、udevの制御、ルールのテストなどができる
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主なudevadmのサブコマンド:
- info: デバイス情報の表示
- trigger: デバイスイベントの手動発生
- settle: udevの処理完了を待つ
- control: udevデーモンの制御
- monitor: デバイスイベントのリアルタイム監視
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udevadm monitorについて:
簡単に言えば:- デバイスの接続・切断などの変化をリアルタイムで表示するツール
日常生活の例え:
- ホテルのフロントデスクで、客の出入りをリアルタイムで監視するようなもの
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"カーネルのuevent"とは:
- カーネルが検出したハードウェアの変更通知
- 例:USBメモリを挿入したときの「新しいデバイスが来ました」という通知
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"udevルールによって処理されるイベント"とは:
- udevがueventを受け取り、ルールに基づいて行う処理
- 例:USBメモリに特定の名前を付ける、自動マウントするなど
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"デバイスパスを表示する"とは:
- 変更があったデバイスの場所や識別情報を表示すること
- 例:/devices/pci0000:00/0000:00:14.0/usb1/1-2(USBポートの位置)
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udevadm monitorの使用例:
sudo udevadm monitor
実行後、USBメモリを挿入すると以下のような出力が表示されます:
KERNEL[1234.567890] add /devices/pci0000:00/0000:00:14.0/usb1/1-2 (usb) UDEV [1234.568901] add /devices/pci0000:00/0000:00:14.0/usb1/1-2 (usb)
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出力の意味:
- KERNEL: カーネルが検出したイベント
- UDEV: udevが処理したイベント
- add: デバイスの追加(remove: 削除)
- /devices/...: デバイスのパス