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/etc/udev/rules.d と /lib/udev/rules.d の違いについて

ひでひで
  1. 基本的な違い:

    /lib/udev/rules.d:

    • システムのデフォルトルールが格納される
    • ディストリビューションやパッケージが提供するルール
    • システムアップデート時に上書きされる可能性がある

    /etc/udev/rules.d:

    • 管理者やユーザーがカスタマイズしたルールを格納
    • システムアップデートで上書きされない
    • /lib/udev/rules.d のルールより優先される
  2. 優先順位:

    • /etc/udev/rules.d のルールが /lib/udev/rules.d のルールより優先される
    • 同じ名前のファイルがある場合、/etc のものが使用される
  3. 命名規則:

    • 両ディレクトリとも、ファイル名は通常 "数字-説明.rules" の形式
    • 数字が小さいものから順に処理される
  4. 使い分け:

    • システムのデフォルト設定を変更したい場合: /etc/udev/rules.d を使用
    • 新しいカスタムルールを追加する場合: /etc/udev/rules.d を使用
    • システムのデフォルトルールを参照する場合: /lib/udev/rules.d を確認
  5. 実践的な例:

    # デフォルトルールの確認
    cat /lib/udev/rules.d/60-persistent-storage.rules
    
    # カスタムルールの追加
    echo 'KERNEL=="sdb", SYMLINK+="my_usb_drive"' > /etc/udev/rules.d/99-local.rules
    
  6. 注意点:

    • /lib/udev/rules.d の内容を直接編集するのは避ける
    • カスタマイズが必要な場合は、/etc/udev/rules.d にコピーして編集する