Open1
/etc/udev/rules.d と /lib/udev/rules.d の違いについて
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基本的な違い:
/lib/udev/rules.d:
- システムのデフォルトルールが格納される
- ディストリビューションやパッケージが提供するルール
- システムアップデート時に上書きされる可能性がある
/etc/udev/rules.d:
- 管理者やユーザーがカスタマイズしたルールを格納
- システムアップデートで上書きされない
- /lib/udev/rules.d のルールより優先される
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優先順位:
- /etc/udev/rules.d のルールが /lib/udev/rules.d のルールより優先される
- 同じ名前のファイルがある場合、/etc のものが使用される
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命名規則:
- 両ディレクトリとも、ファイル名は通常 "数字-説明.rules" の形式
- 数字が小さいものから順に処理される
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使い分け:
- システムのデフォルト設定を変更したい場合: /etc/udev/rules.d を使用
- 新しいカスタムルールを追加する場合: /etc/udev/rules.d を使用
- システムのデフォルトルールを参照する場合: /lib/udev/rules.d を確認
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実践的な例:
# デフォルトルールの確認 cat /lib/udev/rules.d/60-persistent-storage.rules # カスタムルールの追加 echo 'KERNEL=="sdb", SYMLINK+="my_usb_drive"' > /etc/udev/rules.d/99-local.rules
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注意点:
- /lib/udev/rules.d の内容を直接編集するのは避ける
- カスタマイズが必要な場合は、/etc/udev/rules.d にコピーして編集する