Open1
SSDとTrim、そしてfstrimコマンドについて
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SSD(Solid State Drive)とは:
- 半導体メモリを使用したストレージデバイス
- 従来のHDD(ハードディスクドライブ)と比べて高速
- 可動部がないため、耐衝撃性が高い
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SSDの特徴:
- 読み書きが高速
- 消費電力が少ない
- 静音性が高い
- ただし、書き込み回数に制限がある
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Trimとは:
- SSDの性能維持と寿命延長のための機能
- 不要になったデータブロックを事前に消去する仕組み
- SSDのガベージコレクション(不要データの整理)を効率化
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Trimの必要性:
- SSDは上書きが苦手(先に消去が必要)
- 未使用ブロックを事前に消去することで書き込み速度を維持
- SSDの寿命を延ばす効果がある
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fstrimコマンド:
- Trimを手動で実行するためのLinuxコマンド
- ファイルシステム全体に対してTrimを実行
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fstrimの基本的な使用方法:
sudo fstrim /mount/point
例:
sudo fstrim / sudo fstrim /home
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fstrimのオプション:
- -v:詳細な出力を表示
- -a:マウントされた全てのファイルシステムに対してTrimを実行
- -m:最小サイズを指定(これ以下のサイズは処理しない)
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fstrimの定期実行:
- 多くのLinuxディストリビューションでは週次でスケジュール実行されている
- /etc/cron.weekly/fstrim などで設定されていることが多い
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手動でのスケジュール設定:
# /etc/cron.weekly/fstrim の作成 echo '#!/bin/sh' | sudo tee /etc/cron.weekly/fstrim echo 'fstrim -av' | sudo tee -a /etc/cron.weekly/fstrim sudo chmod +x /etc/cron.weekly/fstrim