ハッカソンで学んだGitHub Codespaces利用のコツ
はじめに
この記事は非公式のInfocom Advent Calendar 2024の2日目の記事です。
11月末にグループ会社含む社内ハッカソンが開催され、私も参加してきました。
今回は開発環境として初めてGitHub Codespacesを使いました。その際にちょっとしたコツをメンターに教わったので、自分の備忘録を兼ねて記事にします。
GitHub Codespacesとは
公式ドキュメントによると、Codepacesとは次の通りです。
- codespace は、クラウドでホストされている開発環境です。 構成ファイルをリポジトリにコミットすることで、GitHub Codespaces のプロジェクトをカスタマイズできます (コードとしての構成とよく呼ばれます)。これにより、プロジェクトのすべてのユーザーに対して繰り返し可能な codespace 構成が作成されます。
実体はクラウド上で起動されるコンテナで、ブラウザ内で動くVS Code(エディタ)から操作することができます。
Codespacesの起動
GitHubのリポジトリのページから、 「Code」 - 「Codespaces」 - 「Create codespace on master」とクリックすると、クラウド上でコンテナ環境が起動され、ブラウザ上のVS Codeから操作できるようになります。
ランタイム環境の固定
上記のように既存のリポジトリからCodespecesを起動すると、ランタイム環境が自動に選択されてコンテナが開始します。
私の場合はNode.jsのサーバーのリポジトリから開始したところ、ある時はnode v20が、また別の時にはnode v16がセットアップされ、一部の機能が動かないことがありました。
そこでハッカソンに参加していたメンターに教わり、2つの方法があることがわかりました。
リモートウィンドウアイコンからの設定
Codespaceを利用しているブラウザ上のVS Codeから操作します。
- 一番左下の「リモートウィンドウアイコン」の「Codesapces」をクリック
- コマンドパレットが開くので、「Add Dev Container Config」を選択
- 選択肢の中から適切な環境を選ぶ
- .devcontainer/devcontainer.json が追加される
- 環境をリビルドするか確認されるので、リビルドする
- 指定しランタイムで、Codespaceが再起動する
※ 指定が反映されていない場合は、リポジトリページからCodespaceを削除し、改めて作成すると反映されます。
リポジトリページからの設定
devcontainer.json で指定する内容がわかっている場合は、Codespaceを起動する前に設定することが可能です。
- 「Code」 - 「Codespaces」 - 「...」 - 「Config dev container」をクリック
- .devcontainer/devcontainer.json の編集画面が開くので、ブラウザ上で編集
- 右上の「Commit changes...」ボタンをクリックし、変更をコミット
- その後、Codespaceを起動すると、指定に従ってランタイム環境が立ち上がる
devcontainer.jsonの例)node.js v20 + typescriptの場合
{
"image": "mcr.microsoft.com/devcontainers/typescript-node:1-20-bookworm",
"features": {
}
}
これで環境ガチャを回さずに済みます。
シークレット情報の設定
APIキーのようなシークレット情報を保存するのに、ローカル環境ではgit対象外の.envファイルを利用していました。
codespacesを新規に起動し直すたびにgit対象外のファイルは無くなってしまうので、別の方法で指定する必要があります。
GitHubでのシークレット指定
- リポジトリの設定(Settings)を開く(⚙️アイコン)
- 「Security」セクション - 「Secrets and variables」-「Codespaces」をクリック
- 「New repository scret」をクリックし、APIキーなどを設定
これで実行時には環境変数として読み込むことが可能です。
終わりに
今回のハッカソンではCodespacesの他に、GitHub ActionsからAzure App ServiceへのCI/CDも初めて構築しました。色々なことを習得できて個人的にも非常に収穫の多いイベントとなりました。
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