iPhone 15 Proの空間ビデオをMeta Questで見るには
これは非公式Infocom Advent Calendar 2023の23日目の記事です。
空間ビデオとは
空間ビデオ(Spatial Video)は、来年発売と言われるAppleの「Apple Vision Pro」用の3D動画です。
最近リリースされたiOS 17.2から、iPhone 15 Pro/iPhone 15 Pro Maxで撮影可能になりました。
2023年12月現在Apple Vision Proは未発売のため、Spatial Videoを見ることはできません。が、Meta QuestのようなVRゴーグルがあれば、無理矢理見ることができます。
※2024年4月現在、iPhone用のMeta Questアプリでクラウド経由でMeta Questに同期すると、Spatial Videoを変換して立体映像として見ることが可能になっています。
空間ビデオをMeta Questで見るまで
手順は次の通りです。
- iPhone 15 Proで、空間ビデオを撮影
- 空間ビデオを、ステレオペアの動画に変換
- 動画をMeta Questにコピーする
- Meta Questで動画を見る
iPhone15 Proで、空間ビデオを撮影
- iOS 17.2にアップデートする
- 「設定」の「カメラ」-「フォーマット」から、「Apple Vision Pro用の空間ビデオ」をオンにする
- カメラアプリでビデオを撮影
- 「空間ビデオ」アイコンをタップ
- iPhoneを横向きにして、ビデオを録画
ステレオペアの動画に変換
空間ビデオは左眼用、右眼用の映像が1つの動画ファイルに埋め込まれていますが、そのままでは通常の動画のようにしか見えません。そこで、左右の映像を1枚に並べた「ステレオペア動画」(Side-by-Side形式)に変換します。
変換には今回はiPhone用の有料アプリ「Spaitial Video Converter」を使いました。
-
Spaitial Video Converter
- 300円 (2023年12月)
変換した動画は、1枚の動画の中に左右の映像が埋め込まれています。裸眼立体視(平行法)ができる人なら、そのままでも立体映像を見ることができます。ただし映像は水平方向に圧縮された状態です(縦長に見える)
動画をMeta Questにコピー
今回は母艦としてIntel Mac(OSはVentura)を使いました。(Windows PCでも可能です)
- iPhone → Macに動画を取り込み (Macの写真アプリを利用)
- Mac → Meta Questに動画をコピー
- Android File Transfer を利用
- ※VenturaやSonomaではうまく動かないケースもある様子
Meta Questで動画を見る
今回はSKYBOX VR PLAYERを利用しました。以前に入手したアプリでしたが、今見たら有料でした。
-
SKYBOX VR PLAYER
- 990円 (2023年12月)
水平方向の圧縮は解消され、立体映像を楽しむことが出来ます。感想としては「映像はキレイ、立体感は控えめ」でした。
※標準のMeta Quest TVでもデバイス内のメディアを見ることができ、再生中に設定で3D映像(サイド・バイ・サイド)を選べば3Dで見ることができました(2023.12.25追記)
まとめ
せっかく撮れるようになった空間ビデオ(3Dビデオ)を、50万円のApple Vison Pro無しでも今すぐ見ることができます。
- MetaQuest2 ... 4万円
- iPhoneアプリ ... 300円
- Meta Questアプリ ... 990円
- または標準のMeta Quest TV ... 0円
ちなみに私はMeta Quest(初代Oculus Quest)を使いました。Meta Quest2/3でも問題なく見れるはずです。持っている方はお試しくあれ。
Discussion