なんで.git ディレクトリは隠れているの?
隠されている主な理由は、誤って削除や変更を防ぐためです。
.git ディレクトリは、Gitリポジトリの心臓部であり、以下の重要な情報が含まれています。
リポジトリの履歴全体
コミットの記録、各ファイルの変更履歴など、プロジェクトのバージョン管理に関するすべての情報。
オブジェクトデータベース
プロジェクト内のすべてのファイルとディレクトリのスナップショット(オブジェクト)が格納されています。
参照 (refs)
ブランチ、タグ、HEADなどのポインタ情報。
設定ファイル (config)
リモートリポジトリの情報、ユーザー設定など。
インデックスファイル (index)
次のコミットのためにステージングされた変更の情報。
フックスクリプト (hooks)
特定のGitイベント(コミット前、プッシュ後など)で実行されるスクリプト。
まとめ
もし .git ディレクトリを誤って削除してしまうと、リポジトリのバージョン履歴が完全に失われ、過去のどの時点の状態にも戻ることができなくなります。
また、内部のファイルを誤って変更してしまうと、リポジトリが破損し、正常に動作しなくなる可能性があります。
このように、.git ディレクトリは非常に重要な情報を含んでいるため、ユーザーが意図せずにアクセスしたり、変更したりするのを防ぐために、オペレーティングシステムの隠しファイル/フォルダの仕組みを利用して隠されています。
通常、ファイルエクスプローラーやFinderなどのGUIツールでは、デフォルトで隠しファイルやフォルダは表示されません。
表示するには、設定を変更する必要があります。また、ターミナル(コマンドプロンプト)では、ls -a (Linux/macOS) や dir /a (Windows) などのコマンドを使うことで、隠しファイルやフォルダを含めてすべてのファイルとフォルダを表示できます。
まとめると、.git ファイル(ディレクトリ)が隠されているのは、重要なリポジトリ情報を誤操作から保護するためです。
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