応用情報技術者試験(令和4年秋)の合格体験記
令和4年秋に受けた応用情報技術者試験に合格することができた。
応用情報技術者の資格を持っているとある程度深めの情報系の知識を持っているという証明にもなるので、合格できたことは個人的にとてもうれしい。
自分がどんな試験勉強をしたか等をカンタンに紹介してこれから受験を考えている人の参考にしてもらえればと思う。
試験結果
自分の試験結果はこちら。↓
午後は合格基準(6割)ギリギリだったが何とか合格することができた。
自分について
30代のソフトウェアエンジニア。
仕事ではC++やC#をメインで書くことが多い。
基本情報はすでに持っていてある程度の知識はあったが、取得から10年程度経過しており試験勉強を始めた段階ではかなり忘れていた。
受験の動機
知識面では仕事をする上で今まで大きな課題を感じたことはなかったが、職場で他の優秀なエンジニアの人達がみんな応用情報を取得しているということもあり自分も取らねばと思い受験した。
応用情報の参考書の内容を見て面白そうだと興味も持てたことも動機としては大きかった。
試験内容
午前問題
- 4択マーク方式の合計80問
- 試験時間は150分
- 6割(60点)以上を取ることができれば合格
- 過去問からの出題が割と多い
午後問題
- 11問の中から5問を選択する方式
- 情報セキュリティだけは選択必須なので、それ以外の4問選択する
- 試験時間は150分
- 6割(60点)以上を取ることができれば合格
勉強時間
- 午前対策:50時間
- 午後対策:150時間
午前はマーク式で割とカンタンで、午後問題が記述で鬼門だと聞いていたので午後にかなり多くの時間を割いて勉強した。
勉強内容
午前対策
参考書を軽く読む
まずは応用情報で必要とされる知識をある程度身に付けるべく、この参考書を買って1周だけ流し読みをした。
他にもいくつか応用情報用の参考書はあるが、この参考書は図解等が多く読みやすい。
文章ばかりだと途中でモチベーションも下がりそうだったので自分はこの参考書を選んだ。
全ての箇所をしっかり読み込むと時間も無くなるので、この段階では難しいところはどんなものかとか概念だけ理解するのみに留めた。
参考書を読みながら、ある程度試験でどのような箇所が問われるか等の傾向を掴むようにはした。
過去問道場で過去門をやりまくる
午前問題はとにかく過去問からの出題が多い。
そのため過去問をやりまくり、間違えた箇所はなぜ間違えたかを参考書を見ながら復習するのを繰り返すだけでよい。
過去5年分を3回程度繰り返してほぼ満点が取れるようまでやりこんだ。
空き時間や寝る前なんかにスマホで何問かだけやるとかもできるので、忙しい人は通勤とかの空き時間を活用してやるのも良いと思う。
午後対策
選択する問題を選ぶ
午後問題はどれを選んで勉強するかがとても重要なので、自分がある程度得意な分野から得点できそうな問題を先に6つ程度選んだ。
いろいろな人の合格体験記が午後問題選択では非常に参考になるので選ぶ前にチェックしてみるのはとてもおすすめ。
個人的に開発系と開発系以外の人向けのおすすめする午後問題をまとめてみた。
分野 | 開発系 | 開発系以外 |
---|---|---|
情報セキュリティ | 必須 | 必須 |
経営戦略 | × | 〇 |
プログラミング | 〇 | × |
システムアーキテクチャ | 〇 | △ |
ネットワーク | 〇 | 〇 |
データベース | △ | △ |
組み込みシステム開発 | 〇 | 〇 |
情報システム開発 | 〇 | × |
プロジェクトマネジメント | × | × |
サービスマネジメント | △ | 〇 |
システム監査 | △ | 〇 |
<補足>
ネットワークの内容は選択必須の情報セキュリティでも必要とされる知識が多い。
以下は令和4年の情報セキュリティの問題の図だが、ネットワークで必要とされるセキュリティ対策が問われている。
ということで、ネットワークも選択し勉強することでとても効率良く勉強を進めれる。
組み込みシステム開発については、そこまで勉強せずとも答えれるようなカンタンな問題が多く得点しやすいので開発系以外の人にもおすすめできる。
他は開発系ならプログラミング、開発系以外ならシステム監査とかは得点しやすいと思う。プロジェクトマネジメントについてはいろいろなサイトで調べたがおすすめしている人はかなり少なかったので選択しない方が良さそう。
過去問道場で過去門をやりまくる
選択する午後問題を決めたら後はひたすら過去問をやる。
過去問道場では最近午後問題の解説まで載せてくれるようになっているので、解く→解説確認をしながら10年分程度の過去問は2周やった。
間違えた箇所については以下の点を考えるようにして復習した。
- なぜ間違えたか
- 足りていない知識は何か
上記を踏まえて不足している知識がある場合、参考書に戻り該当する分野を再度読み込み知識を定着させる。
後はひたすらこのループを繰り返すのみ。
過去問道場の解説だけだと足りない場合、Youtubeで動画で午後問題の解説をしている方がいたりしたのでするのでそういうのも参考にした。
YouTubeのvideoIDが不正です
おまけ
ITECが応用情報処理技術者試験の模試をやっていたので自分はこれを受けた。
そのため、試験当日の雰囲気が出せないので一度こういうのを受けて体験しておくと当日慌てなくて済む。
自宅でも模試はできて、回答を郵送すると割と早めに採点して返信してくれる。
苦手な分野の分析にも使えるので受験を考えている人にはおすすめ。
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