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ChatGTPでTRPGのシナリオプロットは作れるか検証してみた

2023/01/07に公開

はじめに

以下の記事で紹介した通り、ChatGPTは自然言語処理を活かしたテキスト生成サービスです。

https://zenn.dev/melon1891/articles/0fe4e60f432fea

ならば、TRPGのシナリオ作成をサポートしてもらえるのでは、なんなら自動で作成してくれるのではと考え試してみました。
なお、タイトルでネタバレしている通り検証レベルではありますが、今後の技術の発展につれ、AI絵描きと同じように話題になる可能性もあるので記録として残しておきます。

試したこと①:世界観を指定してプロットを提案してもらう

入力
TRPGで現代を舞台にしたシナリオを作成したいと思います。プロットを提案してください。
TRPG(Tabletop Role-Playing Game)で現代を舞台にしたシナリオを作成する際には、まず自分たちがどのようなストーリーを作りたいかを考えることが重要です。

以下はいくつかのプロットのアイデアを提案します。どれを選んでも、さらに詳細を追加して、自分たちだけのオリジナルなシナリオを作成することができます。

パラノイア(妄想症)を持つ主人公が、自分だけが見る幻覚をもとに、迫り来る危機を解決するストーリー
現代の都市で、異能者たちが生きる世界を舞台に、超能力を持つ主人公たちが、偽者を見分けるために競い合うストーリー
テクノロジーが発達した現代において、人工知能が人間を超えるという噂を耳にした主人公たちが、真相を追って冒険するストーリー
政治的な陰謀や、秘密結社のテロリズムに巻き込まれた主人公たちが、国家を守るために奮闘するストーリー
現代社会において、個人的な問題や倫理的なジレンマに直面した主人公たちが、自己を取り戻すために立ち向かうストーリー

ふむ。
ではより具体的な提案をしてもらいます。

入力
2番を採用します。
より詳細に提案してください。
結果
2番のプロットですね。
異能者たちが生きる現代の都市を舞台に、超能力を持つ主人公たちが偽者を見分けるために競い合うというものですね。

このようなシナリオをより詳細に提案するには、まず主人公たちのキャラクターや、それぞれが持つ異能力を確定しておく必要があります。

そして、そのキャラクターたちが、どのような形で偽者を見分けるために競い合うのかを考えます。たとえば、各々が所属する組織や団体が、偽者を見つけるために、様々なタスクを与えて競い合わせる、というようなシステムを検討することもできます。

また、偽者を見分けるために競い合うだけでなく、異能者たちが日常的に直面する様々な問題や、倫理的なジレンマにも直面することで、ストーリーをより豊富にすることもできます。

例えば、異能者たちが、超能力を使用して犯罪を解決することで、法律や権力に対する問題を引き起こす可能性があるというような、倫理的な問題を取り上げることで、ストーリーをより深化させることができます。

このように、主人公たちが偽者を見分けるために競い合うだけでなく、異能者たちが直面する問題や、倫理的なジレンマを絡めて、より豊富でエキサイティングなストーリーを作ることができます。

以上のようなプロットを提案してくれました。
あくまでプロットなので後はこれを元に肉付けしてシナリオを作っていくような感じです。

試したこと②:タイトルを提示してその内容に沿ったプロットを考えてもらう

入力
道徳による幸福というタイトルで、人生の価値をテーマにした小説のプロットを提案してください。
結果
人生の価値をテーマにした小説のプロットとして、以下のようなものを提案します。

タイトル: 「道徳による幸福」

プロット:

主人公のジャックは、幸せな人生を送るためには、道徳的に正しいことをすることが大切だと信じていました。しかし、彼はある出来事をきっかけに、自分がどのように道徳的に正しい人生を送るべきかについて、深く悩むようになります。

ある日、ジャックは、自分が知り合いである大富豪のマイケルから、投資をすることで大きな利益を得ることができると聞きます。しかし、その話を聞いた当時、ジャックは、マイケルが、不正な手段を使ってその大富豪になったという噂を耳にしていました。

ジャックは、そのような噂を信じるかどうか迷います。そして、自分が道徳的に正しいことをすることを優先するのか、それとも、自分の利益を優先するのかを決断することになります。

彼は、最終的には、道徳的に正しいことを優先し、マイケルからの提案を断ります。その結果、彼は、自分の人生を送る上で重要だと信じる道徳的価値を守り、それが彼にとって最終的には、幸せな人生を送ることができるという結論に至るのでした。

プロットとしては体を為していないでもないですが、肝心の中身はどこかで見たことあるような…。

試したこと③:あらすじ(トレーラー)を提示してその内容に沿ったプロットを考えてもらう

入力
以下のあらすじを元に小説を作成したいと思います。
内容を提案してください。

知っているだろうか、この世には、あちらとこちらを繋ぐ、”扉”が存在していることを。
知っているだろうか、そのゲートから現れるものから世界を守る存在を。
世界は広く、君が知っていることは世の理のほんの一部に過ぎない。
そして、知らなければそれは、君にとって存在しないのと同じことなのだ。

誰かを想う気持ちがあればどんな奇跡も起こせるのかもしれない。
そのために、どのような犠牲が必要となろうとも。
そしてそれが、泡沫の夢なのだとしても。
結果
このあらすじを元に、以下のような小説を作成することができます。

タイトル: 「扉と守り手」

プロット:

主人公のエミリアは、平凡な日常を送っていた女子大生でした。そんなある日、彼女は、突如として自分の身の周りに奇妙な扉が現れます。そのゲートから、異世界のモンスターが現れることもあると聞き、エミリアは恐怖を感じます。

そんな時、エミリアは、自分が思い出したのと同じような扉を見たことがあるという、幼馴染のリリーと再会します。リリーは、扉を通り、異世界を巡り、そこで出会った異能力を手に入れたと話します。

エミリアは、リリーに手伝ってもらい、自分も異能力を手に入れることにします。彼女たちは、扉を通り、異世界を巡り、そこで出会うモンスターたちと戦います。

そして、エミリアは、自分が想う気持ちが、奇跡を起こすことができると知ります。そのためには、大きな犠牲が必要だとも分かります。それでも、エミリアは、自分が思い描いた幸せのために、奇跡を起こすために、扉を通り続けます。

もうちょっと突っ込んでみます。

入力
提案の内容に、エミリアの幼馴染でジャックという男の子を登場させてください。
ジャックはエミリアを守りたいと思っています。
結果
それでは、主人公のエミリアを守るために、男の子のジャックが登場するように修正します。

タイトル: 「扉と守り手」

プロット:

主人公のエミリアは、平凡な日常を送っていた女子大生でした。そんなある日、彼女は、突如として自分の身の周りに奇妙な扉が現れます。そのゲートから、異世界のモンスターが現れることもあると聞き、エミリアは恐怖を感じます。

そんな時、エミリアは、幼馴染である男の子のジャックと再会します。ジャックは、エミリアを守りたいと思っていました。彼は、扉を通り、異世界を巡り、そこで出会った異能力を手に入れたと話します。

エミリアは、ジャックに手伝ってもらい、自分も異能力を手に入れることにします。彼女たちは、扉を通り、異世界を巡り、そこで出会うモンスターたちと戦います。

そして、エミリアは、自分が想う気持ちが、奇跡を起こすことができると知ります。そのためには、大きな犠牲が必要だとも分かります。それでも、エミリアは、自分が思い描いた幸せのために、奇跡を起こすために、扉を通り続けます。

そして、ジャックも、エミリアを守るために、全力を尽くすことを決意します。彼らは、扉を通り、異世界を巡り、そこで出会うモンスターたちと戦い、最終的には、世界を守ることに成功します。

物語の名前が変わっただけですね。

感想

思ったよりは役に立ちそうな結果を得られたと感じました。
特に①の結果からそう感じます。
自分にない発想を得られることもあるので参考にはなるかもしれません。
ただし、②と③の結果を見ていただけると分かる通り、どこかで見たことがある内容を出力してきいますのでクリエイティビティの面では首をかしげざるを得ません。
今のレベルであれば1から作りだすのは少し先の未来になりそうです。

ということで今のところは以下のような用途に役立つかも、というレベルでした。

  • 自分にない発想を期待する。出力結果はそのまま採用できない。
  • ブレスト中にアイデアの1つとして取り入れる。

それでも十分すごいレベルなんですが…。

最後に

ゲームマスターに必要なスキルを聞いてみたので共有します。

TRPGのゲームマスターにとって、必要なスキルは、以下のようなものがあります。

シナリオ作成能力: TRPGを進行する上で、ゲームマスターは、プレイヤーたちが楽しめるような、工夫されたストーリーを作成する必要があります。このためには、豊富な創造力や、設定や登場人物の企画能力が求められます。

プレイヤーとのコミュニケーション能力: TRPGは、ゲームマスターとプレイヤーが協力して進行するものです。ゲームマスターは、プレイヤーたちが楽しむように、わかりやすく伝えることができるように、コミュニケーション能力が必要です。

プロシージャル・マイニング能力: TRPGは、ゲームマスターが予め設定したルールやシナリオに沿って進行しますが、プレイヤーたちの行動により、予期しない展開が起きることもあります。そのような場合には、ゲームマスターは、状況を即座に判断し、それに合わせた対応ができるように、プロシージャル・マイニング能力が必要です。

マイニング能力: TRPGでは、プレイヤーたちの行動や意見が、ゲームの中で重要な役割を果たすことがあります。ゲームマスターは、そのようなプレイヤーたちの提案やアイデアを、ゲームに活用できるように、マイニング能力が必要です。

インプロビゼーション能力: TRPGは、ゲームマスターが予め設定したルールやシナリオをもとに、プレイヤーたちと協力して進行するものですが、その中でも、ゲームマスターが即座に対応できるように、インプロビゼーション能力が必要です。例えば、プレイヤーたちの行動や意見により、予期しない展開が起きた場合には、ゲームマスターは、その状況に応じた対応をする必要があります。

マルチタスキング能力: TRPGは、ゲームマスターが複数のことを同時に行うことが求められるため、マルチタスキング能力が必要です。例えば、ゲームマスターは、プレイヤーたちとの会話を同時に行いながら、ゲームを進行させたり、プレイヤーたちの行動に対する判断をすることがあります。

ゲームマスターには、上記のようなスキルが必要になることがあります。また、ゲームのジャンルや設定によって、ゲームマスターに求められるスキルは異なることもあるので、ゲームマスターは、自分がプレイするゲームに合わせて、必要なスキルを身に付けることが大切です。

あながち間違ったことを言っていないのが腹立つ。

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