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Salesforce Data Cloudは、うちに必要なのか?──SalesforceユーザーのためのCDP導入読本(非公式)について

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Salesforce Data Cloudって聞いたことはあるけど、結局なにができるのかわからない」「CRMやMarketing Automationと何が違うの?」
そんな声を、Salesforceの導入支援やデータ基盤構築の現場で数えきれないほど耳にしてきました。

本記事では、私が出版した書籍『Salesforce Data Cloudは、うちに必要なのか?──SalesforceユーザーのためのCDP導入読本(非公式)』について、執筆の背景や本書の構成、どんな方に読んでいただきたいかを紹介します。
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なぜこの本を書いたのか──現場で感じた「Data Cloud、よくわからない」問題

私はこれまで、外資系SaaS企業やITベンダーで、Salesforce製品の導入支援やCDPの構想策定に数多く関わってきました。特にData Cloudに関しては、構想段階からPoC(概念実証)、そして導入可否判断の支援を行う中で、ある共通の課題に気づきました。

それは、「製品の概要はなんとなくわかっても、実際に“何ができて、何ができないのか”がつかみにくい」という点です。
公式の資料は充実していても、抽象的だったり、実装者目線でのリアルな導入プロセスが語られていなかったりと、現場で求められている情報とのギャップを感じることが多くありました。

この本は、そうした声に応えるために、専門的な用語や機能一覧ではなく、「現場でData Cloudと向き合うとどう感じるのか?」という視点から執筆した、非公式ガイドブックです。

本書の構成と読みどころ──機能説明からPOC設計、ユースケースまで

本書ではまず、Data Cloudの基本的な概念を、CRMやMA、DWH、データレイクと比較しながら解説しています。Salesforceユーザーが「Data Cloudは他と何が違うのか?」を理解しやすくすることを重視しました。

また、ただ機能を説明するだけでなく、PoC(概念実証)をどのように設計するか、どんな情報を事前に整理しておくべきか、実際の導入検討時に見えてくる落とし穴やユースケースなど、実務に基づいた内容を詰め込んでいます。

たとえば、以下のような悩みにヒントを与える構成になっています。

Salesforce内のどのデータをData Cloudで扱うべきか

「とりあえず始めてみる」ために、最低限必要な準備とは?

MAやCRMとのデータ連携はどこまで自動化できるのか?

ドキュメントでは伝わりにくい「使ってみた感覚」や「現場でのつまずきポイント」も含めて、現実的な目線で書いています。

誰に読んでほしいか──検討段階の方、まずはこの一冊を

この本は、すでにData Cloudの検討を始めているものの、「社内を説得できる材料が足りない」「どう比較検討すればいいか迷っている」という方に特におすすめです。

また、Salesforceの営業担当者やパートナーの方が、顧客への提案を考える上での参考資料としても活用できる内容を意識しました。

製品のパンフレットや技術マニュアルではなく、「使うかどうかを悩んでいる現場」の視点から、機能や導入プロセスを整理した実用書です。Salesforceユーザーにとって、Data Cloudという新しい選択肢が、自分たちにとって“本当に必要なものなのか”を考えるための、最初の一冊になれば幸いです。
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