Google Colab と Datalore を比較してみた
だらさんのなんでも Advent Calendar 2020、7日目の記事になります。
ブラウザ上で無料でPythonが使えるツール、Google ColabとDataloreを比較してみました。
ログイン
Google Colab
Googleのアカウントでログインします。
Datalore
Google、またはJetBrainsのアカウントを使ってログイン、またはメールアドレスを使ってDataloreのアカウントを作成してログインします。
画面
両者ともにおおむね同じですが、Google Colab は Shift + Enter でセルの追加ができませんが、Datalore は出来るようです。
Google Colab
Google Colab は左上のボタンでセルを追加するときにコードにするかテキスト(markdown)を選べます。
Datalore
Dataloreはセルの右上にあるエディタでコードとテキスト(markdown)の切り替えができます。
また、Datalore はセルの右下に小さく、実行にかかった時間が表示されるようです。
料金
Google Colab
原則無料。
有料版のGoogle Colab Pro は月額9.99ドルですが、米国とカナダでしか使用できません。
Datalore
コミュニティプランは無料、プロフェッショナルプランは月額19.90ドルです。
プロフェッショナルプランは日本からでも契約出来ました。
データセットの保存先
Google Colab
手動でアップロードするか、Google DriveをマウントしてGoogle Drive内のデータを使用する。
手動でアップロード
from google.colab import files
uploaded = files.upload()
Google Driveのマウント
from google.colab import drive
drive.mount('/content/drive')
表示されたURLをクリックしましょう。
Google アカウントを選択する画面に遷移するので、自分のアカウントをクリックしましょう。
左のフォルダマークをクリックすると、自分のGoogle DriveがColabから見えるようになっているのがわかります。
content > drive > MyDrive 以降のフォルダが自分のGoogle Driveのフォルダになります。
Datalore
左上のクリップのアイコンのある Attatched File をクリックし、下の Upload ボタンをクリックするとローカルのデータをアップロードすることが可能です。
インストール済みのライブラリ
いくつか最初からインストール済みか試してみましたが、Google Colab のほうがインストール済みのライブラリが多いように感じました。
なお、インストールされていないライブラリも、下記のコマンドでインストール可能です。
Google Colab
!pip install xxx
Datalore
pip install xxx
Google Colab
インストール済み
- OpenCV(cv2)
- lightgbm
- librosa
- tensorflow
- keras
- pytorch(torch)
インストールされていない
- boto3
Datalore
インストール済み
- OpenCV(cv2)
- tensorflow
- keras
- pytorch(torch)
インストールされていない
- lightgbm
- librosa
- boto3
GPU
Google Colab
無料版は12時間使用可能。
Datalore
コミュニティプランはGPU使用不可、メモリは4GBを使用可能です。
プロフェッショナルプランはコミュニティプランと同様のメモリ4GBに加え、120時間メモリ 16GBを使用可能、GPU NVIDIA T4(16GB)を20時間使用可能です。
コードの共有
Google Colab
右上の共有ボタンを押してGoogle Colab の共有リンクを作成可能。
Datalore
クリックすればだれでもアクセスできる共有リンクは作成できず招待のみのようです。
左上のFileタブからShareを選択するか、右上の人型のマークを押すと招待画面がポップアップします。
その他
ダークモード
Google Colab
- 右上の歯車マークをクリックして設定画面を開き、サイトのテーマから dark を選択して保存。
なお、通常でもダークモードでもハイライトされます。
Datalore
左上のView タブから Dark Theme を選択。
なお、ダークモードではハイライトされますが、通常はハイライトされないようです。
ライブラリのレコメンド
ライブラリを import する前に使用した場合、Google Colab はエラーになるだけですが、DataLore は import するライブラリをレコメンドしてくれます。
Google Colab
例えば import numpy as np を実行する前に、np.argmax([1,2,3,4])を実行すると、エラー表示になります。
Datalore
例えば import numpy as np を実行する前に、np.argmax([1,2,3,4])を実行すると、エラー表示の下に import numpy と表示されます。
これをクリックすると、自動で import numpy as np が挿入されます。
以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました。
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