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登壇ドリブンという考え方

2024/12/24に公開

はじめに

※この記事は「Medley(メドレー) Advent Calendar 2024」24 日目の記事です🎅🏻🎁

株式会社メドレーにて、QA エンジニアをやっている小島 (@Daishu) です!今回は職種によらない内容でブログを書いたので、ぜひ沢山の方にご覧頂けると嬉しいです🎄

今年の社外発信をふりかえる

突然ですが!2024 年に私が行った社外向けの発信について振り返ります! 結果はこちらです↓

https://speakerdeck.com/medley/magicpod-meetup-health-score-night
https://speakerdeck.com/medley/towards-sustainable-e2e-automated-testing
https://developer.medley.jp/entry/2024/08/30/144708

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イベント登壇 2 回、Tech Blog 執筆 1 回!🎉

👀「大した事ない!」と思われるかもしれませんが、どちらもいつかやりたいと思いながら出来なかった経験です。それが今年になって多くの機会を頂くことができました。そこで今回は、登壇経験が全くなかった私が「なぜ複数回のイベント登壇を行えたのか?」について"登壇ドリブン" という考え方を紹介します。

登壇ドリブンとは

私が考える登壇ドリブンとは「登壇したいイベントとコンテンツを先に決め、"登壇内容をより魅力的にする"という強い目的意識で登壇テーマを達成して、登壇 Ready な状態を実現する」という登壇先行型の考え方です。

要するに、イベント登壇を視野に入れて業務に向き合うことで成果を上げ、登壇を実現する発想です。

ちなみに、登壇ドリブンは、私の上司であり師匠でもある QA エンジニアの米山が 1on1 の際に仰っていたワードです。個人的にとても共感したので使わせて頂いています。

登壇テーマは未達スタートでOK!

登壇ドリブンにおいて「そうだ、登壇しよう💡」と思い立った時点では、登壇内容は未達成でもOKです。むしろ、達成難易度が高いストレッチな改善業務や、社内外で反響が得られそうなテーマ等、自分自身の達成感や自己成長に繋がるテーマを選択するのが良いと思います。

登壇ドリブンの事例

今年は自動テスト SasS ツールである MagicPod と向き合う時間を作って、プロダクトの E2E 自動テストの拡充に専念しました。その際に「いつかこの改善活動について登壇したいなー」と漠然と考えながらも「自分が登壇してもいいのか?」と思っていました。

そんな中、MagicPod 広報の田上さんが登壇者を募集しているポストを見て「これだ!」と思い、即エントリーしました。イベントのテーマは、MagicPod で作成した自動テストの健全性を示す "ヘルススコア機能" に関する内容だったので、私は迷わず「ヘルススコア 100 に到達できた理由」というタイトルでやります!と伝えました。

https://trident-qa.connpass.com/event/320278/

...

しかも、仮題を付けず高々とタイトルを宣言した結果、MagicPod 広報の田上さんから「すごい!100点は見たことないです!」と言われました。
(他の人のPJで100点を達成していたものの、今思うと頭おかしかった😇)

以前から、ヘルススコア 100 点は目指していましたが、当時のスコアは 80 ~ 90 点ぐらいでした。スコア満点を銘打って登壇エントリーしてしまったので、ここから登壇テーマを達成すべく「ヘルススコア100点を目指した E2E 自動テストの大改善」が始まったわけです。

そして、イベントを楽しみに参加頂く方に「嘘をついてはいけない」という気持ちで日々の隙間を縫って、MagicPodのヘルススコアと本気で向き合いました。その結果、なんと登壇当日にスコア 100 点を達成しました!(奇跡ってあるんやね)


登壇当日の朝

... 登壇ドリブンいかがだったでしょうか?
いやすみません。これは大変極端な例というか、登壇エントリー・ドリブンですね😂

とはいえ、日々の業務に追われる中「登壇を意識する」のは結構難しいと思います。以前の私は「業務で成し遂げた成果が社外向けに話せそうなテーマだったから登壇する」という流れを想像していましたが、登壇を念頭において仕事に向き合うというのも有りだと感じた出来事でした。

大事なのは、登壇のイメージを最初に持ってくること

登壇ドリブンなので、これが 1 番大切です。登壇することを最初から視野に入れて頭の片隅に置きつつ、日々の業務に向き合っていきます。

当たり前ですが、登壇を意識しすぎて本来の業務に支障が出るのはNGです。ただし、あくまでサブクエストとして、登壇を見据えた仕事の進め方は有りだと思っていますし、それを自然と意識しながら業務にあたっている方もいると思います。

最近は「これ達成できたら登壇のネタになりそうだな..😋ヤッター」と考えながら、仕事する機会も増えてきました。下世話に見えますが、登壇を見据えたことで社外発表に値する成果を目指すモチベーションが生まれ、更にストレッチな仕事の成果に繋がるといった相乗効果があると思います。

登壇は連鎖する

登壇してみて驚いたことですが、2 度目の TECH Street さんでの登壇は、1 度目の登壇でお世話になった MagicPod 広報の方からオファーを頂きました。登壇することで社外の方に認知され、さらに新たな機会を得ることができることを学びました。

https://techplay.jp/event/961465

このオファーを頂いた際も、まだ達成していない課題の改善をテーマに掲げ、登壇を引き受けた後に "登壇ドリブン" で進めました。

具体的には、1 度目の登壇後に執筆した Tech Blog で触れた今後の課題をテーマとして設定しました。次の登壇が決まったことで強いモチベーションで対応することができ、最終的に課題解決した内容を登壇の場で話すことができました。


Tech Blogに記載した課題

登壇ドリブンでする仕事は楽しいぞ!

登壇ドリブンに似た考え方を調べてみると、デモドリブン開発がありました。そのフォーラムにて、登壇ドリブンと同じ考え方だなと感じるコメントがあったので、紹介させていただきます。

I find that the urge to make your presentation fun and engaging, makes you go the extra mile to make what your are working on delightful, and that in turn makes the work more fun and engaging. Since motivation is the most valuable asset a person can have I put a lot of stock in this approach.
Hacker News https://news.ycombinator.com/item?id=37814814

日本語訳:プレゼンを楽しく、魅力的なものにしたいという気持ちが、自分の取り組んでいる仕事をより一層楽しいものにし、ひいては仕事をより楽しく魅力的なものにするのだと思う。モチベーションは人が持つことのできる最も貴重な財産であるため、私はこの方法を大切にしている。

登壇ドリブンという考えで目の前の仕事に取り組むことで、いつか実現する登壇の場をより良いものしたいというモチベーションが生じて、それが結果的に目の前の仕事を楽しくより高みを目指すことができる、と私も感じています。

最後に

私のように登壇に縁がないと思っている方こそ、ぜひ登壇ドリブンという考えで業務に向き合ってみてください。その結果、希望されるイベントの登壇実現に繋がれば大変嬉しいです。

さて、次なる登壇ドリブンとして 2025 年の自分を追い込むために、「ソフトウェアテスト自動化カンファレンス 2025 」に登壇します! をここに宣言して終わりたいと思います。

最後までご覧頂き、ありがとうございました!ぜひ、like やシェア頂けると嬉しいです!
明日はアドベントカレンダーラスト!弊社 VPoE 倉林さんです!それでは、みなさま良いクリスマスイブを〜〜〜!!🎅🏻🎁🎄

株式会社メドレー

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