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shadcn/ui × Cursor × Figmaプラグイン × MCP連携で実現する高速UIデザイン

に公開

はじめに

本記事の位置づけ

今回ご紹介する方法は、吉川聡史さんの記事の基本フローを踏襲しています。
https://note.com/aiux_unite/n/naac3d48a3258
吉川さんの記事では Claude を使ってデザインをHTML化し、プラグインでFigmaに戻すフローが紹介されています。
本記事も基本の流れは同じですが、AIツールを Cursor に置き換えて実装しています。

経緯・背景

私はエンジニアですが、UIデザインにも興味があり、新規プロジェクトのMVPデザインを担当することになりました。最初は、自分が想定している画面に合うUI kitを参考にしながらFigmaで作っていました。けれど、プロジェクトはスピード感を持って進める必要がある一方で、UIデザイン初心者の私にとっては効率が悪く、時間がかかっていました。
そこで選んだのが shadcn/ui Figma kit です。

  • よく使うコンポーネントが一通り揃っている

  • デザインの統一感が保てる

  • 実装コンポーネント(React+Tailwind)も提供されていて、そのままコードに反映できる

という理由から、デザイン作成も実装もスムーズになると判断しました。

さらに、MCP連携の存在を知り、Figma kitと組み合わせればAIで大枠を作り、人が仕上げるというフローが実現できると考え、導入しました。

ClaudeではなくCursorを使用した理由

吉川聡史さんの記事ではClaudeを使用していましたが、以下の理由からCursorを使用することにしました。

  • 普段から使い慣れている

  • Claudeはコードの編集環境がない

  • CursorはAIを統合したエディタのため、必要であればその場でコードを編集・調整可能

使用するツール

料金について

本記事で紹介する方法は無料で試すことが可能です。

無料で利用できる範囲
  • Figma:無料プラン
  • Cursor:無料枠
  • shadcn/ui Figma kit : 無料版
    • 吉川さんの記事ではこちらを活用していた
  • html.to.design : 無料枠
    • 月に10回HTMlをデザインに変換可能
実際の環境(有料利用含む)
  • Figma:無料プラン
  • Cursor:Businessプラン(有料)
  • shadcn/ui Figma kit:チームプロフェッショナル Basic Package(359 USD ≒ 約5万4千円)を購入
  • html.to.design:Proプラン(現在は無料枠を利用中)
    • ProプランではHTMLのデザイン変換が無制限
    • 1ヶ月単位購入の場合:18 USD/月(約2,700円/月)
    • 年間プラン購入の場合:10 USD/月(約1,500円/月)

デザイン作成の流れ

1. FigmaからCursorへデザインを読み込む

  • MCP連携を利用して、Figma上のコンポーネントやレイヤー情報をCursorに渡す
  • Cursor上でプロンプトを入力し、大枠のHTMLデザインを生成
  • shadcn/uiのコンポーネントを活かした構成を指定可能

2. Cursorでデザインを生成

  • プロンプトをベースにデザインの大枠を生成
  • HTMLとして出力されるため、コードとしても確認・調整可能
  • 出力されたHTMLデザインに対して修正指示を加え、理想の形に近づける

3. CursorからFigmaへデザインを反映

  • 生成されたHTMLをFigmaプラグイン経由で再びFigmaに反映

4. Figma上でブラッシュアップ

  • デザインを確認し、必要に応じて修正

手順

① Figma → Cursor でのコード生成

この部分はoke331さんの記事を参照し、FigmaのフレームをCursorに読み込ませ、HTML/コードを生成しました。
https://zenn.dev/oke331/articles/97d5de75f06fb3

② Cursor → Figma でのデザイン反映(プラグイン利用)

吉川聡史さんの記事で使用されていた「html.to.design」を使い、HTMLを再びFigmaに戻します。
https://note.com/aiux_unite/n/naac3d48a3258
MCP連携を使用せず、下記のEditorタブのHTMLの箇所に生成されたコードをそのまま貼り付けることでも反映可能です🙆🏻

補足

CursorのMCP設定について

MCP連携の設定コードを記述する場所が分かりにくかったため、補足として記載します。

  1. 設定を開く
  2. Tools & Integrationsを選択
  3. MCP Tools の New MCP Server を選択
  4. mcp.jsonに設定を記述

html.to.designのMCP設定について

吉川聡史さんの記事ではClaudeの設定コードが表示されていたため、一応記載します。

  1. デザインファイルを開く
  2. 下記画像の赤く囲んであるアイコンを選択
  3. html.to.designと検索し、インストール
  4. ポップアップがでてくるので、「MCP」タブを選択し、「Enable MCP endpoint」をアクティブにする
  5. 「How to configure your AI tool?」をクリック
  6. 「MCP Configuration」が表示される
  7. 「cursor」タブをクリックする
  8. すると、mcp.jsonに記述するコードが出てくるのでコピーして、mcp.jsonに貼り付ける

最終的なmcp.jsonの記述例

{
  "mcpServers": {
    "Framelink Figma MCP": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "figma-developer-mcp", "--figma-api-key=YOUR-KEY", "--stdio"]
    },
  "html.to.design": {
      "url": "YOUR-URL"
    }
  }
}

CursorのMCP設定

設定ができていると以下のような表示になります。

※表示されない場合は再起動することをおすすめします。

実際にやってみた

今回はシンプルな設定画面を題材にしました。

読み込むデザイン

プロンプト(Cursorに入力した内容)

@figmaの使いたいデザインコンポーネントのリンク
上記のデザインデータを活用して、新しいファイルを作成し、
ユーザーの基礎情報を入力できる設定画面を作成してください。
以下の項目を入力できるフォームにしてください:
- 名前(テキスト入力、ユーザーアイコン付き)
- メールアドレス(email入力、メールアイコン付き)
- 電話番号(tel入力、電話アイコン付き)
- 身長(数値入力、身長アイコン付き)
- 体重(数値入力、体重アイコン付き)
要件:
- デザインは青と白を基調に、クリーンで見やすい印象にする

Cursor生成HTMLの見え方

下記は作成したHTMLファイルをブラウザで確認したときの表示です。

Figmaに戻した後の見え方

ブラウザで確認した表示と全く同じように反映されました!

結果

今回試した設定画面はほぼshadcnのデザイン通りで、中身だけカスタマイズする場面を想定しました。この場合、HTML生成からFigmaへの反映までおよそ5分程度で作成できました。

まとめ

本記事では、MCP連携を活用し効率的にUIデザインを作成する方法を紹介しました。現在は、Figma MakeというFigma上でAIを使用してデザインを作成できる仕組みがありますが、こちらは有料プランでしか利用できません。無料でデザインを作成したい方にとって、本記事が参考になれば幸いです💫

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