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開発効率を少し上げる、私の.vimrc設定メモ

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はじめに

サーバー上でちょっとしたファイルを編集する際、多くのエンジニアがVimのお世話になっているかと思います。デフォルトの状態でも強力ですが、~/.vimrcという設定ファイルを編集することで、自分好みの最強のエディタに育て上げることができます。

この記事では、私が長年使い続けている.vimrcの中から、特に「これだけは設定しておきたい」という基本的な設定や、ちょっとしたTIPSを備忘録として共有します。

1. 基本的な表示設定

まずは、コーディングを快適にするための基本的な設定です。これらを設定するだけでも、デフォルトのVimより格段に見やすくなります。

" .vimrc

" シンタックスハイライトを有効にする
syntax on

" 行番号を表示する
set number

" 現在の行をハイライトする
set cursorline

" タブの幅をスペース4つ分に設定
set tabstop=4

" オートインデントの幅をスペース4つ分に設定
set shiftwidth=4

" タブをスペースに変換する
set expandtab

" オートインデントを有効にする
set autoindent

2. 検索関連の設定

次に、ファイル内の文字列を検索する際のQoL(Quality of Life)を向上させる設定です。

" .vimrc

" 検索時に大文字・小文字を区別しない
set ignorecase

" ただし、検索文字列に大文字が含まれている場合は区別する
set smartcase

" 検索結果をハイライト表示する
set hlsearch

" 検索時、ファイルの末尾まで行ったら先頭に戻る
set wrapscan

smartcaseの設定が特に便利で、小文字で検索すれば大文字・小文字を無視して検索し、大文字を一つでも含めれば厳密に検索するという、賢い動作をしてくれます。

3. キーマッピングのカスタマイズ

Vimの真髄はキーボード操作にありますが、いくつか自分好みにカスタマイズするとさらに効率が上がります。

" .vimrc

" ノーマルモードでjjと入力したらEscキーと同じ動作にする(Escキーが遠い問題対策)
inoremap jj <Esc>

" F5キーで.vimrcを再読み込みする
nnoremap <F5> :source $MYVIMRC<CR>

特にjjでインサートモードを抜ける設定は、一度慣れるとやめられないほど快適です。

4. プラグイン管理の導入

現代のVimカスタマイズでは、プラグイン管理ツールの導入がほぼ必須です。ここでは、軽量で人気の高いvim-plugを例に紹介します。

まず、vim-plug本体をインストールします。(インストール方法は公式GitHubを参照)
そして、.vimrcに以下のように記述します。

" .vimrc

" vim-plugの開始
call plug#begin('~/.vim/plugged')

" ここにインストールしたいプラグインを記述していく
" 例: ファイルツリーを表示するNERDTree
Plug 'preservim/nerdtree'
" 例: 見やすいカラースキーム
Plug 'dracula/vim', { 'as': 'dracula' }

" vim-plugの終了
call plug#end()

" カラースキームを設定
colorscheme dracula

.vimrcを保存した後、Vimを起動して:PlugInstallコマンドを実行すると、記述したプラグインが自動でインストールされます。

おわりに

Vimは非常に奥が深いエディタで、カスタマイズの道は無限に広がっています。
今回紹介したのは、その入り口となる基本的な設定ですが、ここから自分だけの「最強のエディタ」を育てていくのは、エンジニアにとっての楽しみの一つではないでしょうか。


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