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.NET Aspire 9.5を試してみた

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概要

.NET Aspire 9.5が出てからしばらく経ちましたが、~アップデートがめんどくさくて~9.4をずっと使ってきました。
せっかくなので自分に関連性がありそうなところを試してみてその感想を書いてみたいと思います。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/dotnet/aspire/whats-new/dotnet-aspire-9.5

VS Codeでのポート転送に対するSSHリモートサポート

普段リモートのMac miniにSSH接続して開発しているため、.NET Aspireのプロジェクト起動してもその先のアプリにアクセスするにはポートフォワーディングの設定を毎回しないといけないのでちょっとめんどくさいなって思っていました。(以下の画像がイメージです。)

  1. 特に設定しない場合のフロントエンド接続時


  1. ポート設定実行時


こんな感じで、アクセスするにはVSCode上で設定が必要になるのでちょっと手間です。(ひと手間ですが…)
そこで、9.5.1にアップデートした結果を見てみます。

9.5.1アップデート後の挙動



Aspire CLIを使うことで、わざわざPORTSに値を追加しなくても大丈夫になりました。
これ自体は9.4以前ならできてた仕様なんですが、9.4でダッシュボードのエンドポイントのみ出力する仕様にしたせいでこんな状態になりました。無駄な情報をCLIに表示しないようにしたせいでひと手間増えたと思います。
VSCodeでSSH使うかもしれないCLIツール作る方は、標準出力で接続先のURL一覧を絶対に出力するようにしてほしいですね。

マルチコンソールログ

今までコンソールログを確認しようとしたときは、どのリソースかを設定する必要がありました。
9.5ではAll指定ですべての情報見れるようになりました。
構造化を見ればいい感じに見れましたが、もっと雑多な情報見たかったのでうれしいです。

まとめ

.NET Aspire 9.5では様々な新機能があったり10.0RC対応など大きな変更があるのですが、さすがに9.4以前からいろいろ触ってるとそっちに最適化されちゃったせいで試すにはいろいろ変更が必要だなって思うようになってしまいました。
また、生成AI系の機能がいろいろ追加されているので、生成AIを使ったアプリ開発や、MCPサーバー開発、エージェント開発など様々な用途で.NET Aspire使えそうな気がしますね。

かゆいところに手が届きそうで届かないツールではあるので、使用者が増えてissueで意見が増えると他言語みたいに痒い所に手が届くツールになりそうですね。

Container App JobsのサポートがMigrationに影響があるとうれしいので、いずれ試してみたいですね。(Container Appsのアプリとして普通にデプロイするとめちゃくちゃお金かかるのでデプロイ時1回限り動く作りにして金額抑えたいです。)

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