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【裏技】Claude Codeの記憶容量を100万トークンに増やしてみた

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こんにちは、mayaです!

Claude Codeを使っていると、長いセッションの途中で性能が落ちてきたり、頻繁に/clear/compactを実行しないといけなくて面倒だなって感じること、ありませんか?

実は、たった1行のコマンドでコンテキスト上限を200kトークンから1,000kトークンに増やせる裏技があるんです!

筆者のステータス

  • エンジニア歴:そろそろ3年
  • 主な開発環境:React/TypeScript、Next.js、Node.js
  • Claude Code使用歴:約半年(ヘビーユーザー)

コンテキストとは?

まず簡単に「コンテキスト」について説明しますね。(読みとばしてもOK)

AIのコンテキストとは、AIが一度に記憶できる情報の量のことです。あなたとAIの会話履歴、読み込んだファイルの内容、実行したコマンドの結果などがすべてコンテキストに含まれます。

コンテキスト上限に達すると、AIは古い情報を忘れ始めます。すると、以下のような問題が起こります:

  • 以前話した内容を覚えていない
  • プロジェクトの全体像を把握できなくなる
  • 一貫性のない提案をしてくる

標準のClaude Codeでは、コンテキスト上限は200,000トークン(約20万トークン)です。ちょっとした機能の実装でも、意外とすぐに上限に達してしまうんですよね。

コンテキスト上限を100万トークンに拡張する方法

さて、本題です!実はたった1つのコマンドで、コンテキスト上限を100万トークンに拡張できます。

手順

1. Claude Codeを起動します

2. 以下のスラッシュコマンドを実行します

/model sonnet[1m]

これだけです!
[1m] は「1 million(100万)」を意味しています。

3. 設定を確認します

念のため、設定が正しく変更されたか確認しましょう。

/model

このコマンドを実行すると、現在選択されているモデルとそのコンテキスト上限が表示されます。「Sonnet(1M conterxt)」のような表示が出ていればOKです!

変更前(200k)

変更後(1M = 1,000k)

拡張することで得られるメリット

実際に使ってみて感じたメリットをまとめます。

メリット 説明
⏱️ コマンド実行の手間削減 /clear/compact を頻繁に実行しなくてよくなる。以前は「そろそろコンテキストがいっぱいかな?」と気にしながら作業していたが、100万トークンあればかなり余裕を持って作業できる
🔄 長時間セッションの維持 長時間の開発セッションでも、AIのパフォーマンスが落ちにくくなる。プロジェクトの全体像を保ったまま、細かい実装まで一貫して対応してもらえる
📦 大規模タスクの一括処理 「このプロジェクト全体をリファクタリングして」みたいな大きなタスクも、コンテキストを気にせず依頼できる。複数のファイルにまたがる変更も、AIが全体の整合性を保ちながら対応してくれる
🔍 複雑な調査・分析 大量のログファイルを読み込んで分析したり、複数のドキュメントを参照しながら実装したりする場合も、コンテキストに余裕があるので作業がスムーズ

⚠️ 注意点:すべてのユーザーが使えるわけではないっぽい

今すぐclaude code開いて、使えるか試してみてください!
実は全員が使えるわけではないようです😓

Tier制限が原因(たぶん)

AnthropicのTier(使用量に応じたランク)によって、この機能が使えるかどうかが決まってるんじゃないかなと思います。
弊社ではClaude CodeのTeam Planに加入してますが、Xを見てると、同じプランのユーザーでも使える人とそうでない人がいました。

  • ヘビーユーザー:使える可能性が高い
  • ライトユーザー:使えない可能性がある
  • プランは関係ない...?:有料プランでも使えない人がいる
  • → Tier 4の組織のみ利用可能(後述の訂正情報を参照)

回避策は...ない

残念ながら、今のところ明確な回避策はないと思います

とりあえず/model sonnet[1m]を実行してみて:

  • 使えた場合:ラッキー!そのまま活用しましょう
  • 使えなかった場合:通常モードで継続利用して、将来Tierが上がるのを待つ

Tierってどうやったら上がるんでしょうね。API利用のTierについては「自動的に増加するのを待つか、営業担当に問い合わせて」って書いてますが

Your organization will increase tiers automatically as you reach certain thresholds while using the API. Limits are set at the organization level. You can see your organization’s limits in the Limits page in the Claude Console.

The limits outlined below are our standard tier limits. If you’re seeking higher, custom limits or Priority Tier for enhanced service levels, contact sales through the Claude Console.

https://docs.claude.com/en/api/rate-limits

📝 追記・訂正

改めて公式ドキュメントを確認したところ、より正確な情報が判明しました。

公式ドキュメント - Context Windows
対象ユーザーについて

上記で「ヘビーユーザー」「ライトユーザー」と曖昧な表現をしていましたが、正確には以下の通りです:

  • Tier 4の組織のみが1Mトークンのコンテキストウィンドウを利用可能
  • また、カスタムレート制限を持つ組織も利用可能
  • 対象モデル:Claude Sonnet 4およびSonnet 4.5

Tierの上げ方

  • API使用量に応じて自動的に昇格します
  • カスタム制限を希望する場合は、Claude Consoleから営業に問い合わせが必要

料金について

公式ドキュメントによると、APIでは以下の料金体系になっています:

  • 200kトークンを超えるリクエストはプレミアム料金が適用
    • 入力トークン:2倍
    • 出力トークン:1.5倍
  • ※ただし、Claude Codeでの課金体系は要確認です

まとめ

Claude Codeのコンテキストウィンドウ問題は、/model sonnet[1m]コマンド1つで解決できる可能性があります。

得られる効果

  • ✅ 長時間セッションが可能に
  • ✅ 大規模タスクも1セッションで完結
  • ✅ コンテキスト管理のストレスから解放

注意点

  • ❌ 全員が使えるわけではない(Tier依存)
  • ❌ 明確な回避策はない

使える方はラッキーですね。Claude Codeの体験が劇的に向上するので、ぜひ試してみてください!

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