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書籍「体験しながら学ぶ ネットワーク技術入門」レビュー

2024/08/04に公開

amazonをうろついていると面白そうな本が📚

https://amzn.asia/d/8CW7i9o

「体験しながら学ぶ ネットワーク技術入門」という書籍でした。
購入からぽちぽちと地道にやり続けて、ようやく読み終えたのでレビューをしてみようかなと思います。

【結論として】
買って良かったな、とシンプルに思いました。

【どんな人向け】
1)サーバー分野を主に従事していて、たまにNW絡みのコンフィグを弄るような人
2)NW業務をやり始めて数ヵ月くらいの人
3)NWの知識を点の状態では持っているけど、イマイチ線として繋がっていないなと思う人
4)SSLやロードバランサ―、DNSなどちょっと本業務で関わらないと触れないような部分の知識を入れたい人

【どれくらいかかった?】
実質一か月~一か月半程度
※Xで購入日時を見たら6月中旬でした。週に3~4日、一時間程度やっていました。7月上旬は大好きなFF14の大型アップデートでサボっていたので。
休日にがっつりやれば半月程度?たまにコマンドの意味で「?」となる箇所があったので、
そこをチマチマ調べているともうちょっとかかります(私はchatGPTで割と質問してました)

【どんなことやるの?】
PCに検証環境を立てて、ハンズオンメインで学習する感じです。
検証環境構築に手間はほぼなく、さくっと始めることが可能です。
商品ページにも記載ありますが、下記内容で触れてみたい技術があれば買うのも良いかと思います。

1章 検証環境を作ろう
1.1 使用するツールを理解しよう
1.1.1WSL2
1.1.2Docker
1.1.3tinet
1.2 ツールをPCにインストールしよう
1.2.1 PCのスペック要件
1.2.2 WSL2のインストール
1.2.3 セットアップスクリプトの実行
1.2.4 チェックスクリプトの実行
1.3 ツールの使い方を理解しよう
1.3.1 WSL2(Windows Subsystem for Linux version 2)の使い方
1.3.2 Dockerの使い方
1.3.3 tinetの使い方
1.4 検証環境を構築しよう
1.4.1 検証環境構築
1.4.2 構成概要
1.4.3 動作確認
1.5 設定ファイルの使い方

2章 レイヤー2プロトコルを知ろう
2.1 検証環境を知ろう
2.2 ネットワークプロトコルを知ろう
2.2.1 イーサネット
2.2.2 ARP(Address Resolution Protocol)
2.3 ネットワーク技術を知ろう
2.3.1 L2スイッチング
2.3.2 VLAN(Virtual LAN)

3章 レイヤー3プロトコルを知ろう
3.1 検証環境を知ろう
3.2 ネットワークプロトコルを知ろう
3.2.1 IP(Internet Protocol)
3.2.2 ICMP(Internet Control Message Protocol)
3.3 ネットワーク技術を知ろう
3.3.1 ルーティング
3.3.2 NAT(Network Address Translation)

4章 レイヤー4プロトコルを知ろう
4.1 検証環境を知ろう
4.2 ネットワークプロトコルを知ろう
4.2.1 UDP(User Datagram Protocol)
4.2.2 TCP(Transmission Control Protocol)
4.3 ネットワーク技術を知ろう
4.3.1 UDPファイアウォール
4.3.2 TCPファイアウォール

5章 レイヤー7プロトコルを知ろう
5.1 検証環境を知ろう
5.2 ネットワークプロトコルを知ろう
5.2.1 HTTP(Hyper Text Transport Protocol)
5.2.2 SSL/TLS(Secure Socket Layer/Transport Layer Security)
5.2.3 DNS(Domain Name System)
5.2.4 DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
5.3 ネットワーク技術を知ろう
5.3.1 サーバー負荷分散
5.3.2 SSLオフロード

6章 総仕上げ
6.1 プロトコル解説節の総仕上げ
6.2 ネットワーク技術節の総仕上げ

【良いところ】
読んで終わり、ではなくハンズオンメインなところです。
やっぱり手を動かすのは大事だな、と改めて。。
また、コマンドの意味や返り値の解説なども結構細かく記載されており、
上手くいかなかったケースの対処などもあるので、多くの書物と比較して非常に親切な作りになっていると思いました。

書籍の内容自体からは外れてしまいますが一通り環境が揃っているので、
業務でこれ検証したいけど、一通り立てるの面倒だな…って時に趣味チックな範囲で使うのもありかなと思います。
環境情報は保存されないので、弄り倒したら壊して再構築したら元通りですし遠慮はいらないです。

【気をつけたほうが良いところ】
ズブの素人がやると多分挫折します(といってもIT業界に入ってすぐの新卒みたいな感じの素人レベルです)
もしくはサーバ・ネットワークの知識がほぼないパターンの方(ソフトウェア系など)も微妙かもしれません(用語を根性で調べまくれば結構力は付くかと思います)

また、毎日の隙間時間にやる方には少し不便かもしれません。
基本的に検証環境は電源落とすと消えてしまいますし、その章で行ったハンズオンの設定を、その次のハンズオンでも利用するパターンがあるので(章と章は跨ぎませんが)
おかしなところで今日はお仕舞とやめてしまうと、既にやった部分の設定投入からする羽目になります。
そういう方は、新規の章に入ったらざっとその章を見て、どこまでハンズオンで投入した設定を使いまわすのかを確認すると良いです。

最後にDockerについては本当に検証環境を構築するために、ほんの触りだけやるレベルなので
Dockerについての知識を求めている方は、絶対に買ってはいけないです。

【まとめ】
色々と書きましたが、とても良書だと思います。
困ったら開けば答えありそう、とか好きに壊して良い環境があるって大切ですし。

次回の書籍は「仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん」の予定です( ´・▽・`)
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