書籍「技術者のためのテクニカルライティング入門講座」レビュー
最近業務で様々なメーカへ問い合わせや連絡を行うため、文章力を少しでもマシにするために購入しました。
↓書籍「技術者のためのテクニカルライティング入門講座」
業務中は気を付けているのですが、割と自分が書く文章は表現を優先して冗長な表現が多いです。
また、長いことFF14やXをやっている為、短い量で意味を無理やり伝える習慣がついていると考えています。
この書籍でそのような、意外と自覚していない癖を発見できれば良いな、と。
【結論として】
ゴリゴリやっていく系ではなく、基礎~中級レベルの難易度の書籍です。
また、自分のように何となくこう記載すると良いよね、という直感でやってきた部分の答え合わせにもなります。
流石テクニカルライティング、文章を扱う書籍だけあって読みやすいのか結構サクサクと読めます。
【どんな人向け】
1)あまり時間は取れないけど、隙間時間に文章力をどうにかしたいなという人
2)文章を書くことに時間がかかってしまう人
3)手順書や障害報告書、メールを扱うことが多い人
4)何となくで身に着けてきた文章力を、一回棚卸したい人
【どれくらいかかった?】
隙間時間にちょくちょくと読んで一週間程度です。
文章が読みやすいので、5分だけ読もうかなと思っても、読み始めると30分経っていたりします。
【どんなことやるの?】
基本的にはひたすら読みます。
ただし各章の終わりに確認問題が用意されており、知識面だけではなく文章添削や作成の設問もあります。
アウトプットする機会もあるので、読むだけだとな…という方にも良いかと思います。
ざっくりですが、前半は良い文章を書くために必要な知識やポイントを学びます。
後半ではそれを土台として、実践的な文に触れながらより理解を深めていくという流れです。
【良いところ】
繰り返しになってしまいますが、なんといっても読みやすく腰が重たくありません。
文章のテンポが良く、サクサク読める構造になっているのだと思います。
また、悪い文章・良い文章の例を必ず比較して掲載しているので、感覚的に理解することができます。
【気をつけたほうが良いところ】
フラットな社風や、直球表現連発のもろ外資系だと完全に書籍を活かしきれない可能性があります。
この書籍は冗長な表現を省き、シンプルで分かりやすい文章にすることを目的としています。
しかし障害報告書の例を筆頭に、日系企業に多い挨拶なども記載されています。
このことから、現在の職場環境によってはややインプットした内容を独自にカスタムする必要はあるでしょう。
【まとめ】
自己研鑽の書籍としても非常に良いと感じます。
また、障害報告書を最近担当するようになった、もしくは問い合わせ対応がうまくいかない後輩の育成に利用するのも良いと思います。
読んで損はない書籍なので、手元に一冊あるだけでも良いかと思います。
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